燃えよ!ピンポンの紹介:2007年アメリカ映画。「ナイトミュージアム」を手がけた脚本家コンビ、ロバート・ベン・ガラント、トーマス・レノンによるスポーツコメディ映画。「燃えよドラゴン」のオマージュ作品でもあります。天才卓球少年だった過去の栄光を取り戻すために、そして、父の仇を討つために、ランディ・デイトナが、裏社会の卓球デスマッチに臨みます。
監督:ロバート・ベン・ガラント
出演者:ダン・フォグラー(ランディ・デイトナ)、ブレット・デルブオノ(ランディ少年時代)、クリストファー・ウォーケン(フェン)、ジョージ・ロペス(ロドリゲス)、マギーQ(マギー・ウォン)、ジェームズ・ホン(ワン師匠)、トーマス・レノン(カール・ウルフシュターク)、ロバート・パトリック(ランディの父)ほか
映画「燃えよ!ピンポン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「燃えよ!ピンポン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
燃えよ!ピンポンの予告編 動画
映画「燃えよ!ピンポン」解説
この解説記事には映画「燃えよ!ピンポン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
燃えよ!ピンポンのネタバレあらすじ:起
12歳でオリンピックに出場した、天才卓球少年ランディ・デイトナ。残念ながら、西ドイツのカール・ウルフシュタークに決勝戦で敗れてしまいます。ランディの父は、この試合に金を掛けており、ランディの敗北によって、フェンという裏社会の大物に殺されてしまいました。大人になったランディは、すっかり締まりのない体になり、酒場で卓球芸を披露して暮らしています。そんなある日、FBI捜査官のロドリゲスが訪ねてきました。フェンが主催する秘密の卓球大会に潜入捜査するため、ランディに協力してほしいというのです。
燃えよ!ピンポンのネタバレあらすじ:承
フェンは父親の仇。過去の栄光を取り戻したい気持ちもあるランディは、依頼を引き受けます。しかし、卓球の腕はすっかり鈍ってしまっていました。ロドリゲスは、ランディを盲目の中国人ワンの中華料理店へ連れていきます。フェンはかつてワンの弟子でしたが、悪の道へ進み、ワンの弟をも殺してしまったのでした。容姿端麗でクールなワンの姪マギーも、卓球の腕前は一流。格闘技の心得もあります。ワンの下で猛特訓をさせられるランディ。ラケットの代わりに木のスプーンで球を打ち返す訓練、蠅たたきで大量のハチを叩く訓練など、その内容は風変わりで過酷なものでした。ランディはその特訓に耐え、「真のバックハンド」も習得します。白人に卓球を教えているワンに腹を立てたドラゴンの一味。ワンの店をめちゃくちゃに破壊していきました。売られたケンカを買ったランディたちは、ドラゴンのアジトに踏み込みます。卓球での勝負に登場したドラゴンは、なんと幼い少女。子どもならではの屁理屈をこねて、有利に試合を進めようとしますが、ランディが実力に勝りました。ドラゴンに勝利したことで、当初の思惑通りフェンの秘密の卓球トーナメントに招かれたランディ。ロドリゲス、ワン師匠とともに、フェンの宮殿へ乗り込みます。見送るマギーは、ランディに好意を持つようになっています。
燃えよ!ピンポンのネタバレあらすじ:転
肛門の中へ発信機を仕込まれているランディは、ヨロヨロと屋敷の中へ。大広間の中央に卓球台が一つ。その周りに設けられた観覧席では、招待客が飲み食いしています。輿に乗って現れたフェンは、顔に白粉を塗り派手な着物を着て、どうやら男色のようです。ランディの他にも、世界各国から一流選手が集められていました。その中には、因縁の相手、ウルフシュタークもいます。突如フェンの部下が一人、吹き矢で射殺されました。無様な試合をしたらこうなるぞ、という見せしめのためです。慌てたランディは荷物をまとめて逃亡しようとしますが、そこへフェンが登場。ランディを秘密の扉の向こうに案内します。そこでは、違法に製造された武器の搬出作業が行われていました。その奥には、着ると高圧電流が流れる恐ろしい金属製のベストと特注の卓球台も。試合会場に戻ったランディは、ロドリゲスに秘密の部屋のことを耳打ちします。第一試合にコールされたランディ。黒人選手とシーソーゲームの末、勝利しました。黒人選手は吹き矢で首を撃たれ、その場で即死。この秘密の卓球大会は、優勝者以外は生きて帰れない、文字通りの「サドンデス・マッチ」だったのです。ロドリゲスが、武器に発信機を取り付けて戻ってきたころには、たくさんいた選手は全員姿を消していました。決勝戦はランディとウルフシュタークで戦うこととなりました。
燃えよ!ピンポンの結末
FBIの応援部隊の到着を待つロドリゲス。トイレでわざとランディの利き腕を折り、大会を棄権しようとしますが、認められません。その上、ロドリゲスの正体はすでにフェンにバレていたのです。試合は継続。そして決勝戦の相手としてマギーが連れて来られます。ウルフシュタークが猛烈に抗議するも、吹き矢で瞬殺されてしまいます。ランディを愛しているマギーは戦おうとしません。ランディは、卓球芸でやっていたのと同じように、マギーの体で球をはじき返して、一人でラリーを続けます。「つまらない」というフェンが、吹き矢で両名を殺すよう命じますが、ランディはラケットを盾にして矢を受け止め、手下を返り討ちにします。さて、ロドリゲスは自分の肛門にも発信機を隠していました。FBIの部隊が宮殿になだれこみ、招待客や召使いらが逃げ出します。混乱の中で、フェンに追い詰められたランディは、苦し紛れに「ワン師匠の最高の弟子は誰か明らかにしよう」と勝負を挑むのです。誤ってフェンの屋敷に仕掛けられた自爆装置が作動。カウントダウンが始まる中、ランディとフェンは例のベストを着て勝負を始めます。「ボールが跳ね返る限りラリーを続ける」という特殊ルールに変更された勝負は、部屋を飛び出し、竹林を経て吊り橋の上へ。吊り橋の板が外れてランディは絶体絶命。そこで師匠が叫びます。「真のバックハンドはフェンには教えておらん!」ランディはバックハンド側へ強烈な一打を打ち込み、フェンに勝利。フェンは川の中へ落ちていき、感電して息絶えます。無事に帰還した一行。ワンの店の修繕も終わり、新装開店です。ドラゴンの一味とも和解して、仲良く卓球教室を続けていくことになったのでした。
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