映画「マーサの幸せレシピ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マーサの幸せレシピの紹介：2001年ドイツ映画。ハンブルクのレストランで料理長を勤めるマーサは、完ぺき主義で人付き合いも苦手。レストランのオーナーからセラピー通いを義務付けられるも、セラピストには自分の新しく考案したレシピを試食してもらうほど料理のことしか頭にありません。ある日、事故で姉が亡くなり、その娘のリナを引き取ることに。不器用ながらもリナと仲良くなるために自慢の料理を振 るいますが、彼女との共同生活はそううまくは行かず…。しかも休みを取っている間に、いつの間にか自分に取って代わる新しいシェフが！『幸せのレシピ』としてアメリカでもリメイクされた映画です。
監督：ザンドラ・ネッテルベック 出演者：マルティナ・ゲデック（マーサ）、セルジオ・カステリット（マリオ）、マクシメ・フェルステ（リナ）、ジビレ・カノニカ（フリーダ）、アウグスト・ツィルナー（セラピスト）ほか
この解説記事には映画「マーサの幸せレシピ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ドイツ、ハンブルクのレストランで料理長をしているマーサは、典型的なドイツ人。自分のルールに忠実で、料理以外のことには無頓着です。自分の料理に自信と誇りを持ち、いちゃもんをつける人がいれば、たとえ客であっても口論はいといません。そんな性格が災いしてか、レストランのオーナーであるフリーダから、セラピー通いを義務付けられる始末です。職人気質で不器用なマーサには、恋人はおろか、心を許せる人もいませんでした。唯一、自分の姉を除いては。そんな姉が、ある日娘のリナとマーサの家に遊びに来る予定となっていました。いつもどおり勤務先のレストランで仕事をこなし、姉家族が到着するのを待っていたマーサに、一通の電話がかかってきます。それは、姉とリナが事故に巻き込まれたという知らせでした。
急いで病院に直行するも、姉はすでにこの世を去っていました。一人残された娘のリナは母がもうこの世にいないことを悟っていました。姉を亡くしたマーサは、仕事もままなりません。フリーダから数週間ほど暇を出されてしまいます。途方にくれながら、マーサはリナを自分の家に引き取ります。姉はシングルマザーで、リナの父親を教えようとはしませんでした。唯一残された手がかりは、イタリア人であるということだけです。途方にくれながら、マーサはリナを自分の家に引き取ります。人との関係もうまくこなせないマーサに、子どもと仲良くできるはずがありません。マーサは唯一得意である料理に手塩をかけ、豪勢なご飯を準備しますが、リナは食べようとしませんでした。そのような中で、自分が預かる台所の様子を心配し、レストランに寄ると、なにやら職場の雰囲気が違います。いぶかしみながらキッチンに入ると、見知らぬ男がオペラをかけながら楽しそうに料理をしているではありませんか。マーサがキッチンを留守にしている間に、オーナーが副料理長として雇ったのです。男の名はマリオ。彼はマーサの料理人の腕を高く評価しており、敬意を持って接しました。しかし、自分が守ってきたキッチンを奪われると思ったマーサは、マリオを信用できないままでした。
ある日、リナが栄養失調により学校で倒れてしまいます。食事を取ろうとしないリナにマーサはお手上げ状態でした。職場の仲間に相談しようとリナも一緒にレストランに連れて行きます。リナはレストランで出される食事には興味がないと察知したマリオは、イタリアの家庭的なパスタ料理をリナの前でおいしそうに食べて見せました。興味を持ったリナも、ついにパスタを口にします。マーサはマリオに感謝し、徐々に信頼していくようになります。イタリア人であることから、リナの父親探しの協力を求めました。その過程で、マーサはマリオに心を開くようになり、リナとも紆余曲折を経て絆が深まります。
ついにリナの父親からの連絡がきました。リナの父親はすでに新しい家庭を持っていましたが、リナを引き取ることになりました。リナがイタリアへ去ったあと、マーサは初めてリナの存在が大きかったことに気づきます。そしてマリオと一緒にリナを迎えにいくことを決意します。家の入り口に立ったとき、庭にいたリナがマーサの姿に気づくやいやな、駆け出してマーサに抱きつきました。リナはこうしてマーサの元に戻ってきたのです。そして、マーサは勤めていたレストランを辞め、リナのために、マリオと一緒に自分の小さなカフェを始めたところで物語は幕を閉じます。
以上、映画マーサの幸せレシピのあらすじと結末でした。
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