映画「ラスト・ドア」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ラスト・ドアの紹介：2018年イタリア映画。移民難民排除運動にに賛成する若者エンリケが、突然現れたゾンビ達から逃げる為、ビルの中に入ります。そこは移民や難民が隠れているビルだったのです。エンリケは移民難民反対運動に反対をしていたと言って、仲間に入れてもらいますが、ビルの周囲はゾンビ達に囲まれていました。イタリア発のゾンビ映画ですが、根底に移民難民に対する人種差別問題があり、イタリアゾンビ映画の中でも異色の作品だと言えます。
監督：ルナ・グアラーノ 出演者：アントニオ・バンノ（エンリケ）、シディ・ディオップ（イブラヒム）、アワ・コウンドウル（サラ）、パピ・モマル・ディオップ（アリ）、シーク・ドーダ（ファルハン）ほか
この解説記事には映画「ラスト・ドア」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
イタリアのある地区では、パオローネをリーダーとするグループが、難民、移民排除の集会をやっています。応援にやってきたエンリケは運動するメンバーを口説いています。近くでは難民の子供であるアリが、サッカーボールで遊んでいると、近くに女ゾンビがいるのを見つけます。
集会に、難民の一部が発煙筒を放り投げたことで揉みあいになってしまいます。エンリケもかけつけ難民たちに暴行します。騒動は大きくなり、我に返ったエンリケが周囲を見ると、ゾンビ達がパオネローネら集会メンバーと、難民たちに食らいついています。人を食うゾンビを見たエンリケは近くのビルに逃げ込みます。
そこには難民たちが隠れていたのです。エンリケは「集会に反対しに来た」と嘘をつき中に入れてもらいます。同じイタリア人のステファノが「こっちへ来い」と言ってくれて落着きますが、電話もネットもつながらず、エンリケのスマホも壊れていました。
ビルの中にはサッカーをしていたアリもいます。リーダー格のビクターの指示でバリケードを作ります。しかし入り口のドアの補強を忘れていたため、ゾンビが入ってきたのです。ステファノが首を噛まれ倒れます。そしてゾンビはエンリケに襲いかかります。もうだめだと思った時、イブラヒムという大男が、ハンマーでゾンビの頭を殴り助けてくれます。
医学を勉強していたアリの母のサラがステファノの手当てをします。そこへファルハンが入って来て「ゾンビ噛まれたら、その男もゾンビになる。殺した方が良い」と言いますが、サラは聞きえれません。横で聞いていた生物学者のハリードも、腕を噛まれていて、服の袖で隠します。そこで部屋のドアに外からカギをかけエンリケとハリードの弟が交代で見張ることにしました。
翌朝、豆が無くなっていることで「お前が盗んだんだろう」などと小競り合いが始まります。見に行ったエンリケも巻き込まれ暴行されそうになった時、イブラヒムが「豆が無くなっているのか」と言って入って来ます。すると、連中は小競り合いをやめて出て行きます。ファルハンはエンリケに「誰もあいつとは戦いたくないんだよ」と言います。
ハリードが高熱を出します。弟が薬を探しに行きますが、鎮痛剤だけで抗生物質は残り少なくなっていました。そこで弟は「外に出て食料と薬を取ってくる」と言います。一人が同調し、裏口の扉から外に出ます。すると同調した男が、あっという間に襲われ食われてしまいます。
サラは盗んだ豆をアリに食べさせます。その時ステファノの容体が急変します。鎮痛剤でステファノを鎮めると、ドアのカギをかけ出て行きます。深夜、起き上がっているハリードに弟が気づきます。ハリードはゾンビになっていて、弟に襲いかかり食べ始めました。
ステファノがゾンビになり、ドアを開けたエンリケに襲いかかります。その時ビルにゾンビ達がなだれ込みます。エンリケはファルハンとサラの部屋に逃げ込みますが、ゾンビが押し寄せます。ファルハンとサラが襲われ食われます。サラは「アリを連れてにげて!」とエンリケに言います。
逃げるエンリケはイブラヒムと合流し、3人で逃げます。ゾンビを殺しながら進んでいたイブラヒムでしが、狭い部屋でゾンビに追い込まれ、襲われてしまいます。エンリケに「逃げろ」と叫ぶイブラヒム。
エンリケがアリを連れて逃げますが、ゾンビ達に追い込まれます。エンリケはアリを突き飛ばしてゾンビ達に襲わせて、その隙に逃げ出したのです。自分のしたことを後悔しながら、エンリケは裏口から逃げ出します。外にはゾンビはいませんでした。その時、ゾンビに噛まれながら出てきたイブラヒムがエンリケをハンマーで殴り殺します。イブラヒムはその場に座り込みました。
以上、映画「ラスト・ドア」のあらすじと結末でした。
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