レッド・スパローの紹介:2018年アメリカ映画。『ハンガーゲーム』で世界的スターとなったジェニファー・ローレンスが『ハンガーゲーム』でタッグを組んだ監督のフランシス・ローレンスと共に挑んだ人気同名小説「レッド・スパロー」の実写映画化作品。足の故障により夢を断たれたバレリーナが持病を持つ母の治療の為、自身の身体と巧みな心理操作術を武器にロシア情報庁の指示で諜報活動を行うスパイ映画。モグラと呼ばれるロシア情報庁内のスパイを突き止めるため、過酷なスパイ訓練を受けたスパローとしてロシアとアメリカの思惑に巻き込まれていく。
監督:フランシス・ローレンス 出演:ジェニファー・ローレンス(ドミニカ・エゴロワ)、ジョエル・エガートン(ネイト・ナッシュ)、マティアス・スーナールツ(ワーニャ・エゴロフ)、シャーロット・ランプリング(監督官)ほか
映画「レッド・スパロー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「レッド・スパロー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
レッドスパローの予告編 動画
映画「レッド・スパロー」解説
この解説記事には映画「レッド・スパロー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
レッドスパローのネタバレあらすじ:起
舞台はバレエの公演会、パートナーと共に華麗な舞を披露するドミニカ・エゴロワは持病の母を持ち、その介護をしながらボリショイバレエ団のトップバレリーナとしての道を歩んでいました。ところが、その公演中パートナーのバレリーノとの接触により足に重大な負傷を負う事故に巻き込まれます。手術を受けますが、ドミニカの怪我の状態は深刻でバレリーナとしての道をあきらめざるを得ない状態でした。ある日、ロシア情報庁の幹部である叔父のワーニャ・エゴロフから公演中の足の怪我が、事故によるものではなく、仕組まれたものであるという話を聞かされます。それはパートナーであったバレリーノとドミニカの後釜を狙う同じ劇団のバレリーナが仕組んだものでした。それを知ったドミニカは事実を確かめに劇場に向かいますが、そこで元パートナーのバレリーノとドミニカの代わりに舞台に立つことになったバレリーナが愛し合う姿を目撃したドミニカは持っていた杖で二人を激しく殴りつけるのでした。
レッドスパローのネタバレあらすじ:承
ドミニカはバレリーナとしての地位を失い、劇団を追われることになり、母の介護の継続が困難になったドミニカは再び叔父のワーニャを頼ります。ワーニャはドミニカにある依頼をします。それは政治家のウスチノフという男が現れるホテルのバーで、その男を誘惑するというものでした。現場についたドミニカは見事にウスチノフの誘惑に成功し、部屋に誘われます。ただ、身の安全は保障するというワーニャの言葉を信じたドミニカだったが、部屋に入るや否や乱暴されてしまいます。行為のさ中、ヘルメットを被った黒づくめの男が現れ、瞬く間にウスチノフは絞殺されました。そしてドミニカはその男に連れ去られます。男に連れ去られた先でドミニカを待っていたのはワーニャでした。そこでワーニャはドミニカに選択を迫ります。それはスパイとしての訓練を受けて国の為に働くか、暗殺現場の目撃者として殺されるかという過酷な選択肢でした。ドミニカはスパイとして生きる道を選択し、スパイの養成所に行くことを決意しました。ドミニカはスパイとしての肉体的、心理的な訓練を受けますが、天性の才があるドミニカはいともたやすくそれらの技術を習得し、訓練を終了します。
レッドスパローのネタバレあらすじ:転
初の任務を受け、ブタペストに向かったドミニカはアメリカCIAのエージェント、ネイト・ナッシュに出会います。ネイトはロシアに赴任し、モグラと呼ばれるロシア情報庁内のスパイ(内通者)と接触を持っていたが、ある夜の密会の際、パトロール中の警察に内通者を抑えられそうになると思い、それをかばう為、警察の前で威嚇射撃をし、内通者を逃がします。その事件がもとでネイトはロシア側に顔がばれ、ブタペストに活動の拠点を移していました。そして、そのネイトから内通者モグラの正体を聞き出すことがドミニカの任務だったのでした。しかし、任務でネイトへの接触を図ったドミニカでしたが、互いに惹かれあい、スパイとCIAという関係でありながらお互いの素性や目的も周知の仲になってしまいます。そんな中ブタペストでドミニカと共同生活をしていた同僚スパイのマルタが拷問にあい、浴室で死体となってしまった姿を目撃します。そして、そこへウスチノフを暗殺したシミョーノフが現れ、組織への裏切りにはマルタのような報復があることを知らされます。マルタの任務を引き継いだドミニカでしたが、その任務がアメリカ合衆国の上院議員に関するものであり、それを捜査していたネイトに便宜を図った為、組織を裏切ったとみなされ、ロシアに連れ戻され拷問にあいます。ただ、その拷問に耐え抜き、最後まで口を割らなかったドミニカは「拷問に耐え抜いた自分はネイトの信用を得られる」とロシア情報庁幹部である叔父のワーニャを説得し、再び元の任務に復帰することになります。ネイトに再会したドミニカは母と共にアメリカに亡命したいとの意向を伝え、完全にネイトの信用を得て、一夜を共にすることになります。ドミニカが目覚めた時に姿のなかったネイトを探しにベッドルームを出ると、隣の部屋でシミョーノフによって椅子に縛り付けられているネイトの姿を発見します。シミョーノフの拷問に加わり、ネイトをいたぶるドミニカでしたが隙を見て、シミョーノフに切りかかり、解放したネイトと共にシミョーノフを殺害するのでした。
レッドスパローの結末
ネイトと共に病院に運ばれたドミニカでしたが、その病院に内通者(モグラ)の正体を暴くという今回の任務の責任者である、バルディミア・コルチノイ将軍が現れ、更にその内通者の正体こそ自分であるということをドミニカに告げるのでした。コルチノイ将軍は、ロシアの現状に憂い、内通者として果たしてきた役割をドミニカに託し、そしてモグラの正体が自分である事実を手柄としてロシア情報庁に報告することをドミニカに勧め、その場を立ち去ります。しかし、ドミニカは本当の内通者の正体を隠し、スパイ養成学校で学んだ偽装工作を行ったうえで、自分を今の状況に追い込んだ叔父のワーニャをまんまと内通者モグラとして仕立て上げるのです。ワーニャはCIAに引き渡される際、ロシア側のスナイパーによって暗殺されるのでした。ワーニャと交換でロシア側に引き渡され、内通者モグラの正体を暴くという任務の成功を収めたドミニカはロシア情報庁からの表彰を受け、それを見守るスパイ養成所の監督官やコルチノイ将軍の姿もありました。ドミニカは再び母親と共に暮らし始めます。ある日、自宅で電話を受けたドミニカが受話器を耳に当てると、言葉はなく、ただ、美しいピアノの音色が鳴り響いていました。その曲はネイトとの思い出の一夜に聞いたあの曲でした。
以上、レッド・スパローのあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する