未来の食卓の紹介:2008年フランス映画。食事によって子供たちの健康が害されている?南仏のオーガニック給食を中心に、近代農業とオーガニック食品について考える。
監督:ジャン=ポール・ジョー 出演:エドゥアール・ショーレ、ペリコ・ルガッス
映画「未来の食卓」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「未来の食卓」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
未来の食卓の予告編 動画
映画「未来の食卓」解説
この解説記事には映画「未来の食卓」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
未来の食卓のネタバレあらすじ:環境汚染が次世代に与える影響
学校のイベントでブリオッシュを売る子供たちにオーがニックとは何かと問うと「自然のまま!」と答えが返ってくる。健康と環境に関するシンポジウムで、環境汚染によって、次の世代の子供たちは初めて健康的に親の世代に劣るかもしれないという見解が示される。環境汚染による子供たちの疾病や子供の癌患者の増加などの具体例が挙げられる。そして焦点は食事から摂取する化学物質にあてられ、学校や病院で出す食事のオーガニック化をと出席した写真家が意見した。南仏のある村の学校給食がオーガニック化を開始する。それと同時に校庭に畑を作り、授業も兼ねた農業を行う。これは未来のためのオーガニック。保護者会では、オーガニックかつなるべく地元の食材を使う事を話す。子供たちは家でもオーガニックにしたがり、一貫性が必要だが、えてしてオーガニック食材は高い。とある父親は、この職業柄、原子力発電所の有害さと土壌汚染について知っていた。一般の農家も化学肥料を使わない努力が必要。オーガニックは強制ではない。ただ、土地のものを消費することで輸送による大気汚染もカットできる。しかし、オーガニック「AB」の認定には三年かかるのが現状。
未来の食卓のネタバレあらすじ:オーガニック化ンお与えた影響
調理師の労働時間が増え、村全体、農家以外にも影響を与えた。校長は国からの補助があるので給食費は上げない方針を掲げた。農業国のフランスでは化学物質による健康被害が増えている。ラングドック地方では子供、農業従事者が健康被害にあっていると思われるデータがあり、癌、白血病、などが挙げられる。とある農家では家族が次々に癌で亡くなり、白血病で苦しむ子供も多い。かつて、ニクソン元大統領は科学による病の克服を計ったけれど、その科学によって癌との戦いに負けた。化学農薬の発がんリスクは煙草・酒よりも高い。とある看護師は医療現場では若者の癌の多さは暗黙の了解だと語る。村の給食のオーガニック化は、健康は値段の問題ではなく良心で、予算は関係ないと言う。同じく村に住む臨月の女性はすべてをオーガニックにするのは無理だけれど必要なものだけを買うようになった、今の世の中は食べ過ぎだから少しくらい減らしてもいいと語った。遠足でポン・デュ・ガールは水を大切にと言う警告だと生徒に話す。村でも幾つかあった泉の水が汚染のせいで飲めなくなった。村では広場で持ち寄りの集まりが開かれるようになった。
未来の食卓のネタバレあらすじ:希望と絶望と
子供たちが親に持たされたお菓子のパッケージにはたくさんの添加物が表記されている。しかし、子供に果物や手作りのお菓子を持たせている親もいた。自然をテーマにした村の集まりでは、子供・未来の食事は安全で最善であるべきと提言され。他県からも視察を迎え、その結果も良好。ユーゴの家では女の子が生まれた。重大な成人の疾病は胎児期に確定される。 村ではオーガニック農家と一般農家の対話が行われた。一般農家も環境保護に努力している。しかしすべてをオーガニックにしたら、生産量が減るのではと懸念された。隣り合うオーガニック農家の土、一般農家の土の差は一目瞭然。一般農家の土は水が浸透せずタンクの役目をしない死んだ土地。一方オーガニックは有機物質の複雑な塊。
未来の食卓のネタバレあらすじ:現実に進行していること
現在オーガニック化を進めている村の子供でも、癌になっている。どんなに健康に日々を送っていても誰にでも起こり得ることだと、その母親は語る。 環境問題のひとつの二酸化炭素は、有機農業に変える事、食べる肉の量を減らす事で減らす事ができる。そうすれば、遺伝子組み換えもいらなくなる。しかし80%がオーガニック賛成しても、高くて実践はできてないのが現状。ただ、普通の安いオーガニックでないものは、税からの補助で安くなっていると言う仕組みがあるので、その意識から変えていく必要がある。5月、実りを迎えた校庭の畑ではイチゴ、レタスなどの収穫が行われる。生徒と調理師は、子供たちが給食をオーガニックにすることで家でもそれを実践していることをする。以前は既製品を使っていたから、味を変えられなかったが今は自家製だから何でもできメニューが変わったと話した。 夏になり夏野菜が取れ、同時に来年撒く種の採取も生徒の手によって行われる。農家は経済的なしがらみから抜け出すのべき。農業への補助金を給食費に充てる、高品質の給食を提供をと提唱される。
以上、映画 未来の食卓のあらすじと結末でした。
未来の食卓のレビュー・考察:農業国フランス
欧州一の農業国フランスの抱える農業の問題は、環境問題から健康被害にまで及んでいるという現状。しかし消費する側の意識を変えていく事で何らかの糸口は見えないだろうか。これはコーヒーの価格を市場が操作するのではなくフェアトレードという形に、消費者の意識から変えていくと言う点では似ているかもしれない。
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