デスティニー 未来を知ってしまった男の紹介:2006年ドイツ,アメリカ映画。たまたま立ち寄った占いの店で、「近いうちに命を失う」と宣告されてしまったセールスマン。いつ、どこで、どんな形で“それ”は来るのか。彼の命を脅かすような事件がいくつか起こる中、精神をすりへらせたセールスマンは、再び占い師を訪ねて助けを求めるが…。「メメント」(2000)や「エイリアン コヴェナント」(2017)のガイ・ピアース主演。共演は「セッション」(2014)でアカデミー賞助演男優賞ほか多くの映画賞を受賞したJ・K・シモンズ。
監督:マーク・ガーファス 出演者:ガイ・ピアース(ジミー)、J・K・シモンズ(占い師)、パイパー・ペラーボ(ディアドラ)、ウィリアム・フィクナー(エド)、アダム・スコット(ヴィンセント)、ルース・レインズ(ロイ)、リック・ゴンザレス(ロペス)ほか
映画「デスティニー 未来を知ってしまった男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「デスティニー 未来を知ってしまった男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「デスティニー 未来を知ってしまった男」解説
この解説記事には映画「デスティニー 未来を知ってしまった男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
デスティニー 未来を知ってしまった男のネタバレあらすじ:起
口の上手さと調子の良さで世の中を渡ってきた、やり手セールスマンのジミー(ガイ・ピアース)。ある日、仕事の途中で車が故障してしまい、修理が終わるまで砂漠の真ん中で時間をつぶすはめになります。ふと目をとめた一台のトレーラーの前には、「占い」と書かれた看板が。面白半分で近づいたジミーは、占い師の男(J・K・シモンズ)に声をかけます。占い料の10ドルを受け取った占い師は、ジミーの手を握って静かに目を閉じました。過去にトラブルがあったとか、仕事で成功するだろうなど、最初はあたりさわりのない内容が続きますが、「多額の資金がダラスから入ってくる」などと、占い師の言葉は次第に具体的になっていきます。ところが突然占い師の表情が変わり、慌ててジミーの手を放します。ジミーはあっけにとられますが、占い師はジミーに金を返すと、帰ってほしいとうながします。奇妙な態度に不満を抱きながら、ジミーはトレーラーをあとにします。
デスティニー 未来を知ってしまった男のネタバレあらすじ:承
ある晩ジミーは、上司のロイ(ルース・レインズ)にジュークボックスのセールスをやってみないかと言われます。それはもともとジミーの案で、ロイはジミーを高く評価していました。ロイの仕事の話はダラスからで、ジミーはあの占い師の予言が当たったことに驚きます。その後ジミーは、健康診断の再検査で心臓に異常があると告げられます。それからというもの、ジミーはあの占い師の言葉が気になって仕方がありません。一緒に暮らす恋人のディアドラ(パイパー・ペラーボ)にも相談できず、1人で再び占い師のもとへ車を走らせます。占い師はもう一度みてほしいというジミーの依頼を断り、「残念だが短い命だ」ときっぱり言います。ショックを受けたジミーはそれがいつなのか尋ねますが、占い師は「具体的にはわからないが、初雪の日までは無事だ」とだけ答えます。
デスティニー 未来を知ってしまった男のネタバレあらすじ:転
ある日ジミーは、幼馴染のヴィンセント(アダム・スコット)が刑務所から仮出所してきたことを耳にします。ジミーとヴィンセントは昔、ある詐欺の罪で刑務所に送られましたが、ジミーはヴィンセントを裏切り、自分だけ出所したのでした。それ以降、ジミーの家に無言電話がかかり、嫌がらせの手紙が届きます。ジミーはヴィンセントの母親を訪ね、ヴィンセントの新しい住居を知ります。その住所にある家に忍び込みますがヴィンセントはいません。真夜中、ジミーに電話をかけてきたヴィンセントは、ジミーが家に来たことを知っていると告げます。身の危険を感じたジミーは警察に相談しますが、全くあてになりません。その後、無言電話も嫌がらせの手紙もヴィンセントとは全く無関係と判明。ジミーは電話でヴィンセントに謝罪しますが、ヴィンセントの気持ちは収まりません。次第に様子がおかしくなっていくジミーにディアドラは別れを告げ、ジミーは再び占い師に助けを求めます。しかし占い師は、「どんな道を選んでも運命は変えられない」と言います。
デスティニー 未来を知ってしまった男の結末
雪がちらつく季節になりました。ジミーのもとにヴィンセントから電話があります。明日の夜、子供の頃に遊んだ倉庫で再会しようと言うのです。心を決めたジミーは翌日、自分のせいで首になった後輩のロペス(リック・ゴンザレス)に自分の顧客と取引先を任せ、同僚のエド(ウィリアム・フィクナー)と酒を飲み、たまっていたバーのつけをバーテンに全額払い、そしてディアドラのもとへ戻ると仲直りをします。ディアドラのために生命保険の書類を置いて、ジミーは家を出ます。倉庫ではヴィンセントが待っていました。ジミーは過去を謝罪し、5万ドルの現金を渡そうとします。しかし、ヴィンセントの望みは謝罪でもお金でもなく、ジミーと共に死ぬことでした。「俺たちは来生でも一緒だ」。ヴィンセントはそう言ってジミーを抱きしめ、自分の頭部に銃口を当て引き金を引きます。しかしヴィンセントの目的は果たせず、ジミーだけが生き残ります。起き上がったジミーは1人、車を走らせます。彼の瞼にディアドラの笑顔が浮かび、ちらちらと雪が舞い降りてきます。その後、ハイウェイでジミーの車が運送トラックに追突。ジミー死亡のニュースが聞こえてきます。
この映画の感想を投稿する