星の王子さまの紹介:1974年イギリス映画。サハラ砂漠に小型飛行機が墜落してしまう。水も底を尽きかけ焦るパイロットの元に、荒野の真ん中にいるはずのない幼い「王子さま」が現れた。金の髪を揺らし、王子さまはこう言った、「ねえ、ヒツジの絵を描いて!」。
監督:スタンリー・ドーネン 出演:リチャード・カイリー(パイロット)、スティーヴン・ワーナー(王子さま)、ボブ・フォッシー(ヘビ)、ジョス・アックランド(王さま)、クライヴ・レヴィル(ビジネスマン)、ドナ・マッケニー(ばら)、ジーン・ワイルダー(キツネ)、ほか
映画「星の王子さま」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「星の王子さま」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「星の王子さま」解説
この解説記事には映画「星の王子さま」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
星の王子さまのネタバレあらすじ:起
幼い頃、絵描きを目指していた「私」は、大人たちのこころない言葉に夢を諦め、いまでは立派なパイロットになっていました。故郷のフランスに帰る途中、彼の乗る小型の飛行機が故障し、不毛のサハラ砂漠に不時着してしまいます。彼は無事だったものの、近くに人や家は見つからず、飛行機を修理しなければなりません。そんなとき、目の前に黄金の髪をなびかせ正装した小さな王子さまが現れます。王子さまは彼に「ねえ、ヒツジの絵を描いて!」といってねだります。しかたなく「私」は何頭かヒツジを描いてやりますが、王子さまは納得いかないようで、ついに彼は一つの箱を描き、「そのなかにヒツジが入っている」と言ってみせ、王子様は喜びました。「私」はついでに幼少のころに大人にはねつけられた拙い「ウワバミ」の絵を王子さまに見せてみると、彼はしかめ面をして「ウワバミはいらない」と言ってくれたのでした。
星の王子さまのネタバレあらすじ:承
王子さまの素性は詳しくわかりませんでした。「私」の質問にいつも答えてくれるわけではなく、王子さまの証言をかき集めて想像するしかありません。聞けば王子さまは自分だけの小さな星を去って地球にやってきたのでした。王子さまの星に偶然芽生えたバラに嫌気がさし、見聞を広めるために宇宙を廻って様々な人物に出会ったようです。王子さまが地球に降り立って出会ったのは森の中を駆け回るキツネ。時間をかけて友達になったふたりは別れるのが寂しくなるほどに。別れ際、キツネは言います、「大切なものは目に見えない」と。王子さまは、バラと過ごした時間はキツネと過ごしたそれと同じく大切でかけがえのないものだということに気づきました。
星の王子さまのネタバレあらすじ:転
王子様が次に出会ったのは、荒野にたたずむ一匹の蛇でした。ぬらぬらと光る蛇は王子さまを故郷の星に戻すために自分の特別「もといた場所に戻す」力を使うように言いました。王子さまは蛇と再会を約束し、再び歩き出します。そして森の中ですばしっこいキツネと出会います。キツネは「自分を飼い慣らしてほしい」と王子さまに告げました。長い時間をかけて、キツネと王子さまは次第に仲良くなります。野を駆けまわり、落ち葉を鳴らして一緒に遊びました。しかし王子さまは自分の星に帰らなくてはいけません。キツネとの別れの間際、彼はこう言われます「大切なことは目には見えない」。それはまさにバラの言葉ではなく、彼女の態度を見るべきだったということでした。
星の王子さまの結末
ある朝、王子様がいなくなっているのに気付き、「私」が砂漠中を探してみると王子様の足元に蛇がいるではありませんか。彼が止めようとすると、蛇は王子さまの足首を噛んでしまいました。「私」はすぐさま王子さまをかかえて飛行機のところまで連れて行きました。そして夜明けとともに目覚めた「私」はそばに王子さまのむくろがないことに気付きました。王子さまは蛇の力をつかって自分の星へと無事に帰ったのでしょう。飛行機を修理し、「私」は故郷フランスへと飛び去りました。
この映画の感想を投稿する