映画「薔薇の素顔」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
薔薇の素顔の紹介：1994年アメリカ映画。過去に目の前で患者が自殺したというトラウマを抱えている精神分析医が謎めいた美女との出会いをきっかけに殺人事件に巻き込まれていく姿を描いたエロティック・サスペンスです。ブルース・ウィリスとジェーン・マーチの過激な濡れ場が話題となりました。
監督：リチャード・ラッシュ 出演者：ブルース・ウィリス（ビル・キャパ）、ジェーン・マーチ（ローズ・デクスター／リッチー）、ルーベン・ブラデス（ヘクター・マルティネス）、レスリー・アン・ウォーレン（ソンドラ・ドリオ）、スコット・バクラ（ボブ・ムーア）ほか
この解説記事には映画「薔薇の素顔」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ニューヨークに住む精神分析医のビル・キャパ（ブルース・ウィリス）は、かつて受け持っていた自殺願望の強い患者が目の前で飛び降り自殺を遂げて以来、そのトラウマに悩まされていました。心身ともに疲れ果てたキャパは、赤い血の色に拒絶反応を示す「心因性色盲」と診断され、ロサンゼルスに住む友人で同じく精神分析医のボブ・ムーア（スコット・バクラ）を訪ねます。ボブは毎週月曜日に5人の患者に対する集団セラピーを行っており、キャパもセラピーを受けることにします。患者の内訳は、情緒不安定でセックス依存症の女性ソンドラ（レスリー・アン・ウォーレン）、潔癖症で偏執狂の弁護士クラーク（ブラッド・ドゥーリフ）、被害妄想気味な画家ケイシー（ケヴィン・J・オコナー）、妻子を強盗に殺害されたショックから立ち直れないであるバック（ランス・ヘンリクセン）、そして自閉・失語・対人恐怖の各症状を示す“少年”リッチー（ジェーン・マーチ）です。
キャパはボブから相談を持ち掛けられます。それは、ボブは患者のうち誰かから命を狙われているというものでした。その夜、ボブは何者かにメッタ刺しにされて殺害されました。ロス市警のマルティネス刑事（ルーベン・ブラデス）から事件の捜査協力を依頼されたキャパは、事件の真相を探るためにボブの仕事である集団セラピーを引き継ぎ、ボブの家に滞在することにします。数日後、キャパは車に追突され、その相手の謎めいた美女ローズ（ジェーン・マーチ）と出会い、心を奪われます。
キャパはリッチーの兄デイル（アンドリュー・ロウリー）から弟のセラピーを止めさせたいと相談を持ち掛けられます。それから程なくして、何者かによるキャパへの嫌がらせが始まりました。そんな中、キャパはローズと再会、二人は欲望のままに肉体を求め合います。キャパはリッチーとデイル兄弟の身元を調べると、兄弟は6年前に児童虐待から保護されていたことが判明しますが、それ以上の手掛かりはつかめませんでした。キャパはその後も嫌がらせを受けながらもセラピーを続け、ローズと激しく愛し合いますが、ローズは決して自らの連絡先を明かすことはしませんでした。そんなある日、キャパは患者のケイシーからボブ殺害事件に関する秘密を教えると言われて彼の家を訪れると、そこには殺害されたケイシーの死体がありました。
キャパは、ボブの遺した手記と写真から、ローズが他の患者全員と関係を持っていたボニーなる女性に成りすましていたこと、そしてリッチーの正体が紛れもなくローズが男装していたこと、そしてローズが多重人格者であることを突き止めます。デイルと本物のリッチーはローズの兄弟であり、ローズは兄弟共々保護先からも性的虐待を受けており、リッチーが自殺したのを機にデイルはローズをリッチーに仕立てて性的虐待を加えていたのです。そしてボブ殺害事件やキャパへの嫌がらせなど一連の事件は全てデイルの犯行であり、デイルはボニーの正体がバレそうになったので口封じを試みたのです。キャパはローズと共に逃げようとしましたが、そこにデイルが現れ二人を殺そうとし、駆け付けたマルティネス刑事に重傷を負わせますが、デイルはローズの手によって殺害されます。キャパは自殺を試みたローズを制止、二人はようやく信頼しあえる人物に出会えたと感じ合っていました。
良かった、無事で良かったの作品です。