歩いても 歩いてもの紹介:2007年日本映画。ある夏の日、15年前に亡くなった兄の命日に実家に帰省した姉弟の少し特別な一日を、「そして父になる」などで知られる是枝裕和監督が映像化した作品です。
監督:是枝裕和 出演者:阿部寛(横山良多)、夏川結衣(横山ゆかり)、YOU(片岡ちなみ)、高橋和也(片岡信夫)、田中祥平(横山あつし)ほか
映画「歩いても 歩いても」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「歩いても 歩いても」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「歩いても 歩いても」解説
この解説記事には映画「歩いても 歩いても」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
歩いても 歩いてものネタバレあらすじ:起
夏の終わりが近づいたある日、この日は15年前に亡くなった横山家の長男・純平の命日です。一家の母・とし子(樹木希林)と娘のちなみ(YOU)が一緒に昼食を作りながら、先日未亡人と結婚した弟・良多(阿部寛)の話題をしていました。二人は良多の結婚をあまり快く思っていない様子です。一方、良多は、妻のゆかり(夏川結衣)と彼女の連れ子のあつし(田中祥平)を連れて電車で実家に向かっていました。しかし、良多は自らが失業中の身であることと、父で開業医の恭平(原田芳雄)と反りが合わないのとで、帰省にはあまり乗り気でありませんでした。良多らが実家に着くと、ちなみの夫・信夫(高橋和也)や子供たちも来ていました。他にも向かっていました。良多らは純平の仏壇に手を合わせるとみんなで食卓を囲み、純平の思い出話に花を咲かせるのでした。
歩いても 歩いてものネタバレあらすじ:承
その日の午後、良多一家ととし子は4人で純平の墓参りに行きました。家に戻ると、今井良雄という太った冴えない青年が線香を上げに来ていました。純平は15年前に海に溺れた今井を助けて命を落としたのです。とし子は来年も来るようにといいますが、今まで沈黙を守っていた恭平が突然「純平はあんな下らないやつのために死んだ」と声を荒らげます。思わず良多は「医者はそんなに偉いのか?」と反論します。夕方、ちなみ一家が帰り、良多一家と恭平夫婦だけで夕食を囲みます。とし子はおもむろに、昔恭平が浮気していた時に流れていたという「ブルーライト・ヨコハマ」のレコードを聴かせます。
歩いても 歩いてものネタバレあらすじ:転
良多はとし子に、そろそろ今井を呼ぶのをやめないかと提案しますが、純平を失った悲しみと憤りをぶつける先のないとし子は、1年に1回くらいは辛い思いをさせてもバチはあたらない、10年かそこらであの日のことを忘れられちゃたまらないと提案を断ります。良多とあつしが風呂に入っている間、とし子はゆかりに良多との子どもを作るのかと訪ねます。ゆっくり考えるというゆかりに、とし子はあつしとギクシャクするだろうからやめておいた方がいいと告げます。良多が風呂から上がると、部屋に一匹の黄色いモンシロチョウが迷い込みます。それを見たとし子は、純平が帰って来たと言い出します。
歩いても 歩いてもの結末
翌朝、良多は帰る前にあつしを伴い、恭平と一緒に散歩に出かけます。脚の悪い父を心配しながら、良多はいつかあつしを連れてサッカーを見に行こうと約束します。そして良多一家は恭平ととし子の見送りを受け、帰りのバスに乗り込んでいきました。それから7年後。恭平もとし子も既に亡く、良多は結局恭平との約束を果たせずじまいでした。良多とゆかりの間には娘が生まれており、4人となった良多一家はこの年も墓地に訪れていました。途中、一家の前に一匹の黄色いモンシロチョウが飛んできました。良多は娘に祖母の話をしていました。
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