ダーク・ブラッドの紹介:2012年アメリカ,イギリス,オランダ映画。リヴァー・フェニックス主演のラブ・サスペンス作品です。製作途中の1993年にフェニックスが他界したため制作は中断、ジョルジュ・シュルイツァー監督が残されたフィルムを基に完成させ、2013年に公開されました。俳優夫妻の妻に恋をした、砂漠で暮らす男の顛末を描いています。
監督:ジョルジュ・シュルイツァー 出演者:リヴァー・フェニックス(ボーイ)、ジュディ・デイヴィス(バフィ)、ジョナサン・プライス(ハリー)、T・ダン・ホプキンス(ジョー)、カレン・ブラック(モーテルの女)ほか
映画「ダーク・ブラッド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ダーク・ブラッド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ダークブラッドの予告編 動画
映画「ダーク・ブラッド」解説
この解説記事には映画「ダーク・ブラッド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ダークブラッドのネタバレあらすじ:起
俳優のハリー(ジョナサン・プライス)と妻で女優のバフィ(ジュディ・デイヴィス)はアメリカ西部の砂漠地帯を車で旅していました。職業俳優を自任するハリーは、オファーを受けている映画についてギャラのために出演するというのですが、バフィは台本にケチをつけていました。かつて核実験場だった荒野に差し掛かった夫婦の車は故障を起こしたのでとりあえず近くのモーテルに立ち寄り、夫婦はモーテルにいた自動車整備士に応急処置をしてもらい、ひとまず走れるようにはなったものの部品の取り寄せが必要だと言われました。しかし夫婦はそのまま旅を再開、途中の荒野で車はまたしても故障してしまいました。車載電話で助けを呼ぼうにも圏外であり、夫婦は誰か助けが来るまで車の中で待機することにしました。
ダークブラッドのネタバレあらすじ:承
真夜中、車外の向こうに何やら明かりを見つけたバフィは、話に取り合ってくれないハリーを置いて一人明かりの元へ向かいました。そこには小さな小屋があり、ネイティブ・アメリカンの血を引くボーイ(リヴァー・フェニックス)という男が一人暮らしをしていました。ボーイは妻に先立たれてからは世間を避けるように生きてきましたが、助けてほしいというバフィの頼みを聞き入れ、夫婦をとりあえず家に招き入れました。翌日、ボーイは夫婦を近所の村に案内して回り、夫婦の車を自動車修理工場のある町へ運んでもらい、ボーイも夫婦を車に乗せて町へ向かおうとしましたが、今度はボーイの車が故障してしまいました。バフィに興味を抱いていたボーイはハリーの目を盗んで彼女を口説こうとしましたが、苛立ったハリーは彼女に手を出すなとボーイに警告しました。
ダークブラッドのネタバレあらすじ:転
ハリーを狩りに誘ったボーイは彼を荒野に置き去りにし、ハリーが道に迷ってすっかり困り果てている様を見て楽しみました。何とか小屋に戻ったハリーはバフィに対し、ボーイはイカれているから誘うなと忠告しましたが、怒りっぽい夫よりも優しい雰囲気のボーイに惹かれていたバフィはまともに取り合いませんでした。ようやくボーイの車が直り、映画のオーディションのため一刻も早く町に行かねばならないハリーはボーイの車の鍵を盗み、バフィを連れて去ろうとしましたが、ライフルを構えたボーイに見つかってしまいました。ハリーは高額な金を提示してボーイの車を買い取ろうとしましたが、ボーイはそんなハリーを蔑み、バフィからも嫉妬していると突き放されたハリーはキレてしまい、歩いて町に向かうと言い出しました。
ダークブラッドの結末
ようやく邪魔者の消えたボーイは今度こそバフィに迫ろうとしましたが、結局灼熱の砂漠地帯で倒れかかっていたハリーを助けることになります。水を飲んで回復したハリーは隙を突いてボーイを気絶させ、納屋に閉じ込めると車を盗み、バフィと共に逃げ出しましたが、途中で砂漠の砂に車輪を取られて立ち往生してしまいます。夫婦は近くの廃屋で夜を明かそうとしましたが、そこにボーイが現れ、この廃屋の地帯は核実験で汚染された地域だと言って二人を連れ帰りました。ボーイは“裁判”を始め、ハリーに車を盗んだ罰として薪割りを命じました。ハリーが薪を割っている最中、ボーイはバフィと寝室に入り情事に耽っていました。激怒したハリーはボーイを斧で殴り、ボーイの愛犬を殺しました。ボーイの仲間のカウボーイたちが駆け付けた時には既に手遅れで、ボーイはバフィの腕の中で息絶えました。ハリーはボーイの仲間たちから見逃してもらい、修理の完了した車にバフィを乗せて走り去っていきました。
この映画の感想を投稿する