インファナル・アフェア3 終極無間の紹介:2003年香港映画。香港を舞台にしたクライムサスペンス映画シリーズ三部作の完結編です。第1作(2002年公開)から10ヶ月後を舞台に、裏社会と決別し善良な警察官として生きようと決意した元マフィアが精神を蝕みながらも新たな宿敵と対峙する姿が描かれます。
監督:アンドリュー・ラウ、アラン・マック 出演者:アンディ・ラウ(ラウ)、トニー・レオン(ヤン)、レオン・ライ(ヨン)、ケリー・チャン(リー)、アンソニー・ウォン(ウォン)ほか
映画「インファナル・アフェアIII 終極無間」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「インファナル・アフェアIII 終極無間」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
インファナル・アフェアIII 終極無間の予告編 動画
映画「インファナル・アフェアIII 終極無間」解説
この解説記事には映画「インファナル・アフェアIII 終極無間」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
インファナル・アフェアIII 終極無間のネタバレあらすじ:起
潜入捜査官ヤン(トニー・レオン)の殉職から10か月後。警察官として潜入するマフィアのスパイ・ラウ(アンディ・ラウ)はヤンの最期に居合わせたことからヤンの死への関与を疑われ、容疑は何とか晴れるも一時的に庶務課へと左遷されていました。しかもラウの正体を知ってしまった婚約者のマリー(サミー・チェン)は彼の元を去っていきました。マフィアと決別し善良な警察官として生きる決意を固めたラウは、自らの手で警察内部に潜入しているマフィアを始末していきました。そして1カ月後、内務調査課に戻ったラウは、保安部のチャン巡査部長(レイ・チーホン)がエリート警官のヨン警部(レオン・ライ)の前で謎の拳銃自殺を遂げた現場近くに偶然にも居合わせてしまいます。チャンは死の間際、ヨンに「何故だ…同じ仲間だろ?」と意味深な言葉を投げかけていました。
インファナル・アフェアIII 終極無間のネタバレあらすじ:承
ラウはヨンの素性を疑いながらも早速チャン自殺事件の調査に乗り出します。チャンのデスクには、かつてラウがヤンと組んで抹殺した香港マフィアの超大物・サム(エリック・ツァン)との会話が録音されたテープがあり、ロッカーからはチェンがサムの商売相手だった中国本土の大物マフィア・シェン(チェン・ダオミン)と一緒に写っている写真が見つかりました。チェンがサムからの潜入マフィアだと確信したラウはヨンもサムと繋がりがあると疑い、密かに保安部に監視カメラを仕掛け、ヨンの車にも発信機をつけて様子を探ることにしました。その一方で、ラウはかつてヤンの担当医であり、想いを寄せていた女精神科医のリー(ケリー・チャン)の診療所にあるパソコンの中からヤンのカルテを発見します。約5ヶ月間に渡る記録からは、ヤンがその生涯で最も幸せであった、リーと過ごした日々が記されていました。ラウは記録を読むうちに、最後まで警察官として死んでいったヤンに想いを馳せ、いつしかヤンの世界に入り込んでいきました。
インファナル・アフェアIII 終極無間のネタバレあらすじ:転
この頃から精神を病んでいたラウは次第に自分がラウなのかヤンなのか区別がつかなくなり、遂にはリーの元で催眠療法を受けた際に自らの出目を明かしてしまい、リーを気絶させてしまいます。やがてラウはヨンの保管庫からテープを盗み出し、ヨンがサムの潜入マフィアであると確信して逮捕しようと向かいますが、同じ頃シェンもヨンの元へ向かっていました。実はシェンの正体は中国本土の公安の潜入捜査官であり、ヨンと組んでラウの身元とヤンの死の真相について探っていたのです。ラウが盗んだテープには、ラウとサムが会話している様子が録音されていました。
インファナル・アフェアIII 終極無間の結末
保安部へ入ったラウはヨンの額を撃ち抜いて殺害します。その直後、ラウは乗り込んできたシェンに撃たれて重傷を負い、自殺を図りますが死にきれず、脳に障害が残ってしまい精神病院に収容されることになりました。この日、リーの携帯電話には、自分をヤンだと思い込んだラウから、これから「ラウ」を逮捕しに行くという内容のメールが送られていました。後日、ヨンの墓参りに訪れたシェンはリーに、ヨンはヤンの警察学校時代の同級生だったことを告げます。一方、完全に精神が崩壊してしまったラウは、見舞いに訪れたマリーとサムの妻マリー(カリーナ・ラウ)が現れ、自らを撃つ幻覚に苛まれていました。もはやラウは無限に続く地獄にいるかのようでした。
この映画の感想を投稿する