クルーレスの紹介:1995年アメリカ映画。ビバリーヒルズに住むセレブな女子高生シェール。超お嬢様だけどピュアな心を持っていて自分にもいつか好きな人ができて、その彼と初体験をすることを夢見ている。シェールは買い物や、自分流に可愛くアレンジをすることが大好き。ある日、シェールのクラスにタイという女の子の転校生がやってくる。見た目に無頓着な雰囲気のタイをみて、可愛く変身できるようにシェールがプロデュースしていく。
監督:エイミー・ヘッカリング 出演者:アリシア・シルヴァーストーン(シェール)、ブリタニー・マーフィ(タイ)、ポール・ラッド(ジョシュ) ほか
映画「クルーレス」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クルーレス」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「クルーレス」解説
この解説記事には映画「クルーレス」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クルーレスのネタバレあらすじ:起
シェールはビバリーヒルズの豪邸で暮らす女子高生です。父親は弁護士で、母親はシェールが幼いころに脂肪吸引の手術で亡くなりました。その後シェールの父親は何回か結婚、離婚を繰り返しますが、今はシェールと二人で暮らしています。ショッピングが大好きで、免許もないのにジープに乗って滅茶苦茶な運転をするシェールは一見、わがままなお嬢様に見えますが、父親の出張の支度をするなど、家庭的で優しい一面もあるのです。そんなシェールには、父の前妻の息子でジョシュという義理の兄がいます。両親が離婚した後も、弁護士になる夢があるジョシュは、父の仕事の手伝いにたびたび家に来ていました。優秀なジョシュと少し抜けているシェールは正反対の性格です。シェールはジョシュのことをダサイ奴と言っていましたが、ジョシュはなんだかんだシェールの面倒をよく見ていました。
クルーレスのネタバレあらすじ:承
テスト結果が帰ってくると、シェールはディスカッションの授業でCを取っていました。厳格なシェールの父親が知ったらきっと大激怒します。シェールはさまざまな方法を使ってディスカッションの担当のホール先生に成績交渉を試みますがどれも効きません。そこでシェールは考えました。独身のホール先生は、愛を感じることができれば他人にも優しくできるのではないかしら、と。シェールはホール先生にお似合いの相手を見つけました、社会のガイスト先生です。シェールが裏で糸を引き、見事二人は恋に落ち、成績も上げてもらうことができました。シェールはこの時、人を幸せにしてあげるってなんて気持ちの良いことなのだろうと思いました。ある日、クラスにタイという女の子が転校してきました。冴えない見た目のタイをみて、このままではいじめられてしまう、とシェールは思いました。シェールは早速声をかけて友達になり、タイを可愛く変身させることにしました。可愛く変身したタイに、今度はボーイフレンドを作ってあげたいという気持ちになりました。そこでなんとなく見た目が良いエルトンを選び、シェールは二人をくっ付けるよう試みました。しかしホームパーティーの帰り道、シェールはエルトンに告白されてしまいます。シェールがきつい言い方で断ると、エルトンはシェールを車から置き去りにして帰ってしまいました。そんなときにシェールが頼れるのは義理の兄であるジョシュ。ジョシュはすぐさまシェールを迎えに来てくれるのでした。
クルーレスのネタバレあらすじ:転
ある日、シェールのクラスにはまた転校生が来ました。クリスチャンという男の子です。同世代の男の子には興味ないと断言していたシェールでしたが、おしゃれなクリスチャンに惹かれていきました。クリスチャンとシェールはパーティーに行こうという話になります。そこへタイも連れて行きますが、クリスチャンとシェールが踊っている間一人きりになってしまうタイのことが気がかりでした。そこにジョシュが現れてタイと一緒に踊っていました。きっとタイが一人でいることを気遣って踊ってくれたであろうジョシュにシェールは感心しました。一方でクリスチャンはゲイだということが分かり、シェールは諦めてクリスチャンとは良い友達になるのでした。ひょんなことをきっかけにタイは一躍学校中の人気者となっていきます。気が付くと、シェールよりも人気者になっていました。シェールは心の中でタイをすこし妬んでしまいます。むしゃくしゃした気持ちのまま、シェールは運転免許取得の試験に向かいました。結果は不合格でした。シェールが落ち込んで家に帰るとタイが家に来ていて、楽しそうにジョシュと話していました。そして、シェールにタイは、ジョシュのことが好きになったというのです。驚いたシェールはよく考え直してみたら、とアドバイスしました。すると一転タイは、あなたなんか処女だし運転免許もないのに偉そうにしないで、と怒るのでした。
クルーレスの結末
シェールはこんな時こそ大好きな買い物に行こうと買い物に行きます。そして歩いているうちに思いました、自分がやっていたことはとてもクルーレス(ださいこと)なのではないかと。これからはもっと人のために役に立ちたいと思いました。さらに、自分はジョシュが好きだということにも気が付きました。そのためにはまず自分がジョシュに釣り合うような女性に生まれ変わらなきゃと思ったシェールはガイスト先生と、災害に見舞われた地域の寄付活動をします。そしてその頃にはタイも別な男性に夢中になっており、シェールにひどいことを言ってしまったと謝ってくれました。知的になるべく、父親の仕事の手伝いも始めたシェール。父親がいないところで、ちょっとしたミスをきっかけに父親の部下に責め立てられます。それをみていたジョシュはシェールをかばいます。そして落ち込むシェールをジョシュは優しく慰めるのでした。二人は正直な気持ちを告白し、お互い両想いだったということに気付きます。ホール先生とガイスト先生は結婚式を挙げます。ブーケトスでブーケをゲットしたシェールは喜び、ジョシュとキスをするのでした。
「クルーレス」感想・レビュー
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最近のファッション誌でも度々取り上げられるこの作品。90年代カルチャーのいいとこ取りで、ファッションはもちろんのこと、Mott The Hoople「All The Young Dudes」など劇中で流れる音楽も秀逸!音楽監督をつとめたカリン・ラットマンは、その後も「パルプ・フィクション」など関わった映画のサントラは抜群のセンスで軒並みロングランヒットを続けています。主役のアリシア・シルバーストーンをはじめとした女の子たちのファッションやしぐさがとにかく可愛くて、アメリカの学生生活にめちゃめちゃ憧れてました。今でもちょっと元気になりたい時に観返したくなる作品です。
いつ観ても90年代ファッションの可愛さにやられます。
わかりやすくてハッピーなストーリーに、キュートな主人公が魅力的。気軽に何か観たい時、つい手に取ってしまう作品の1つとなっています。若い頃のポールラッドもかっこいいですね。
高校生の時に観ておきたかったな〜