モスダイアリーの紹介：2011年カナダ,アイルランド映画。親友同士の女子高生レベッカとルーシー。ある日謎めいた少女エネッサが転校してきたことから、二人の関係に変化が生まれ始めます。友情や裏切り、そして死への誘惑など十代の少女達が経験する苦悩に満ちた思春期をミステリアスに描いたホラー映画です。
監督：メアリー・ハロン 出演者：リリー・コール(エネッサ)、サラ・ガドン(ルーシー)、サラ・ボルジャー(レベッカ)、スコット・スピードマン(デイビス先生)・ジュディ・パーフィット(学校長)ほか
映画「モスダイアリー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「モスダイアリー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
作品紹介・キャスト
モスダイアリーの予告編 動画
映画「モスダイアリー」解説
この解説記事には映画「モスダイアリー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
モスダイアリーのネタバレあらすじ：起
古い館で寄宿生活を送る女子高生のレベッカとルーシーはいつも行動を共にしている親友同士です。レベッカは父親を自殺で失い、心に深い傷を負っていますが、ルーシーと一緒にいると心穏やかでいられます。寄宿舎には他にもチャーリーやドーラという気の合う友人がいて、彼女達とパーティーを開いて騒いだりと賑やかで楽しい学校生活を送っていました。新学期になりエネッサという謎めいた転校生がやってきます。ルーシーがエネッサに親切にしたことから二人は急速に親しくなっていき、レベッカは親友を横取りされるのてはないかと不安を感じ始めます。エネッサを目の敵にするレベッカと事あるごとにエネッサの味方をするルーシー、二人の友情関係は徐々に壊れ初めていくのでした。さらに夜裸足で出歩くなど奇行が目立つエネッサには何か秘密があるのではないかとレベッカは考え始めます。
モスダイアリーのネタバレあらすじ：承
ある夜ドラッグパーティを開くことになったレベッカ達。エネッサの持ってきたドラッグを吸ったレベッカはめまいで動けなくなってしまいます。しかしチャーリーはドラッグですっかりハイテンションになっています。そしてエネッサに何かを吹き込まれたチャーリーは、突然椅子を放り投げて、窓ガラスを叩き割ってしまうのでした。騒動を起こしたチャーリーは即退学になり、レベッカやドーラは退学の原因を作ったエネッサへの不信感を募らせていきます。エネッサの本性を見破りたいレベッカはある夜窓越しに彼女の部屋を覗きこみますが、部屋には無数の蛾が飛び回るだけで、エネッサの姿はありませんでした。あくる夜ドーラを誘い、再びエネッサの部屋を覗こうと窓を開けたレベッカは、庇の上をふわふわと歩きながら窓をすり抜けて部屋に戻っていくエネッサを目撃してしまいます。レベッカはエネッサが特殊な能力を持っていることを確信しますが、ドーラは目の錯覚だと主張します。しかしその夜ドーラは窓から転落し、不可解な死を遂げるのでした。
モスダイアリーのネタバレあらすじ：転
クリスマスを自宅で過ごし学校へと戻ってきたレベッカは、疎遠になっていたルーシーに歩み寄ります。ルーシーはレベッカを受け入れますが、エネッサとも仲良くしてほしいと懇願します。その後ルーシーは食欲がないと訴え、朝も起きれずに遅刻を繰り返すようになります。一方体育の授業を欠席しがちなエネッサは、放課後教師のボビーから厳しい補修を受けさせられます。しかしそのボビーも学校近くの山林で遺体となって発見されるのでした。絶食していたルーシーは日に日に衰弱し、倒れて病院に運び込まれてしまいます。その後治療を終えて戻ってきますが、もはや自力では立てないほど弱っています。ルーシーが次の標的となっていることを確信したレベッカは、エネッサからなんとかルーシーを引き離そうとします。これまでの事件がすべてエネッサの仕業であることを友人や教師のデイビスに訴えますが、親友を奪われたレベッカの被害妄想だと思われ、誰からも信じてもらえないのでした。ある夜レベッカは窓に無数の蛾が群がっていることに気がつきます。外へ出てみると、手を繋いだエネッサとルーシーの幻影が空中を浮遊しています。二人はやがて蛾に包まれながら消えていき、その瞬間ルーシーは静かに息を引き取るのでした。
モスダイアリーの結末
レベッカはエネッサの次なる標的が自分であることを予感していました。そして一人で戦う覚悟を決めたレベッカはエネッサが出入りしていた地下室へと侵入します。奥に置かれた大きなトランクを開けると、ある日記が出てきます。そこにはエネッサが1907年にこの古い館で手首を切って自殺を図ったことが綴られていました。その後再び地下室にやってきたレベッカは、トランクの中でエネッサが眠っていることを確認すると、灯油をまき、地下室に火を放ちます。エネッサは火ダルマとなって苦しみもがきながら、消滅していくのでした。レベッカは事情聴取を受けるため、警察に連行されますが、エネッサがもう２度と現れないことを確信し、死の恐怖から解放されていくのでした。
この映画の感想を投稿する