フラットライナーズの紹介:2017年アメリカ映画。1990年、キーファー・サザーランド、ジュリア・ロバーツ、ケヴィン・ベーコンなど人気の若手俳優たちの共演で話題をよんだ映画のリメイク作品。医者の卵である学生5人が挑む臨死実験。それによってもたらされる悲劇を、現代の大学病院を舞台にスタイリッシュな映像で描いている。監督はデンマーク出身のニールス・アルデン・オプレヴ。オリジナル以上にホラー要素満載の作品に仕上げている。また、キーファー・サザーランドが主人公たちを指導する教授役で出演しているのも見どころの一つ。
監督:ニールス・アルデン・オプレヴ 出演:エレン・ペイジ(コートニー)、ディエゴ・ルナ(レイ)、ニーナ・ドブレフ(マーロー)、ジェームズ・ノートン(ジェイミー)、カーシー・クレモンズ(ソフィア)ほか
映画「フラットライナーズ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フラットライナーズ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
フラットライナーズの予告編 動画
映画「フラットライナーズ」解説
この解説記事には映画「フラットライナーズ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フラットライナーズのネタバレあらすじ:起
妹テッサを助手席に乗せ車を走らせるコートニーは、携帯電話に気を取られて事故を起こし、車は橋の欄干を突き破って川へ転落してしまいます。数年後、医大生となったコートニーは、レイやジェイミー、マーローなどと共に大学病院でインターンとして働いています。ある日コートニーは、母の過大な期待に悩むクラスメイトのソフィアに実験を手伝ってほしいと声をかけます。ジェイミーも誘って3人で地下の処置室にしのび込んだコートニーは、自分の心臓を1分間止めその後蘇生させてほしいと頼みます。最初は拒否していた二人ですが、渋々協力することに。臨死状態となったコートニーはビルの屋上から飛び立ち空中を浮遊、やがて橋の上で美しい光に包まれます。一方ジェイミーたちは蘇生に手間取り、電話で呼び出したレイの活躍で無事生き返らせることができました。コートニーの部屋に集まった5人は彼女の話に興味津々。しかしレイだけは実験に反対していました。恍惚の表情で臨死体験を話すコートニーは翌日、厳しい教授の質問に瞬時に的確な答えを連発し皆を驚かせます。また弾けるはずのないピアノを弾きこなし、実験の影響で能力が高まったと確信したジェイミーは、次は自分がやると手を挙げるのでした。
フラットライナーズのネタバレあらすじ:承
ジェイミーは夜の街をバイクで疾走しています。きらめく景色に興奮気味の彼と笑い合う元カノの姿。しかし人気のない交差点でその姿は消えてしまいました。目覚めたジェイミーにコートニーが、何か変なものを見なかったかとたずねます。実はコートニーは霊のような気配を感じるようになっていたのです。翌日ジェイミーは急に勘がよくなり仕事でほめられますが、住居にしているクルーザーで元カノらしき姿や赤ん坊の鳴き声に悩まされるようになります。続くマーローの実験では母親に外出を禁じられたソフィアが現れず、蘇生に時間がかかってしまいます。マーローは臨死状態の中、水中でクラゲの群れに囲まれ溺死する自分の姿、横たわった誰かの死体、“人殺し”の文字を見て苦しみながら目覚めます。そこへソフィアが現れ、自分も能力を高めたいとすぐに実験を強行するのでした。ソフィアの見た映像は、ハイスクール時代にクラスメイトの少女を妬んで陥れ、彼女が恨めしげに見つめているというものでした。清掃員に見つからないように急いでソフィアを蘇生させ、何とか地下から逃げ出した5人はその後ハイな状態でパーティに繰り出すのでした。
フラットライナーズのネタバレあらすじ:転
パーティのあと、マーローは自宅にレイを招き入れ、今回の実験で医療ミスにより誤って死亡させた男の亡霊を見たと告白します。レイは彼女をなぐさめ二人は愛し合います。一方コートニーは事故で死なせてしまった妹の気配に悩まされるようになり、ついにその亡霊(幻覚)によってバルコニーから突き落とされ命を落としてしまいます。残された4人は臨死実験の副作用によって、被験者は過去の失敗に復讐されるという事実を確信します。次は自分が殺される、と3人は青ざめ、唯一実験をしていないレイはマーローを助けるためのヒントを探し始めます。ジェイミーは元カノの幻影に追われ手にナイフを突き立てられ、ソフィアは不気味な教室でクラスメイトを目撃、マーローは男の幻覚によって事故を起こしてしまいます。この恐怖を終わらせるため、ソフィアはかつて辱め陥れたクラスメイトを訪ね、許しを乞います。現在はキャリアウーマンとして活躍する彼女は複雑な思いを抱えつつソフィアを許しました。その現場に立ち会ったジェイミーは、かつて中絶を強要し捨てた元カノを探し、待ち合わせをしていたあの交差点へ赴きます。そこへどことなくジェイミーに似た男の子を連れた元カノが現れ、やっと許されたジェイミーはこの町で一緒に暮らしていくことを決意するのでした。
フラットライナーズの結末
マーローは医療ミスを隠すためにデータの改ざんまでしていたことを、「君は医者に向いていない」とレイに責められます。キャリアを失うことが怖かったマーローですが、すべてを終わらせる覚悟で姿を消します。レイがジェイミーとソフィアを伴って地下の処置室へ向かうと、そこではマーローが一人で臨死状態となり横たわっていました。マーローは死亡させた男性に謝るために一人で実験に挑んでいたのです。恐怖と戦いながら進んでいくマーロー。すると「自分を赦すことも大切よ」と亡くなったコートニーの声が聞こえてきました。処置室では、蘇生までに時間が経ちすぎ絶望的な状況となっていました。しかし、最後まであきらめないレイの機転によりようやくマーローを蘇生させることができました。そして後日、マーローは自身のミスを大学側に報告したのです。パブに集まった4人。今はなきコートニーに思いを馳せていると、かつて彼女が弾いたピアノ曲が流れてきました。その調べに耳を傾けながら乾杯し、新たなスタートを切る4人なのでした。
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