皆殺し無頼の紹介:1966年イタリア映画。多額の遺産を相続することになった青年と、遺産を狙う悪党との戦いを描いたマカロニ・ウエスタン。牧場主のトーマスは、自分の後継者に甥のジョニーを選んだ。それが面白くないトーマスの妻サマンタは、財産を手に入れるため夫を亡き者にする。更に兄や元愛人を操り、ジョニーを殺害しようと企むのだった。
監督:ロモロ・グェッリエリ 出演者:マーク・ダモン(ジョニー・ユマ)、ロザルバ・ネリ(サマンタ・フェルトン)、ローレンス・ドブキン(ローレンス・ジェローム・キャラダイン)、ルイス・ヴァナー(ペドロ)、フィデル・ゴンザレス(ゾリート)ほか
映画「皆殺し無頼」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「皆殺し無頼」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「皆殺し無頼」解説
この解説記事には映画「皆殺し無頼」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
皆殺し無頼のネタバレあらすじ:悪女の企み
舞台は西部開拓時代のアメリカ。ある日、サンタマルゴの牧場主トーマス・フェルトンが殺害されます。犯人はトーマスの妻サマンタの兄ペドロ。若く美しいサマンタはトーマスを殺害して遺産を手に入れようと考えていたのです。ところが予想外の事態が起こりました。トーマスは財産を全て甥のジョニー・ユマに譲ると決めていたのです。そこでジョニーも殺害することにしたサマンタは、色仕掛けで虜にしておいた召使いのサンチョをトリアーナのホテルへ向かわせます。ホテルにはサマンタの元愛人で凄腕ガンマンのローレンス・ジェローム・キャラダインが宿泊していました。サマンタからの手紙をキャラダインに渡すサンチョ。しかしすぐにキャラダインに射殺されてしまいます。サンチョはトーマス殺害の犯人として手配されていたのです。手紙を読んだキャラダインは、サンタマルゴへ向かうことにしました。
皆殺し無頼のネタバレあらすじ:動き出すジョニー
ジョニーは旅から旅への気ままな生活を送っていました。銃の腕前はもちろん腕っ節も強い彼は、3人組の賞金首をあっさり射殺します。その腕に惚れ込んだメキシコ人ゾリートは、ジョニーをアニキと慕って行動を共にするようになりました。悪党3人組の賞金を受け取りに行くゾリート。ジョニーはそこでサンチョの手配書を見つけ、トーマスの死を知ります。サンチョにかけられていた賞金を受け取りに来たキャラダインの後をつけ、酒場に入ったジョニーとゾリート。ポーカーのイカサマが引き金になった乱闘で、ジョニーはキャラダインを、キャラダインはジョニーを狙っていた敵を倒します。2人は実力を認め合い、銃をホルスターごと交換しました。その後ジョニーはゾリートと共にサンタマルゴに到着。ホテルへ行くと、サマンタの手下がやって来ます。彼は名前が入ったホルスターを見て、ジョニーをキャラダインだと勘違いしました。そしてサマンタから預かった封筒と、彼女が面会を希望している旨を伝えます。ジョニーが封筒を確認すると、中には二つに裂かれた札束が入っていました。そこへ本物のキャラダインが現れたため、ジョニーはホテルを抜け出してサマンタの家へ向かいます。
皆殺し無頼のネタバレあらすじ:拷問
サマンタと対面したジョニーは、自らをキャラダインだと偽りました。しかしサマンタが騙されるはずもなく、ジョニーは捕らえられてしまいます。凄惨な拷問を受けながらも隙を突いて逃げ出したジョニー。サマンタは彼が落としていった懐中時計にトーマスの写真を見つけ、慌ててペドロに「あれはジョニー・ユマよ」と教えます。ペドロ達は血眼でジョニーを探し始めました。ボロボロになったジョニーは、以前悪党の嫌がらせから助けた少年ぺぺに拾われ、彼の家に匿って貰います。サマンタはキャラダインにジョニー殺害を依頼しました。
皆殺し無頼のネタバレあらすじ:ジョニーの怒り
3日後、すっかり傷が癒えたジョニーは夜を待ってフェルトン家に忍び込みます。そこで懐中時計を取り戻した際、裂かれた札束を見つけキャラダインが関係していることを確信しました。更に巧妙に隠してあったトーマスの遺言書を発見します。そこへ銃を持ったサマンタが現れますがジョニーは全く怯まず、彼女を殴って去っていきます。その頃、情報を得たペドロ達はペペの家を襲撃していました。口を割らないペペに苛立ったペドロは彼を殺害してしまいます。ペドロが去った後、戻って来たジョニーは激怒し、家に残っていた無法者を皆殺しにしました。その後キャラダインの部屋へ忍び込み、決闘を申し込みます。2人は互いに銃とホルスターを返し、明日の決闘に備えました。
皆殺し無頼の結末:報い
翌日。廃墟でジョニーとキャラダインの決闘が始まろうとしていました。向かい合う2人。緊張の一瞬。その時、鳥が不自然に飛び立ちました。目配せをした2人は、潜んでいたサマンタの手下を射殺します。どうやらサマンタはジョニーもキャラダインも亡き者にするため、ペドロ達を差し向けてきたようです。ジョニーとキャラダインは互いを援護しながら共闘し、ペドロ以外の全員を殺害しました。ジョニーは廃墟に残ってペドロを射殺、キャラダインはサマンタの家へ向かいます。キャラダインを前に窮地に陥ったサマンタは、全てはペドロの独断だと訴えました。「信じて」と言い募る彼女にキャラダインが動揺すると、その一瞬の隙を突いてサマンタが発砲。キャラダインは胸に銃弾を受け倒れてしまいます。サマンタは素早く馬車に乗り込んでその場から逃げ出しました。瀕死のキャラダインが放った銃弾も彼女には当たりません。キャラダインの最期を看取ったジョニーは、「絶対にあの女を逃がさない」と誓います。その後ゾリートと共に砂漠に出たジョニーは、横転している馬車と、干からびたサマンタの遺体を発見しました。キャラダインが放った銃弾は水筒に命中していたのです。ジョニーが満足げに笑い、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画皆殺し無頼のあらすじと結末でした。
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