フォース・ダウン 敵地脱出の紹介:2008年オランダ映画。ヤン・テルラウの児童文学『戦争の冬』を映画化した戦争ドラマです。第二次世界大戦末期、ナチス・ドイツの占領下にあったオランダを舞台に、現地の少年が不時着したイギリス兵を脱走させるために数千人ものドイツ兵の包囲網突破を試みる様を描いています。
監督:マルティン・コールホーベン 出演者:マルタイン・ラケマイヤー(ミヒール・ヴァン・ビュースコム)、ジェイミー・キャンベル・バウアー(ジャック)、ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン(ベン)、レイモント・ティリ(ミヒールの父)、メロディ・クラヴァー(エリカ・ヴァン・ビュースコム)ほか
映画「フォースダウン 敵地脱出」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「フォースダウン 敵地脱出」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「フォースダウン 敵地脱出」解説
この解説記事には映画「フォースダウン 敵地脱出」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
フォース・ダウン 敵地脱出のネタバレあらすじ:起
第二次世界大戦も末期に差し掛かった1945年1月、オランダは未だにナチス・ドイツの占領下にありました。13歳の少年ミヒール(マルタイン・ラケマイヤー)は、仲間たちが続々と反ナチスのレジスタンスに加わっていくのを目の当たりにし、いつかは自分もレジスタンスに加わりたいと願っていました。しかし、町長であるミヒールの父(メロディ・クラヴァー)は我が子がレジスタンスに加わることに強く反対、ミヒールは表向きはナチス寄りの路線をとる父を快く思わず、レジスタンスの一員として活動する叔父のベン(ヨリック・ヴァン・ヴァーヘニンゲン)を尊敬して慕っていました。
フォース・ダウン 敵地脱出のネタバレあらすじ:承
ある日の夜、近所の森にイギリス軍の戦闘機“DH98モスキート”が銃撃を受けて墜落しました。パラシュートで脱出したパイロットのジャック(ジェイミー・キャンベル・バウアー)はその場に居合わせたドイツ兵を射殺、レジスタンスの一員ディルク(メース・ペイネンブルフ)に匿われてそのままいずこへと逃走しました。ディルクはミヒールの大親友でレジスタンスの一員テオの兄であり、ミヒールはディルクから一通の手紙を仲間である鍛冶屋のベルタス(ティゴ・ヘルナント)に届けて欲しいと頼まれますが、ミヒールがベルタスの元に行ったところ彼は既にドイツ軍によって殺害されており、その直後にディルクもドイツ軍に逮捕されて殺害されてしまいました。ミヒールは預かった手紙を開封してみると中には「山小屋から60メートル」と記された地図が入っており、現地へ危険を承知で行ってみると、そこには足に怪我を負ったジャックが匿われていました。
フォース・ダウン 敵地脱出のネタバレあらすじ:転
森の中からはジャックが殺害したドイツ兵の死体が発見され、程なくしてミヒールの父はドイツ軍に逮捕されてしまいました。ミヒールの父は極秘裏にレジスタンスを支援していたことが暴露され、ベンの尽力により一般市民の命と引き換えに釈放してもらえることになりましたが、ミヒールの父は罪のない市民が犠牲になることを良しとせず、仲間2名共に公開処刑されてしまいました。父の真意を知ったミヒールはジャックを祖国へ脱出させようと決心、看護師をしている姉のエリカ(メロディ・クラヴァー)に極秘裏に足の治療を頼み、その事がきっかけでジャックとエリカは互いに惹かれ合うようになったいきました。
フォース・ダウン 敵地脱出の結末
数千人にも及ぶドイツ軍の包囲網を掻い潜って何とかジャックを脱出させるため、ミヒールはベンに助けを求めました。ジャックとエリカはベンに連れられて国境の橋を目指して出発しました。しかしその直後、ミヒールはベンが置いていった持ち物の中から衝撃の事実を知ってしまいます。ベンの正体はナチスのスパイであり、ミヒール一族や住民たちはベンに監視されていたうえ、父やレジスタンスを密告したのもベンの仕業だったのです。ミヒールはまさかの裏切りに深く失望しながらもジャックらの後を追い、国境の橋まで追い付きました。ミヒールはベンと対峙、ジャックとエリカを逃がした後でベンを射殺しました。ジャックとエリカは無事に国境を突破、そのまま脱出に成功しました。数ヶ月後、オランダは連合軍によって解放され、長く苦しかった占領は終わりました。町中が連合軍を熱狂で歓迎するなか、ミヒールだけは沈み込んでいましたが、やがて笑顔を取り戻すと歓喜の輪の中に入っていきました。
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