アツカマ氏とオヤカマ氏の紹介:1955年日本映画。富士スクーター株式会社にセールスマンとして転勤してきた敦美鎌太郎。大分厚かましい男ではありますが、義理と人情に溢れる彼の行動は様々な人を助け、笑顔にしていきます。
監督:千葉泰樹 出演者:上原謙(大宅鎌太郎)、花井蘭子(同静)、久保菜穂子(同ヤエ子)、上田みゆき(同ポッコ)、小林桂樹(渥美鎌太郎)、細川俊夫(浦賀兼彦)、小峰千代子(同民子)、三原葉子(向井さが子)、江見渉(半田三郎)、遠山幸子(銀平の茂子)、小倉繁(同おやじ)、相馬千恵子(マダム梨子)、森繁久彌(春山支店長)、ほか
映画「アツカマ氏とオヤカマ氏」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アツカマ氏とオヤカマ氏」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アツカマ氏とオヤカマ氏」解説
この解説記事には映画「アツカマ氏とオヤカマ氏」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アツカマ氏とオヤカマ氏のネタバレあらすじ:起
富士スクーター株式会社の営業課長・大宅鎌太郎は何かとやかましく怒るので、社内ではひそかに「オヤカマ氏」とあだ名をつけられていました。そんなオヤカマ氏の所へ、敦美鎌太郎がセールスマンとして転勤してきます。彼は転勤早々、勝手に課長の電話をとったり、支店長相手にゴルフの勝負をしかけたりと、とても厚かましく振る舞いまったので、さっそく「アツカマ氏」とあだ名がつきました。
アツカマ氏とオヤカマ氏のネタバレあらすじ:承
早々に営業デビューしたアツカマ氏。会社に置いてあった見本のスクーターを無断で拝借し、颯爽と出かけます。後々それを知ったオヤカマ氏はもちろんカンカンでした。アツカマ氏は、いろんな人をタダでスクーターに乗せ、便利さを実感してもらう事で次々と契約をとっていきます。 あっちへこっちへ町内を回っていると、偶然にもオヤカマ氏の自宅に辿り着きました。持ち前の厚かましさと口の上手さで自宅に上がり込み、妻と娘たちとすっかり打ち解けると、夕飯まで御馳走になっていきます。ついでにオヤカマ氏を説き伏せて、みんなが欲しがっていたテレビまで購入させてしまうのでした。
アツカマ氏とオヤカマ氏のネタバレあらすじ:転
それからも、何かにつけてオヤカマ氏の家に出入りするようになったアツカマ氏。厚かましいながらも、いろんな場を上手く立ち回り、周囲にも認められてきます。セールスマンの中でもダントツの成績です。オヤカマ氏の年頃の娘のヤヤ子とも親しくなっり、いずれは結婚を…などと気の早いことも考えます。しかしある日、ヤヤ子のプレゼントを女性社員に見立ててもらっている現場を当の本人に見つかってしまい、浮気だと誤解されてしまいます。何度か釈明のチャンスがありましたが、お互いがすれ違い、なかなか誤解は解けませんでした。 一方のオヤカマ氏も、支店長から全体の業績不振を注意され、落ち込んでいるところへ部下たちが自分の悪口を言っているのを目撃します。さらには後日、再び支店長から部下数名のクビ切りを命じられてしまいます。板挟み状態の彼は、バーのマダムに愚痴をこぼし、ついには休日一緒に劇まで観に行ってしまうのでした。
アツカマ氏とオヤカマ氏の結末
しかし、ついにオヤカマ氏の軽はずみな行動も妻や娘にバレてしまいます。彼は、いままでの威厳をかなぐり捨てて許しを請い、一生懸命な部下のクビを切るくらいなら辞職をする所存なのだと、苦しい胸中を語るのでした。夫婦は再び手を取り合い、娘はそんな父を見て、アツカマ氏に助けを求めます。これを聞いたアツカマ氏は、オヤカマ氏が営業課のみんなをどれだけ思っているかを語り、ひとりひとりの士気を高めて業績を盛り返します。そのかいあって、東京支社の営業課は表彰され、祝杯をあげるのでした。 相も変わらずオヤカマ氏の家に入り浸るアツカマ氏。やっと娘との交際を認めたオヤカマ氏に、気も早く結婚式場のパンフレットを差し出すアツカマ氏なのでした。
この映画の感想を投稿する