バーン・アフター・リーディングの紹介:2008年アメリカ映画。CIAの機密情報と思われるファイルを手に入れたフィットネスジムの従業員が、それをもとに金を手に入れようと画策するが、思わぬ騒動に発展するコメディ。
監督:イーサン・コーエン、ジョエル・コーエン 出演:ブラッド・ピット(チャド・フェルドハイマー)、ジョージ・クルーニー(ハリー・ファラー)、ジョン・マルコヴィッチ(オズボーン・コックス)、フランシス・マクドーマンド(リンダ・リツキ)、ティルダ・スウィントン(ケイティ・コックス)、エリザベス・マーヴェル(サンディ・ファラー)、リチャード・ジェンキンス(テッド)、J・K・シモンズ(CIA上官)、ほか
映画「バーン・アフター・リーディング」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「バーン・アフター・リーディング」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
バーン・アフター・リーディングの予告編 動画
映画「バーン・アフター・リーディング」解説
この解説記事には映画「バーン・アフター・リーディング」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
バーン・アフター・リーディングのネタバレあらすじ:起・CIAの機密
CIA本部、上司に呼ばれ飲酒問題を理由に職を解かれたオズボーンは、逆上してCIAを辞める。医者である妻ケイティにそのことを報告し、これから自伝を書いて出版すると話すが鼻で笑って「自分の年金をアテにするな」と一喝される。財務省職員で絵本作家を妻に持つハリーと長年不倫関係にあったケイティはこれを機会に離婚することを考えて弁護士に相談すると、まず夫の経済状態をくまなく調べなさい、と助言される。そこでケイティはオズボーンの留守を見計らって片っ端から彼のPCのデータをCDにコピーする。
バーン・アフター・リーディングのネタバレあらすじ:承・落し物
フィットネスジムに勤めるリンダは出会い系サイトで相手を探すもののうまく行かず、全身整形を考えていた。ある日、彼女の働くフィットネスジムの女子更衣室でCDの落し物が見つかり、従業員のチャドが中を見るとどうやらCIAの機密文書らしいことが分かる。そのスジの友人に頼んで調べたところ、データの主がオズボーンであることを突き止めたことを知ったチャドの同僚のリンダは、全身整形の費用欲しさにCDを元に金を巻き上げようと計画する。いざオズボーンに会って交渉したものの取り合ってもらえず、リンダとチャドはロシア大使館へ駆け込み、CDを買うように交渉し、CDを預ける。そんな中、リンダは出会い系サイトで知り合った男と意気投合し付き合い始めるが、その男はなんとハリーだった。
バーン・アフター・リーディングのネタバレあらすじ:転・お金にならない
リンダとチャドはもっと情報があるはずだと考え、オズボーンのPCから情報を盗み出すためにチャドはオズボーンの自宅に忍び込む。家捜ししているところへハリーがやってきて鉢合わせし、驚いたハリーは思わずチャドを撃ち殺してしまう。以前から何者かに尾行されていたハリーはチャドがスパイだと考えて遺体を処分する。
ジムではチャドが無断欠勤をしたため、ロシアに拉致されたと考えたリンダはロシア大使館に乗り込むが、拉致には関わっておらず、渡されたCDの情報も役に立たないものだったと言われて結局金も手に入らなかった。リンダから同僚が行方不明になったと相談されたハリーは、その同僚が自分が殺した相手だと知ってパニックになり、その場から逃げ出す。
バーン・アフター・リーディングの結末:最後に笑うのは?
一方、自分の口座の残高が無くなっていることを知ったオズボーンはケイティの仕業だと考えて家中から金目の物を持ち出そうとしていた。そこで自分のPCから情報を抜こうとしている男がいることに気づく。その男はジムの支配人テッドで、リンダに想いを寄せる彼はチャドに代わって情報を手に入れようとしていたのだった。慌てて逃げ出すテッドを追って外に出たオズボーンは怒りに任せてテッドを撲殺、オズボーンは張り込み中のCIA職員に撃たれて昏睡状態になっていた。
ことの顛末がCIAの上官に報告されていた。オズボーンの持っている機密はたいしたものではなかったため、訳がわからない騒ぎに困惑していたが、拘束したリンダは全身整形の費用を負担することで全面的に協力すると言うのでその要求をみ、関わった人間が片付いたため一連の騒動にフタをすることになった。
「バーン・アフター・リーディング」感想・レビュー
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登場人物が複雑に絡み合ってて、些細な勘違いがとんでもない事件へと繋がっていって面白かった。
ブラピが笑顔で射殺されるシーンは衝撃的だった。
コメディというよりブラックユーモアだけど良くできててまた見たい映画。
皆が楽しめる映画ではないかもしれません。コメディーとして笑えない場面もあります。しかし、演技、キャスティング、撮影技法、そして、複雑で不条理なプロットだけでも見る価値があります。どうしようもないような登場人物達をめぐるコメディーですが、そのような人々の本質を興味深くついてきます。