ローマ帝国の滅亡の紹介:1964年アメリカ映画。かつて栄華を極めたローマ帝国が衰退し滅亡に向かっていく過程を描いた超大作歴史ドラマです。ローマ皇帝の後継者争いに端を発したお家騒動はやがて偉大な文明を築き上げた帝国を崩壊へと導いていきます。
監督:アンソニー・マン 出演者:ソフィア・ローレン(ルシラ)、スティーヴン・ボイド(リヴィウス)、アレック・ギネス(マルクス・アウレリウス)、ジェームズ・メイソン(ティモニデス)、クリストファー・プラマー(コンモドゥス)ほか
映画「ローマ帝国の滅亡」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ローマ帝国の滅亡」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ローマ帝国の滅亡」解説
この解説記事には映画「ローマ帝国の滅亡」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ローマ帝国の滅亡のネタバレあらすじ:起
紀元180年。ドナウ川流域で異民族討伐の戦いに乗り出していた時のローマ皇帝マルクス・アウレリウス(アレック・ギネス)は病を患ったのを機に、異民族との和解を決意します。相談役である哲学者のティモニデス(ジェームズ・メイソン)と話し合ったアウレリウスは、討伐隊の指揮官リヴィウス(スティーヴン・ボイド)に意志を伝え、ババリアの異民族リーダーであるバロマー(ジョン・アイアランド)を生かしたまま連れて来るよう命じます。アウレリウスは息子コンモドゥス(クリストファー・プラマー)が次期皇帝としての資質がないことから、リヴィウスを後継者にすることを娘ルシラ(ソフィア・ローレン)に伝えます。リヴィウスはルシラに想いを寄せていました。
ローマ帝国の滅亡のネタバレあらすじ:承
リヴィウスは親友でもあるコンモドゥスの心境を察して複雑な思いを抱いていましたが、後継者の事を知ったコンモドゥスは態度を一変させて敵意を抱くようになります。やがてコンモドゥスは腹心のヴェルルス(アンソニー・クェイル)と軍団を伴い異民族討伐の遠征に出ますが、敵の激しい抵抗に遭いバロマーを取り逃がすという失態を犯してしまいます。リヴィウスは責任を取らせるばくコンモドゥスの部下を次々と処刑したことで、リヴィウスとコンモドゥスの対立は決定的となりました。リヴィウスとルシラは愛し合っていましたが、ローマ帝国とアルメニアが同盟を組むことになり、ルシラはアルメニア王子ソハマス(オマー・シャリフ)の元に嫁ぐことになり悲涙に暮れます。その直後、アウレリウスは盲目の預言者クレアンダー(メル・フェラー)に毒殺されます。
ローマ帝国の滅亡のネタバレあらすじ:転
ルシラは父アウレリウスの意志をリヴィウスとティモニデスに継がせようとしますが、アウレリウスの葬儀の後、混乱を避けたいリヴィウスはあえてコンモドゥスを次期皇帝に推薦します。まさかの事態に失意の淵に陥ったルシラはそのままソハマスの元に嫁ぎ、皇帝に即位したコンモドゥスは東方民族に重税を課すなど圧政を敷きます。やがて元老院から異民族の市民権を認めるべきだとの声が上がりますが、コンモドゥスはリヴィウスを裏切り者として北方に追いやり、警告に現れたルシラをもローマから追放してしまいます。その後、東方の反乱制圧を命じられたリヴィウスは、反乱軍にルシラが加担していることを知り苦悩します。
ローマ帝国の滅亡の結末
ローマ帝国との同盟を破ってペルシャと手を組んだソハマスが殺害され、リヴィウスはルシラを救出してペルシャ軍を破ります。しかし反逆者を処刑するよう命じたコンモドゥスにリヴィウスが反発、元老院にコンモドゥス追放を訴えるも反逆者として地位を剥奪され、バロマーと共に火あぶりの刑に処されることになります。ルシラは弟コンモドゥスの暗殺をヴェルルスに依頼しますが、実はコンモドゥスはヴェルルスの子であり、ルシラの申し出を拒んだ後にコンモドゥスに殺害されます。ローマ帝国の終焉が近いことを予感したルシラも捕らえられ、処刑場に着いたコンモドゥスはリヴィウスに自分と戦う機会を与えます。そして二人の壮絶な死闘が始まり、リヴィウスはコンモドゥスを打ち破ります。しかしコンモドゥスは死の間際に処刑場に火を放つよう命じ、バロマーは焼死、リヴィウスはルシラと共に脱出します。その後、リヴィウスは皇帝即位を断り、ルシラと共にいずこへと去っていきました。この一連の事件は、やがて絶大な権力と栄華を誇ったローマ帝国が崩壊する序曲となったのです。
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