魚影の群れの紹介:1983年日本映画。吉村昭の同名小説の映画化。北の海でマグロ漁に命をかける男とその娘、その恋人をめぐって繰り広げられる人間ドラマです。夏目雅子が第七回日本アカデミー賞主演女優賞を受賞しました。
監督:相米慎二 出演:緒形拳(小浜房次郎)、夏目雅子(小浜トキ子)、佐藤浩市(依田俊一)、下川辰平(浅見)、矢崎滋(新一)ほか
映画「魚影の群れ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「魚影の群れ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「魚影の群れ」解説
この解説記事には映画「魚影の群れ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
魚影の群れのネタバレあらすじ:起
マグロ釣りの漁師である小浜房次郎は、娘のトキ子に結婚を考えている依田に会って欲しいと頼まれます。依田は経営している喫茶店を閉めて漁師になりたいので、一から教えてほしいと小浜に頼みこみます。小浜は、漁師を甘くみているらしい依田が気にいらず、相手にしませんでしたが、依田はトキ子とともに何度も頼みこみ、ようやく船に乗ることを許されます。が、初めての漁で依田はひどく船酔いをしてしまいます。その後、何日も不漁が続いた後、ようやくマグロが餌に食いつきます。
魚影の群れのネタバレあらすじ:承
小浜がマグロと格闘しているうちに、釣り糸が依田の頭に巻きつき、血が流れ始めます。小浜は依田の応急処置をして、いったんはマグロをあきらめ港に戻ろうとしますが、再び引かれ始めた釣り糸を目にして、マグロとの格闘を再開します。無我夢中でマグロを釣り上げてから我に返った小浜は、あわてて港に戻ります。何とか一命を取り留めた依田はトキ子とともに小浜の元をさります。その後北海道の伊武港に寄港した小浜は、元妻のアヤを見つけて後を追います。
魚影の群れのネタバレあらすじ:転
二十年ぶりに再会したアヤの経営する店で、小浜は酒を一杯だけ飲んですぐ立ち去りますが、その後、船で寝ている小浜の元にアヤが訪ねて来ます。小浜はアヤと体を重ねた後、アヤを追ってきたヒモの新一を殴り倒します。その後、小浜は生まれて初めてマグロに釣り糸を切られ、しばらく漁を休んでいました。ある日小浜は港で、トキ子とすっかり一人前の漁師になった様子の依田の姿を見かけます。トキ子は依田の子を身ごもっており、翌年の春が出産予定でした。
魚影の群れの結末
依田はなかなかマグロを釣り上げられないことにあせりを感じていました。ある日トキ子の元に依田の船が戻ってこない旨連絡が入ります。トキ子は小浜に捜索を依頼します。小浜が沖で依田を発見したとき、依田は巨大マグロと格闘中でした。依田が負傷しているのに気づいた小浜は釣糸を切ろうとしますが、依田は「自分も漁師だから切るな」と聞きません。小浜が手助けをして釣り上げたマグロとともに帰港する途中で、依田は「来年生まれる子供が男だったら漁師にする」言い残して息を引き取りました。
この映画の感想を投稿する