劇場版 ムーミン谷の彗星 パペットアニメーションの紹介:2010年フィンランド,イギリス,ポーランド映画。全世界で愛され続けている「ムーミン」。その中でもかなり初期の作品がこの「ムーミン谷の彗星」。世界の終末をテーマにした、ムーミンのカオスな世界感が存分に発揮された一作。
監督:マリア・リンドバーグ 原作:トーベ・ヤンソン 声優:高山みなみ(ムーミン)、かないみか(フローレン)、大塚明夫(ムーミンパパ)、谷育子(ムーミンママ)、子安武人(スナフキン)、ほか
映画「ムーミン谷の彗星」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ムーミン谷の彗星」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ムーミン谷の彗星」解説
この解説記事には映画「ムーミン谷の彗星」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
劇場版 ムーミン谷の彗星のネタバレあらすじ:起
ムーミン谷で暮らすムーミン一家には、今日も平和な1日が訪れるはずでした。しかし、哲学者のジャコウネズミさんがムーミン谷を訪れた事で、彼らの1日は違った様相を呈する事となります。なんとジャコウネズミさんは、世界の終末が近づいてきているというのです。そして長く降っていた大雨が上がった後、一同は信じられない景色を見ます。何と、外の世界の全てが灰色に覆われ淀んでしまっていたのです。
劇場版 ムーミン谷の彗星のネタバレあらすじ:承
ムーミンパパは、ムーミンと彼の友人スニフに、おさびし山という場所にある天文台に向かい何が起こっているのか調べて欲しいと伝えます。そして彼らはイカダを出し、長い旅へと出発しました。旅の途中、ムーミンとスニフはスナフキンという自由気ままな旅を続けている青年と出会います。青年はムーミン達の話を聞くと、自分も同行するという提案をしてくれました。常に冷静で大人びた様子を見せるスナフキンがいれば安心だ、とスナフキン達は喜びます。
劇場版 ムーミン谷の彗星のネタバレあらすじ:転
しかし、その旅は楽なものではありませんでした。途中嵐に襲わる、濁流にのみ込まれるなど、厳しい試練が彼らを襲います。また、途中でフローレンという少女が獣に襲われている場面にも出くわします。ムーミンは勇気を振り絞ってその獣と対峙、見事フローレンを救出するという大活躍も果たしました。そういった道のりを経て、彼らはとうとう天文台へと辿り着きます。そして天文台の学者の話を聞くと、何とこの星に彗星が接近してきているというのです。しかし学者は彗星の観察に夢中でその事を世間に発表する気はないといいます。
劇場版 ムーミン谷の彗星の結末
その話を聞いた一行は急いでムーミン谷へと引き返します。彗星が相手ではどうしようもないと、家族とその瞬間を待っていると、奇跡的に彗星は地球から逸れて行きました。ムーミン谷を襲っていた異常現象も彗星の通過と共に落ち着き、谷には平穏が戻ってきました。そしてムーミンは、自らの身を呈して守ったフローレンと距離が縮まり、スナフキンという新たな友達も加わり再び楽しい毎日を送るのでした。
ムーミンのキャラクターとアニメが日本人には子供向けとして人気ですが、原作は少し大人向けで人間関係や人生のありかたなどが皮肉も交えて描かれています。日本のアニメバージョンだとミイも出てくるのですが、こちらのパペット版は原作にかなり忠実でミイは出てきません。原作を読んでから、こちらを見ると、挿絵だけでふくらませていた想像の世界が立体化して見られるのでより面白いと思います。