レディ・バードの紹介:2017年アメリカ映画。受験勉強のないアメリカ、高校最後の年も恋に課外活動に大忙しですが、もちろん学業成績が低いと希望の大学に行けません。主人公のレディ・バードはそんな高校生の一人、カルフォルニアの地元から飛び出しニューヨークの大学へ行くのが夢です。レディ・バードの母は家計が苦しく、娘のニューヨーク行きに大反対。2人の関係はどうなるのでしょうか?『レディ・バード』は2001年の同時多発テロとその後の経済不況、2003年のイラク戦争を背景としたアメリカの家族の愛と高校生活を描いた物語、批評家から大絶賛され興行的にも大成功した2017年のアメリカを代表する映画です。
監督:グレタ・ガーウィグ 出演:シアーシャ・ローナン(クリスティン・“レディ・バード”・マクファーソン)、ローリー・メトカーフ(マリオン・マクファーソン)、トレイシー・レッツ(ラリー・マクファーソン)、ルーカス・ヘッジズ(ダニー・オニール)、ティモテ・シャラメ(カイル・シャイブル)、ビーニー・フェルドスタイン(ジュリー・ステファンス)、スティーヴン・マッキンリー・ヘンダーソン(リバイアッチ神父)、ロイス・スミス(シスター・サラ・ジョアン)、ティモシー・シャラメ(カイル・シャイベ)ほか
映画「レディ・バード」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「レディ・バード」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
レディ・バードの予告編 動画
映画「レディ・バード」解説
この解説記事には映画「レディ・バード」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
レディ・バードのネタバレあらすじ:起・ニューヨークへ行きたいレディ・バードと母の反対
2002年のアメリカ、カルフォルニア州サクラメント市、高校生のレディ・バード(シャーシャ・ローナン)はクリスティンという本名が好きでありません。母親のローリー(ローリー・メトカーフ)とカルフォルニアの大学の下見にいった帰りの車の中、「カルフォルニアは嫌い、ニューヨークの大学へ行きたい」と言い出し、口論を始めます。ニューヨークの大学は金はかかるため母は反対、母親の説教を聞きたくないレディ・バードは車から飛び降り手をけがします。レディ・バードはカソリック系の高校に通い聖書を読む毎日、ジュリー(ビニー・フェルドスタイン)という親友がいます。2人は秋のミュージカルのイベントに参加しようとします。ある日、レディ・バードはスーパーで悪ふざけをしますが、スーパーで働く兄弟のミゲルとその恋人のシェリーに怒られます。母は病院勤務、家計は苦しく夫ラリー(ルーカス・ヘッジス)とレディ・バード、ミゲルとシェリーと暮らしています。父ラリーはレディ・バードのニューヨークの大学の進学希望に好意的、奨学金を獲得しようと娘を助けようとします。
レディ・バードのネタバレあらすじ:承・レディ・バードのダニーとカイルとの交際
レディ・バードはミュージカルのオーディションに合格しますが、そこで出会ったダニーと交際を始めます。レディ・バードはダニーとダンスして関係は良好、キスまでしてします。しかし、母は夫の失業のため不機嫌、レディ・バードに当たり散らします。その反動かレディ・バードはダニーとの愛を深めます。しかし、ニューヨークへの大学進学は彼女の低い成績のため難航します。レディ・バードは11月下旬の感謝祭(アメリカの大型連休)の服を安いスーパーで買いますが、結局母が服を直します。感謝祭の日、レディ・バードはダニーの家族に招待されますが、その豪邸をみて驚きます。レディ・バードはダニーとジュリーとつるんで楽しい時を過ごします。感謝祭後のミュージカルイベントの打ち上げパーティでレディ・バードとダニーはパーティで大騒ぎします。しかし、レディ・バードはダニーがトイレで隠れて他の男とキスするのを目撃し、ショックを受けます。レディ・バードは奨学金を得られたニュースを父から聞き喜びます。ダニーに愛想をつかしたレディ・バードはバンドメンバーのカイルという男性に出会い、好意をもちます。レディ・バードはカイルと交際を始め、いい関係になります。突然、ダニーがレディ・バードを訪れます。レディ・バードは同性愛者への偏見に悩むダニーの立場を理解し、二人は泣いて抱き合います。
レディ・バードのネタバレあらすじ:転・人間関係が上手くいかないレディ・バード
レディ・バードは近くのカルフォルニア大学デービス校から入学許可されます。そこに行けばと母から勧められますが、レディ・バードは怒り狂い母とミゲルと大喧嘩します。怒りのレディ・バードはカイルと会い麻薬を吸い、激しいキスをしてしまいます。友人関係も悪化するレディ・バード、ジュリーと学業やカイルの件などで激しく口喧嘩します。レディ・バードは学校での妊娠中絶の講義中、汚い言葉をいい停学処分をくらいます。怒りの母と口論するレディ・バード、母は「お前を育てたのにいくらかかったと思う?」と言われ、レディ・バードは「金額をいえば後で返してやる」と言い返します。失意のレディ・バードはカイルとセックスします、翌朝、カイルは他の数人との女性との体験を告白、カイルを童貞と聞いていたレディ・バードは激怒します。レディ・バードは母に連れられ家に帰りますが、友達の件などの悩みをぶちまけて母に泣きつきます。
レディ・バードは願書を出したニューヨークのほぼ全ての大学から断られますが、ただ、一つの大学だけ彼女をwaitlist(補欠学生リスト、入学希望者が足りない場合、入学を許可する学生のリスト)に入れるといいます。レディ・バードは補欠学生リストの件は母に内緒と父にたのみます。
レディ・バードの結末:ニューヨークでの新生活、母への愛と感謝のメッセージ
プロム(アメリカの高校の学年終了時のダンスパーティ)の衣装を用意するレディ・バード、レディ・バードはカイルとプロムに向かいますが、カイルへの愛をなくしたのか、別れてジュリーの家へ行きます。突然のレディ・バードの訪問に泣き出すジュリー、その後は二人はでプロムにいきます。レディ・バードは高校を無事に卒業します。レディ・バードはカルフォルニア大学デービス校に行くことを決意?母は大喜びです。家族で卒業祝いの食事中、ダニーが現れ、レディ・バードがニューヨークの大学の補欠学生リストにのっていると口を滑らします。泣きながらレディ・バードは母を説得しますが、母は激怒しもう娘とは口も聞きません。レディ・バードの18歳の誕生日、父だけが祝います。免許をとり、タバコを始めたレディ・バードはニューヨークの大学に入学許可されます。喜ぶ父に無言の母、レディ・バードはニューヨークへ行くため飛行場へ行きます。無言で冷たく突き放す母、しかし、母は車の中で別れが悲しく泣き出します。レディ・バードは飛行場で父と抱き泣きます。ニューヨークで荷物を開けるレディ・バードは母の長い手紙を見ます。ニューヨークでの新生活、レディ・バードは新しい男性に会い、悪酔いして病院に運ばれます。反省したのか教会へ行くレディ・バードは母に電話します。レディ・バードと言う名前を捨て、母のくれたクリスティンという名前を使います。映画はクリスティンの回想シーン、懐かしいカルフォルニアの自然、故郷の映像、クリスティンは母への思いと愛、感謝の気持ちをメッセージに残します。
以上『レディ・バード』のあらすじと結末でした。
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