天使にラブ・ソングを…の紹介:1992年アメリカ映画。しがない歌手として生活していたデロリスは、ひょんなことからマフィアによる殺人現場を目撃。報復を恐れ、デロリスはサザー警部のツテにより自分と正反対の世界、修道院へと匿われることになる。そこでの騒動と歌を主軸としたコメディー作品。アメリカ映画で、本国では6か月ものロングランを記録するほどの大ヒットとなった。
監督:エミール・アルドリーノ 出演:ウーピー・ゴールドバーグ(デロリス / シスター・クラレンス)、マギー・スミス(修道院長)、キャシー・ナジミー(シスター・パトリック)、ハーヴェイ・カイテル(ヴィンス)、ウェンディ・マッケナ(シスター・ロバート)、メアリー・ウィックス(シスター・ラザラス)、ビル・ナン(サザー警部)ほか
映画「天使にラブ・ソングを…」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「天使にラブ・ソングを…」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
天使にラブ・ソングを…の予告編 動画
映画「天使にラブ・ソングを…」解説
この解説記事には映画「天使にラブ・ソングを…」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
天使にラブソングを…のネタバレあらすじ:起
ネバダ州の「ムーンライトラウンジ」というクラブで売れない歌手として働いていたデロリス(ウーピー・ゴールドバーグ)。ある日、妻がいながらもデロリスと愛人関係のヴィンス(ハーヴェイ・カイテル)に対して、なかなか妻と別れないことから痺れを切らし、別れを告げようと決してヴィンスのもとへ向かいます。
するとそこで、ヴィンスが殺人を犯している現場を目撃してしまいます。急いでその場を離れたものの、目撃されたことに気付いたヴィンスはデロリスを殺そうと躍起になります。
デロリスはそのことを警察に訴えます。ヴィンスは実は周囲一帯に縄張りをもつギャングでした。ヴィンスによってデロリスが命を狙われる可能性があると思ったサザー警部(ビル・ナン)は、ヴィンスが逮捕されるまでの間、一番安全だと思われる場所である修道院へデロリスを連れて行き、匿わせます。
天使にラブソングを…のネタバレあらすじ:承
しかし、幼いころにカトリックの学校へ行っていたデロリスはそこで問題児扱いをされるほどに堅苦しいことが嫌いな性格でした。一方、出迎えた修道院長(マギー・スミス)も、デロリスの派手な格好を怪訝に思います。お互いに性格が正反対なことから、衝突しやすい関係となってしまいます。
修道院長はデロリスを「シスター・クラレンス」として、別の修道院から移ってきたのだと他のシスターたちに紹介します。とはいえ、元からそういった環境に縁のないデロリスは、最初の頃は馴染めずにいました。
しかし、年の若いラザラス(メアリー・ウィックス)や底抜けに明るいパトリック(キャシー・ナジミー)と仲良くなったり、聖歌隊の指揮者を任せられたりしたことから、少しずつ修道院での居心地がよくなっていきます。
特に聖歌隊では、最初のうちはとても聴いていられないような歌声を響かすシスターたちだったが、デロリスによる指導・特訓によって、アレンジした聖歌を型破りながらも素敵なハーモニーと振り付けで奏でるようになり、周囲からも拍手喝采を受けました。
天使にラブソングを…のネタバレあらすじ:転
実はデロリスのことを認め始めていた修道院長でしたが、自分のやり方に戸惑いを覚えていました。
その後も町の人々との交流を深めていき、ついにはローマ法王が聖歌隊の曲を聴きに来ることになるほどに有名になります。しかしその前日、警察内部のスパイによりヴィンスにデロリスの居場所がバレてしまいます。
ヴィンスは部下二人をデロリスのもとへと行かせ、デロリスとその傍にいたラザラスを誘拐してしまいます。しかしラザラスはデロリスのとっさの判断で解放されます。そこへ駆け付けたサザー警部が犯人の後を追います。
天使にラブソングを…の結末
修道院長は混乱するシスターたちに、実はデロリスはシスターではなく普通の歌手だったと真実を話したものの、既にデロリスに対しては尼僧の精神を持った人物だと認識していました。デロリスのことを救いたいと思ったシスター達は、全員でヴィンスのいるアジトであるムーンライトラウンジへ行くことを決意します。
その頃、ヴィンスの部下二人はデロリスの殺害を頼まれたものの、シスターの姿をしているデロリスをなかなか殺すことが出来ずにいました。デロリスは、その隙を見計らって逃げ出したところ、無事に修道院長率いるシスターたちと合流を果たします。
しかしついにヴィンスが直々にデロリスを殺そうと銃を構えたその時、サザー警部が現れ、ヴィンスと部下二人を取り押さえて逮捕、シスターたちは皆無事に救出されるのでした。
全員無事に修道院へと帰ったシスターたちは、ローマ法王がお目見えするコンサートを大成功させるのでした。
以上、映画「天使にラブ・ソングを…」のあらすじと結末でした。
続編「天使にラブ・ソングを2」のあらすじはこちら。
「天使にラブ・ソングを…」感想・レビュー
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この映画では、ウーピーゴールドバーグの演技がとにかく面白いです!
表情やしぐさ、セリフなども一つ一つが面白く、思わず笑ってしまう場面がいくつもあります。
最初はひどい状態の聖歌隊ですが、そのひどい状態の表し方もとてもうまく、一から合唱をするにはどうしたらいいのかも描かれています。
あと、ウーピーゴールドバーグが演じるデロリスの立ち居振る舞いは、自分を敵視していた人物さえも味方に付けてしまうほど愛しい。
そしてなんといっても、上手になったあとの聖歌隊の歌が素晴らしい!一人一人の個性的な声も楽しめるような歌になっており、何度聞いても飽きません。
素晴らしい作品なので、本当に何度も見ています。
私は、この映画の主人公が指導する聖歌隊の歌が大好きです。この映画は主人公のデロリス(ナイトクラブの歌手)がある事件をきっかけにカトリックの修道院でかくまわれ、そこでの騒動を描いたコメディー映画です。主人公デロリスは名前をシスター・メアリー・クラレンスに変え、修道院という全く違う新しい環境で生活します。主人公は初めは戸惑いますが、歌手の才能を活かし、修道院の聖歌隊を指導して素晴らしいものにしていきます。ユーモアのセンスと歌唱力が魅力の映画です。