ビジター 征服の紹介:2014年カナダ映画。39年前に異星人に捕えられ、今も苦しみ続けていると訴える1人の男。その恐怖体験を綴ったブログは、ファンが存在するほど人気を博していた。ある日、男のもとに見知らぬ青年が現れ、「異星人の話を聞かせてほしい」とビデオカメラを回し始めるが…。少数の役者と限られた空間で、ストイックに描かれるSFサスペンス。
監督:チャド・アーチボルド/マット・ウィール 出演者:ジュリアン・リッチングス(ビル・キャシディ)、リサ・フール(トビン博士)、アダム・シーボルド(ジョー・サリバン)、マーク・ギブソン(ブリンクマン)、ジャスティン・ダーメイン(ファルコ)ほか
映画「ビジター 征服」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ビジター 征服」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ビジター 征服の予告編 動画
映画「ビジター 征服」解説
この解説記事には映画「ビジター 征服」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ビジター 征服のネタバレあらすじ:起
ビデオカメラを向けられて、静かに語り出す中年の男。「ビル」と呼びかけられるその男は、39年前に異星人と遭遇したと言います。異星人はビルを拉致して、その体内に“何か”を残していきました。以来、つねに痛みを伴う奇妙な感覚がつきまとい、数日ごとに数時間しか眠れないと辛そうに語るビル。異星人が頭の中に残した“何か”を取り出さない限り、まともに眠れる日は来ないだろうと苦しみを吐露します。ビルは、この体験を「スパイダー・ネビ」という名前でブログに書き綴っていました。ブログには読者が大勢いて、その中の1人、ジョー・サリバンという青年が今、ビデオカメラを回していました。ジョーはビルから「会いたい」というメールをもらって大喜びし、人里離れたビルの家まで車をとばしてきたのです。異星人の話を詳しく聞かせてほしいと頼むジョーに、どういうわけかビルは「メールなど出していない」と言います。それでも諦めずにカメラを回すジョーに、ようやくビルが語り出したのです。
ビジター 征服のネタバレあらすじ:承
その晩、夜空では史上最大のコロナ質量放出が起きるといわれていました。太陽フレアが大移動して大気圏に突入。その影響で地上の電波が乱れ、全ての通信が途絶えるとされる現象です。ビルとジョーが夜空を眺めていると、どこからともなく謎の飛行物体が現れます。それは炎を上げて2つに分かれ、森の向こうに墜落しました。驚いたビルとジョーは、墜落現場目指して走り出します。その後、2人に何かが起きました。気を失っていたビルが目覚めると、どこかの施設で拘束されています。墜落した飛行物体を調査している特殊部隊の指揮者、トビン博士がビルの前に立っていました。トビン博士は、飛行物体に乗っていた異星人とビルがコンタクトを取っていると考えています。博士はビルにコロナ質量放出の夜、何があったのかと問います。しかしビルは一切答えず、苛立ちを見せた博士は、頭部加圧装置をビルに装着。拷問することで口を開かせようと試みます。
ビジター 征服のネタバレあらすじ:転
身体にどれほど苦痛を加えても、口を開かないどころか脳にダメージすら受けていないように見えるビル。装置を外そうと手をのばした女性助手は、激しい感電で全身焼け焦げ倒れます。恐怖を感じた博士は、特殊部隊が現場で発見したジョーのビデオを再生します。森の中、墜落した飛行物体の残骸を発見したビルとジョーに、何者かが襲いかかる様子が映っていました。ビルとジョーは家に逃げ込み、屋根裏部屋に隠れます。奇妙な声をあげる異星人が、扉を叩いて侵入しようと暴れます。ビルが異星人に銃を向けました。その映像を見て納得した博士は、上層部に電話をかけ「証拠を入手しました」と報告します。ビデオ映像はまだ続いています。ビルは異星人の死体を袋に入れ、小屋の中に運び込んでいました。
ビジター 征服の結末
一方、森を捜索していた隊員は、倒れているジョーを発見します。ジョーの身体には、べとべとした物質がこびりついています。再びビデオに目をとめた博士は、隊員に追跡されトラックで逃げ出すジョーの映像を見ていました。運転席にいたジョーは、人間でない何者かに襲われます。驚く博士でしたが、突然後ろで叫び声をあげたビルに仰天します。ビルの目はもはや人間ではありませんでした。恐怖を感じた博士は、ビルの眉間を銃で撃ちます。振り向くと、感電死したはずの女性助手がつかみかかってきます。混乱した博士が壁のモニターを見ると、施設内を静かに歩くジョーの姿があります。異星人に憑依されたジョーは、銃を持つ隊員達を次々と殺害して博士とビルのいる部屋へと歩みを進めています。博士は泣き出し、ビルに助けを乞います。扉が開き、ジョーが無言で入ってきました。ジョーはビルの額に手をかざし、“何か”を取り出します。そして恐怖に震えて座り込んでいる博士に近づき、その額に“何か”を移します。光が溢れ、博士が悲鳴を上げます。その後、ジョーはいつの間にか自宅へと戻っていました。その夜の記憶はすっかり消えていて、カメラに向かって「ネビを訪ねたがいなかった」とがっかりした様子で話します。そのころ施設では、ビルに代わって今度は博士が拘束されていました。上層部の人間達が監視する中、泣き続ける博士はこめかみに銃をあて、自殺を図ります。弾は頭部を貫通しますが、死ぬことができません。再び引き金を引いて弾切れだと気づき、絶叫します。
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