レフト・ビハインドの紹介:2013年アメリカ映画。ティム・ラヘイとジェリー・ジェンキンズが“ヨハネの黙示録”をモチーフとして共同著作した同名ベストセラー小説を映画化したパニック映画です。突如として数百万人もの人々が忽然と姿を消し、世界に“終末”が迫り来る様を旅客機パイロットとその娘の視点から描いています。
監督:ヴィク・アームストロング 出演者:ニコラス・ケイジ(レイフォード・スティール)、チャド・マイケル・マーレイ(キャメロン・”バック“・ウィリアムズ)、キャシー・トムソン(クローイ・スティール)、ニッキー・ウィーラン(ハティー・ダーハム)、ジョーダン・スパークス(シャスタ・カーヴェル)ほか
映画「レフト・ビハインド」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「レフト・ビハインド」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
レフト・ビハインドの予告編 動画
映画「レフト・ビハインド」解説
この解説記事には映画「レフト・ビハインド」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
レフト・ビハインドのネタバレあらすじ:起
アーカンソー中央大学に通う女子大生のクローイ・スティール(キャシー・トムソン)は、父で旅客機パイロットのレイフォード(ニコラス・ケイジ)の50歳の誕生日を祝うべく、飛行機でニューヨーク・JFK国際空港に降り立ちましたが、母アイリーン(リー・トンプソン)からの電話でレイフォードは誕生日当日にロンドン行きの便へ機長として搭乗が決まったのでパーティーには参加できないことを知ります。仕方なくクローイは空港に留まり、父を待つ事にしました。レイフォードには妻アイリーンとの間にクローイと年の離れた息子のレイミー(メジャー・ドッドソン)をもうけていましたが、1年程前からアイリーンはキリスト教に深く傾倒してしまい、それを疎ましく感じたレイフォードは妻を遠ざけるように美人キャビンアテンダント(CA)のハティー・ダーハム(ニッキー・ウィーラン)へ想いを抱くようになっていました。クローイは空港内で、母アイリーンと全く同じこと…“世界終末論”をしつこく語る女性に詰め寄られていた著名ジャーナリストのキャメロン・”バック“・ウィリアムズ(チャド・マイケル・マーレイ)を助けました。クローイはそこでレイフォードと対面して見送りますが、空港職員からロンドンで開催される“U2”のペアチケットを託されたクローイは父の浮気を確信、父と同じ便に乗るバックにチケットを預けて帰宅の途につきました。
レフト・ビハインドのネタバレあらすじ:承
自宅でも相変わらずキリスト教の話を押し付けてくるアイリーンにうんざりしたクローイはレイミーを連れて買い物へ出かけますが、ショッピングモールでレイミーは突然衣服を残して消失してしまい、周囲の客も次々と同様に消失していきました。モールは生き残った客が略奪行為に走り、運転手の消えた車がモールに突入したり、パイロットの消えた小型飛行機がモール駐車場に墜落するなどその場は大混乱に陥りました。クローイはテレビのニュースで全世界でも同様の事態が発生していることを知り、命からがら自宅に戻ると、シャワーを浴びていたはずのアイリーンも姿を消していました。クローイは電話の留守番メッセージでレイフォードの操縦する機内も大混乱に陥っていることを知り、父が死んだと思い込んだクローイは親交のあるブルース・バーンズ神父(ランス・E・ニコルズ)に相談するためにニュー・ホープ教会へと向かいました。
レフト・ビハインドのネタバレあらすじ:転
その頃、レイフォードは機内でバックからチケットを受け取り、順調に飛行を続けていましたが、突如として副機長のクリス(ウィリアム・ラグズデール)やCAのキミー(ステファニー・オノレ)、そして搭乗していた子供の乗客全員が衣服だけを残して消失してしまい、機内は大パニックに陥りました。レイフォードは機内アナウンスで生き残った乗客をなだめ、事態の詳細が分かり次第アナウンスすると告げました。しかし、管制官への連絡も通じず、更にはパイロットが消失した別の航空機がレイフォードの機に異常接近、レイフォードはギリギリでかわしたもののエンジンを損傷してしまい、燃料漏れが発生したことからニューヨークへ引き返す決断を下しました。レイフォードはハティーにクリスやキミーの荷物を調べさせると、そこにはアイリーンが傾倒している“ヨハネの黙示録”に関する書物などを発見しました。一方、クローイはバーンズ神父から、今全世界で起きている現象がキリスト教でいう“世界の終焉”だと言われ、母や弟など消失したものは“神の世界”へ行き、残された者は破滅を迎えると告げられました。
レフト・ビハインドの結末
絶望したクローイは自殺を決意して鉄橋の一番上に登りました。その頃、機内ではレイフォードが妻帯者だと知ったハティーは深く動揺しますが、それでも懸命に混乱する乗客を必死になだめ続けました。一方、地上の情報を知ったレイフォードは機内アナウンスで世界中の異変と機のニューヨークへの引き返し、そして消失した人々は“天国”に送られたことを告げ、乗客たちは衝撃を受けました。レイフォードの機はようやくニューヨーク上空に辿り着きましたが、空港は着陸する飛行機で埋まっており、管制塔との通信も途切れてしまい、燃料も残りわずかとなってきました。レイフォードは自殺しようとしていたクローイに電話をかけて状況を伝えると、クローイは重機に乗って飛行機が着陸できるだけのスペースを作り、コンパスのアプリの情報で機を誘導、機は無事に着陸しました。レイフォードはクローイと再会を果たすと「まるでこの世の終わりだ」と呟きました。しかし、クローイは「いや、世界の終末は始まったばかりよ」と言いました。
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