フランドルの紹介:2005年フランス映画。フランス北部のフランドル地方を舞台に、自由奔放な女性と戦場に赴いた二人の男との三角関係を、戦場の悲惨な状況を交えて描いた戦争映画で、カンヌ国際映画祭でグランプリを受賞しています。
監督:ブリュノ・デュモン 出演者:サミュエル・ボワダン(デメステル)、アドレイド・ルルー(バルブ)、アンリ・クレテル(ブロンデル)、ジャン=マリー・ブルヴェール(ブリッシュ)、ダヴィド・プーラン(ルクレール)ほか
映画「フランドル」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フランドル」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「フランドル」解説
この解説記事には映画「フランドル」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フランドルのネタバレあらすじ:起
フランス北部のフランドル地方にある小さな村。出征を目前に控えた志願兵の青年デメステル(サミュエル・ボワダン)は想いを寄せている女性バルブ(アドレイド・ルルー)と逢瀬を重ねていました。バルブは性に奔放な女性で、デメステルが軍に志願したのは彼女を忘れるためでした。やがてバルブは、酒場で知り合ったブロンデル(アンリ・クレテル)と交際を始めます。デメステルはその様子をを黙ってみていることしかできませんでした。やがて出征の日が訪れます。デメステルだけでなくブロンデルも戦地に赴くことになったのです。バルブはデメステルに軽くキスをし、そしてブロンデルには深い口づけを交わしました。
フランドルのネタバレあらすじ:承
戦地に着いたデメステルとブロンデルは、これまでの村での暮らしとは大きくかけ離れた過酷で悲惨な現状に遭遇します。デメステルは度重なる戦闘や敵の襲撃で次々とに仲間を失い、まだ幼い子供までもが戦いに駆り出されている現実に驚愕していました。一方、村に残されたバルブは愛した男たちがいなくなった悲しみを引きずっていました。バルブは戦争に行かずに村に残った男に声をかけられますが、その誘いを断り家に引きこもってしまいます。
フランドルのネタバレあらすじ:転
やがてバルブは、村に残った男たちとセックスを繰り返すようになっていました。バルブは友人から止めるよう忠告されますが無視してセックスに明け暮れていました。一方、デメステルの隊は民家を襲撃し、そこにいた女をレイプします。その中に加わったブロンデルは、バルブが自分の子供を妊娠していると発言します。デメステルはただは呆然と眺めるのみでした。その直後、デメステルの隊は敵の襲撃に遭い、デメステルたちは敵に捕らえられてしまいます。
フランドルの結末
とうとう精神に異常をきたしてしまったバルブは精神病院に入院させられてしまいます。そこでも彼女は身籠ったブロンデルとの子供を私生児だとうそぶき、医者に噛み付くなど更にボロボロになっていきます。一方、捕らえられたデメステルたちが連れていかれた先には、先程ブロンデルたちがレイプした女がいました。どうやら女は敵の一味だったようで、ブロンデルや仲間たちはレイプの報復とばかりに凄惨な暴行を受けます。その直後、味方のヘリが敵のアジトに攻撃をかけ、デメステルとブロンデルは混乱に乗じて脱出します。しかし、逃走の最中にブロンデルが足を撃たれてしまいデメステルに助けを求めますが、デメステルは追っ手が迫るなかブロンデルを置き去りにして逃げのび、ブロンデルは敵にとどめを刺されます。
ただ一人だけ生還し村に戻ってきたデメステルは、戦友の遺族に報告しに行くと、バルブはデメステルがブロンデルを見殺しにしたと激しく責めます。やがて幾分か落ち着きを取り戻したバルブにデメステルは抱きついてむせび泣くのでした。
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