アドミッション -親たちの入学試験-の紹介:2013年アメリカ映画。プリンストン大学の入学選考を舞台に選考基準や、また大学選考というテーマから人間性の評価の在り方を生徒やそれに関わる大人達が改めて考えさせられて行きます。物語の始まりは選考事務局に勤めるポーシャにかかってきた一本の電話でした。それは新設校の教師ジョンから推薦したい生徒がいるというもの。大学紹介の為訪れたジョンの高校でポーシャは驚愕の事実を聞かされます。いつも冷静沈着なポーシャでしたが、その事実を知り、次第に入学の選考基準に疑問を持ち始めます。考え抜いた際に出したポーシャの決断とは?
監督:ポール・ワイツ 出演:ティナ・フェイ(ポーシャ・ネイサン)、ポール・ラッド(ジョン・プレスマン)、ナット・ウルフ(ジェレマイア・バラキアン)、リリー・トムリン(スザンナ)、グロリア・ルーベン(コリーヌ)
映画「アドミッション 親たちの入学試験」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アドミッション 親たちの入学試験」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
アドミッション -親たちの入学試験-の予告編 動画
映画「アドミッション 親たちの入学試験」解説
この解説記事には映画「アドミッション 親たちの入学試験」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アドミッション -親たちの入学試験-のネタバレあらすじ:起
プリンストン大学の入学選考事務局で16年勤めている選考官ポーシャ。仲間からの信頼も厚く、入学選考の時期が迫り、忙しい毎日を送っていました。そんなポーシャに新設校の教師で大学の同期だというジョンから初めて出る卒業生を推薦したいと電話が入ります。それと時を同じくして、選考事務局長から某雑誌で人気大学ランキングが歴代1位だったプリンストン大が二位に落ちたことを聞かされます。驚くような逸材を探すよう局長に言われ、みな鼓舞を振るいます。ポーシャはライバルのコリーヌと競い合う事になり焦りを感じます。有名校で無い高校からの推薦に躊躇したポーシャでしたが、物は試しとその高校を訪れることにしました。帰宅し、知人の子守を引き受けていたポーシャですが大の子供嫌いな為、子供をあやせず泣き叫んでばかりです。そこへ恋人のマークと子供の母親が帰宅し、事なきを得ます。マークとは10年以上同棲していますが、結婚はしておらず、もちろん子供もいません。しかしそんな普通の生活にポーシャは満足していました。ジョンの高校を訪れたポーシャはそのありさまに驚愕します。自由な教育スタイルを重視していますが、今まで見てきた進学校とはまるで違い、抵抗を感じてしまいます。そこでポーシャはジョンからジェレマイアという生徒を紹介されました。その夜は近くにある実家に泊まることにしました。母スザンヌが一人で住んでおりますが、関係は冷え切っています。名の知らない男と作って産んだ子供、それがポーシャです。ポーシャは母のそんな生き方が大嫌いでした。部屋でくつろいでいたポーシャにジョンから「大学の事で相談がある」と電話が入り、一緒に夕食をすることなります。夕食を終えて、ポーシャを送ったジョンはやや戸惑い気味にある事実を告げます。それはジェレマイアがポーシャの息子だという事です。
アドミッション -親たちの入学試験-のネタバレあらすじ:承
高校訪問を終え、自宅に帰宅したポーシャはマークとパーティー開いていました。楽しく準備をしていた二人ですが、ポーシャはそこでマークから浮気した事、そして相手は妊娠している事を告げられます。家族が欲しいと別れを切り出したマーク。私達は家族よ、と反論するポーシャ。しかし、マークから「子供がいないじゃないか!」と反論され、言葉を返すことが出来ませんでした。マークが去り、ポーシャは失意のどん底に落とされます。キャンパス見学でプリンストン大学を訪れたジョレマイアとジョンはそこでポーシャに再会します。ジョンはポーシャを追いかけ、こっそりジェレマイアの出生証明書のコピーを渡します。学生時代に子供を身籠り、養子に出した経験がるポーシャ、当初は半信半疑でしたが、その書類を見てジェレマイアが自分の子供だと確信します。その後ポーシャは選考官として出来る範囲でジェレマイアをサポートします。実際ジェレマイアは8歳から独学を始めるという個性的な生徒ではあったが、成績は極めて優秀で入学することは難しくないとポーシャは感じていました。どうにかポーシャはジェレマイアが希望するプリンストン大へ入学させたい気持ちで一杯でした。それと並行してジョンも子育てに苦悩していました。亡くなった友人の子供を養子として引き取ったジョンでしたが、「自分が出来なかったことを経験させた」という自分の想いとは裏腹に、子供が望むものは全く違う事でした。まるでエゴのように感じ始め、そんな悩みをポーシャに打ち明けながら二人の関係は次第に親密になって行きます。
アドミッション -親たちの入学試験-のネタバレあらすじ:転
そしてつい選考会当日が来ました。ポーシャは他の候補者以上にジェレマイアの魅力を選考官にプレゼンテーションします。一部選考官は入学を認めるものの、コリーヌや他の選考官からは、過去の成績の悪さや、協調性に欠けてる、面談の評価が低いという理由でジェレマイアは入学を認められませんでした。事務室で自分の無力さに落ち込んでいたポーシャにある電話が入ります。それは某高校の教師からで、推薦した生徒が入学を辞退するので合格していたらそれを他の生徒に回してほしいというものでした。合否が確定した以上それは出来ないと伝えたポーシャでしたが、ジェレマイアを入学させたいあまり、事務局長の部屋に忍び込んで合格した彼とジェレマイアの結果を入れ替えてしまったのです。数日後それが発覚し、ポーシャは解雇されます。ジェレマイアからはお礼の電話もありましたが、ポーシャは戸惑いを隠せませんでした。
アドミッション -親たちの入学試験-の結末
ジェレマイアの合格祝いに参加したポーシャは意を決して自分が母親であることを告げます。しかし、ジェレマイアはそれを否定しました。実はジェレマイア実の母親とこっそり再会しており、出生証明書もコピーで生まれた時間が滲んでいてジョンもポーシャも完全に誤解していたのです。しかし、ジェレマイアは今までのポーシャの優しさが嘘だと感じ、深く傷ついてしまいます。その夜ポーシャは母のもとに帰り、母に当たり散らします。子供が欲しいだけで名前も知らない相手と寝るなんて最低だ、と。家を飛び出したポーシャを引き止め、母は告げます。「名前は知っているのよ。あれはアクシデントなのよ。でも幸せなアクシデントだわ、あなたが生まれたから」 その言葉を聞いて、ポーシャはある決意を固めます。ある日、ポーシャは養子施設にいました。ポーシャは実の子供に会う決意をしたのです。事務官に想いを伝えて、連絡を待つことにしました。数日後、手紙で連絡が来ました。一人で見れないポーシャはジョンとその手紙を開きます。結果は、まだ会う準備が出来ていないという内容でした。落胆したポーシャにジョンが語りかけます。「まだ、ということは補欠じゃないか。まだ可能性はあるよ」 その言葉に前向きになったポーシャはまた笑顔を取り戻すのでした。
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