ボディ・クッキング/母体蘇生の紹介:1993年アメリカ映画。死亡した母親を蘇生させてしまった男性が、トラブルの中成長していく姿を描いたホラーコメディ。工具店を営むエドは、母を亡くして以来ずっと塞ぎ込んでいた。そんな彼の元に怪しげなセールスマンが現れる。彼から母を蘇生するための「生命(ライフ)」を購入したエド。蘇った母にはじめは喜ぶエドだったが、次第に見過ごせない奇行が増えていく。
監督:ジョナサン・ワックス 出演者:スティーヴ・ブシェミ(エドワード・チルトン)、ネッド・ビーティ(ベニーおじさん)、サム・ジェンキンス(ストーム・レイノルズ)、ゲイリー・ファーマー(ラリー)、ミリアム・マーゴリーズ(マーベル・チルトン)ほか
映画「ボディ・クッキング/母体蘇生」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ボディ・クッキング/母体蘇生」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ボディ・クッキング/母体蘇生」解説
この解説記事には映画「ボディ・クッキング/母体蘇生」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ボディ・クッキング/母体蘇生のネタバレあらすじ:遺された息子
舞台は1990年代のアメリカ。チルトン工具店を経営するエドワード・チルトン(愛称エド)は、今日も亡き母マーベルの遺影の前で落ち込んでいました。最愛の母を亡くしてから1年、エドはずっとこの調子です。所謂マザコンの彼はマーベルの死を受け入れられず、一緒に暮らしている叔父ベニーがいくら励ましても前向きに生きようとはしませんでした。工具店の従業員ラリーの説得も無駄に終わっています。そんなある日、工具店に怪しげなセールスマンがやって来ました。A.J.パトルと名乗ったそのセールスマンは、エドに「生命(ライフ)」を買わないかと持ちかけます。そうすればマーベルを蘇生させることが出来ると。はじめは信じないエドでしたが、母恋しさに結局購入してしまいます。遺体の状態が悪いことを知ったパトルが、蘇生しても生きた屍になる可能性が高いと注意しても決意は変わりませんでした。そして2日後の夜、蘇ったマーベルがパトルに連れられて自宅に帰って来ます。生前と全く変わらないその姿に、エドは戸惑いながらも笑みを浮かべるのでした。
ボディ・クッキング/母体蘇生のネタバレあらすじ:生命(ライフ)
翌朝。事情を知らないベニーはパニックに陥っていました。起床したエドは冷蔵庫の中で料理をするマーベルに少々面食らいながらも、ベニーを適当に宥めて仕事へ向かいます。ところがエドが帰宅すると、マーベルは床に倒れていました。慌てるエドの前に現れたのはパトルです。彼はマーベルを生かし続けるには、ライフを補充しなければならないと言いました。渋々ライフを購入したエド。しかしライフの正体は生きたゴキブリでした。パトルは生きたゴキブリを食べることで寿命が延びるのだと説明します。実際、ゴキブリを食べたマーベルは何事もなかったかのように起き上がりました。しかしその後マーベルは次第に奇行に走るようになります。下品な言葉を連発したり、大量のパイを焼いたり、犬を食べようとして包丁を手に追いかけ回したり。ベニーは墓に戻してやるべきだと言いますが、エドは聞く耳を持ちません。
ボディ・クッキング/母体蘇生のネタバレあらすじ:決定的な出来事
夜、家の外のブランコにエドが座っていると、近所に住む女性ストーム・レイノルズがやって来ました。美しくセクシーな彼女にベニーは夢中になっていて、望遠鏡で覗き見ているほどです。ストームに誘われたエドはたまらず激しいキスを交わします。そして翌日、彼女の家に招かれ一夜を共にしようとしました。ところがベニーから母の姿が無いと知らされたエドは、ストームを放って夜の町に捜しに出かけます。無人になったチルトン家に、侵入者が現れました。以前盗みをはたらいてマーベルに告訴されたロバートというゴロツキです。彼は逮捕されたことを恨んでいて、復讐を目的にチルトン家にやって来ました。1人で帰って来たマーベルと遭遇したロバートは、明るい彼女の様子に戸惑いますがすぐに横柄な態度を取ります。それに腹を立てたマーベルは突然チェーンソーを振りかざしロバートを殺害しました。予想だにしなかった殺人事件に驚いたのは、エドとベニーだけではありません。ストームとパトルも同じでした。実はこの2人はグルで、多額の保険金を受け取ったエドをカモにしようと企んでいたのです。ストームはエドを心配しつつも、パトルと手を切ることにしました。一方、チルトン家でもマーベルを墓に戻す相談が始まっていました。しかしマーベルは、ベニーが苦悩の末放った銃弾にも平然としています。エドもようやく現実を受け入れ、母を墓に戻すためにパトルと連絡を取りました。
ボディ・クッキング/母体蘇生のネタバレあらすじ:エドの決意
パトルと約束を取り付けた直後、エドは引越し作業をしているストームを目撃し、慌てて彼女に駆け寄りました。事情を聞こうとしますが、ストームからは冷たくあしらわれてしまいます。落ち込みながらもパトルに会いに行ったエドは、そこでマーベルを墓に戻す方法を教わりました。真夜中の鐘が鳴っている間に、墓地の北東にマーベルの生首を埋めろと言うパトル。失敗すれば彼女は千年生き続けるそうです。その頃、家を抜け出したマーベルは大型の芝刈り機でストームの家に襲撃をかけていました。息子に手を出した罪だと言いながら、ストームを殺害しようとします。そこに現れたエドは悲しみの中、チェーンソーでマーベルの首を切断しました。
ボディ・クッキング/母体蘇生の結末:エドの成長
真夜中。墓地に向かったエドは、生首の状態でも喋り続けるマーベルを埋めようとします。前向きに生きることを決意し、鐘が響く中最後のキスをしました。するとマーベルはエドの唇に思い切り噛み付き、墓に戻されることを阻止しようとします。「もう遅いよ」「私は復活するんだ」と笑うマーベルの生首をやっとのことで土に埋めたエド。しかし別の事件でやって来た警官に見つかってしまい、逮捕されてしまうのでした。3ヵ月後、エドは裁判で無罪を勝ち取ります。ベニーやラリーが喜ぶ中、現れたストームと熱いキスを交わしました。エドはその後すっかり母の死から立ち直り、工具店の改装を始めました。そこへ思いがけずパトルが現れます。罪滅ぼしをしたいという彼が連れて来たのは、10年前に死亡したエドの父親でした。新たな嵐の予感にエドが目を見開き、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画ボディ・クッキング/母体蘇生のあらすじと結末でした。
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