西の魔女が死んだの紹介:2008年日本映画。豊かな自然の中、繊細な少女と祖母の交流を描いたヒューマン・ドラマ。中学生になったばかりの「まい」は不登校になってしまい、田舎の祖母の元へ預けられることになった。そこで自分が魔女の家系だと知ったまいは、祖母に導かれながら魔女修行を始める。原作は梨木香歩の同名小説。
監督:長崎俊一 出演者:サチ・パーカー(おばあちゃん)、高橋真悠(まい)、りょう(ママ)、大森南朋(パパ)、木村祐一(ゲンジ)ほか
映画「西の魔女が死んだ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「西の魔女が死んだ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「西の魔女が死んだ」解説
この解説記事には映画「西の魔女が死んだ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
西の魔女が死んだのネタバレあらすじ:西の魔女の家
舞台は現代日本。「魔女が倒れた。もうダメみたい」とママから告げられ、まいは顔を覆いました。魔女とはイギリス生まれの母方の祖母のことで、まいとママはおばあちゃんのことを「西の魔女」と呼んでいました。田舎の森の中、おばあちゃんは古い家に1人で暮らしていました。ママの車でおばあちゃんの家に向かいながら、まいは2年前を思い出します。2年前、中学に入ってすぐ不登校になったまいは、暫くおばあちゃんの家に預けられることになりました。ママの車で家に向かうと、おばあちゃんはまいを歓迎してくれました。まいは昔から優しいおばあちゃんが大好きで、何かと「おばあちゃん、大好き」と言っていました。おばあちゃんはその度に「I know」と言って微笑みます。おばあちゃんとママが料理をしている間に、車に荷物を取りに行ったまい。すると見知らぬ男が車の中を覗き込んでいます。男の名前はゲンジ。おばあちゃんの家の近所に住んでいます。乱暴な口調のゲンジにまいは嫌悪感を抱きました。
西の魔女が死んだのネタバレあらすじ:魔女修行
翌日からまいとおばあちゃんの二人暮らしが始まりました。夜、おばあちゃんは唐突に「まいは魔女って知ってますか?」と尋ねます。おばあちゃんによると、まい達は魔女の家系らしいのです。どうすれば魔女になれるのか問うまいに、おばあちゃんは「魔女修行」として色々とアドバイスをします。まず規則正しい生活を心がけ、家事や畑仕事、もちろん勉強も頑張ること。おばあちゃんは魔女にとって最も大切なのは意志の力だと教えます。自分で決める力、決めたことをやり遂げる力です。はじめは失敗ばかりだったまいも、次第にコツを掴んで要領よく出来るようになりました。自然に囲まれ、おばあちゃんに見守られながら少しずつ成長していくまい。ところがある日、食い殺された鶏を発見して大きなショックを受けます。その夜、まいはおばあちゃんと一緒に眠ることにしました。人は死後どうなるのか、死んでしまったら全ておしまいなのか、まいは泣きながら尋ねます。おばあちゃんは、死ぬということは魂が体から離れて自由になることではないかと答えました。「おばあちゃんが死んだらまいに知らせてあげますよ」と約束するおばあちゃんに、まいもようやく笑顔になります。
西の魔女が死んだのネタバレあらすじ:疑惑と決意
ある朝、まいはおばあちゃんの用事で嫌々ゲンジの家に向かいます。庭では大きな犬が檻の中で飼われていました。まいは鶏が襲われた際小屋の金網についていた毛と、ゲンジの犬の毛が同じ色だと気付きます。慌てておばあちゃんに報告しましたが、おばあちゃんは妄想に取りつかれてはいけないとまいを諭しただけでした。その3日後、まいのパパがおばあちゃんの家にやって来ます。そろそろ親子3人で暮らそうと提案するパパ。ママは一旦仕事を辞め、まいも転校することになるそうです。その夜、まいは何故不登校になったかおばあちゃんに打ち明けました。女子特有の馴れ合いを嫌ったまいは新しいクラスで孤立してしまい、皆から共通の「敵」として扱われてしまったのです。しかしまいは自分自身にも問題があると考えていました。それを聞いたおばあちゃんは、自分が楽に生きられる場所をその時々決めていけば良いとアドバイスします。翌朝、おばあちゃんの家を出て親子3人で暮らす決意を伝えたまい。2、3日中に自宅に戻って引越しの準備をすることになり、おばあちゃんは少し寂しそうでした。
西の魔女が死んだのネタバレあらすじ:気まずい別れ
まいには森の中にお気に入りの場所があり、おばあちゃんと一緒に「マイ・サンクチュアリ」と呼んでいました。サンクチュアリに向かったまいは、土を掘り返していたゲンジと遭遇します。大切なサンクチュアリに侵入され、まいの嫌悪感は頂点に達しました。家に戻ったまいはおばあちゃんに憤りを訴えます。しかしおばあちゃんがゲンジに対して寛容なため、まいはつい「あんな汚らしい奴、もう、もう死んじゃえばいいのに!」と叫んでしまいました。おばあちゃんはまいの頬を叩きます。この事件以降、まいはおばあちゃんとほとんど口をきかなくなりました。おばあちゃんを避ける生活が続き、ついに別れの日が来てしまいます。迎えに来てくれたママは、おばあちゃんの様子がいつもと違うことを不思議に思います。結局まいは挨拶もせずにおばあちゃんの家から去りました。おばあちゃんはいつものように、まいに「おばあちゃん大好き」と言って欲しかったのです。まいはちゃんと分かっていましたが、どうしても言うことが出来ませんでした。
西の魔女が死んだの結末:最後のメッセージ
そして現在、まいは毎日学校に通っています。あれから一度もおばあちゃんの家には行きませんでした。まいは酷い別れ方をずっと後悔していました。けれどおばあちゃんならいつものように温かく迎えてくれるはずだと信じます。おばあちゃんの家に到着すると、家の中にはゲンジの姿がありました。項垂れた彼が指をさした部屋には、おばあちゃんの遺体が丁寧に寝かされていました。ママの泣き叫ぶ声を背に台所へ行くまい。そこでふとガラスに残されたメッセージに気付きます。そこには「ニシノマジョカラ ヒガシノマジョヘ オバアチャンノ タマシイ ダッシュツ ダイセイコウ」と書かれていました。まいはそれを見て泣き出します。おばあちゃんはまいとの約束を覚えていてくれたのです。まいは「おばあちゃん、大好き」と言いました。すると「I know」とおばあちゃんの優しい声が聞こえ、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画西の魔女が死んだのあらすじと結末でした。
この本自分も、もってるけどながくてよみにくくて、、、でも、ネタバレだけど内容がちゃんとはいってて分かりやすいしあらためていい本だと思いました。