マンハントの紹介:2017年中国映画。西村寿行の小説で、過去に高倉健主演で映画化された『君よ憤怒の河を渉れ』をジョン・ウー監督がリメイク、チャン・ハンユーと福山雅治のダブル主演・オール日本ロケで映画化したサスペンス・アクション作品です。何者かに殺人事件の罪を擦り付けられた中国人の国際弁護士と日本の刑事が手を組み、国籍を超えた友情を育みながら事件の核心に迫っていきます。
監督:ジョン・ウー 出演者:チャン・ハンユー(ドゥ・チウ)、福山雅治(矢村聡)、チー・ウェイ(遠波真由美)、桜庭ななみ(百田里香)、池内博之(酒井宏)、國村隼(酒井義廣)ほか
映画「マンハント」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マンハント」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マンハントの予告編 動画
映画「マンハント」解説
この解説記事には映画「マンハント」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マンハントのネタバレあらすじ:起
大阪・あべのハルカスに本社を構える巨大製薬会社・天神製薬。同社は海外でも精力的に展開しており、中国人の国際弁護士ドゥ・チウ(チャン・ハンユー)は同社の顧問弁護士をしていました。そんなある日、ドゥ・チウは天神製薬社長の酒井義廣(國村隼)が息子で次期社長の宏(池内博之)が新薬開発の責任者に就任した記念のパーティーに出席しました。翌朝、自宅で目覚めたドゥ・チウは、ベッドの横に同社の社長秘書・希子(TAO)の殺害された死体が横たわっていました。ドゥ・チウは駆け付けた大阪府警の浅野警部(トクナガクニハル)に自身の無実を主張しましたが聞き入れてもらえず、近くにはドゥ・チウの指紋が付いたナイフが見つかったことから、ドゥ・チウは殺人容疑者として逮捕されました。しかし、何者かにハメられたと確信したドゥ・チウはその場から逃げ出しました。
マンハントのネタバレあらすじ:承
事件のカギを握るのは、ドゥ・チウが事件前のパーティー会場で知り合った謎の美女・遠波真由美(チー・ウェイ)。
大阪府警刑事部捜査一課長の矢村聡刑事(福山雅治)は、部下の百田里香(桜庭ななみ)と共に逃げたドゥ・チウを追い、高速道路の建設現場で労働者に成りすましていたドゥ・チウを発見しましたが、彼は無実を訴えると隙を突いて再び逃亡しました。ドゥ・チウは自力で事件の謎を暴くべく行動を開始しましたが謎の殺し屋の襲撃を受け、堂島川に飛び込んだドゥ・チウは矢村の追跡を交わして水上バイクで逃走しました。その後、ドゥ・チウは真由美と再会、彼女の経営する牧場に匿われました。真由美にはかつて天神製薬の研究員だった婚約者の北川正樹(田中圭)がいましたが、3年前に謎の死を遂げていたのです。ドゥ・チウは3年前に天神製薬の企業秘密を盗んだとされる北川の裁判を担当していたのです。
矢村はドゥ・チウの匿われている牧場を突き止め、彼に手錠をかけようとしたその時、女殺し屋のレイン(ハ・ジウォン)らが襲い掛かってきました。
マンハントのネタバレあらすじ:転
ドゥ・チウと矢村は連携して何とか殺し屋の追撃から逃れましたが、矢村はレインに肩を撃たれて負傷してしまいます。一連の捜査や出来事から、事件にきな臭いものを感じ取っていた矢村はドゥ・チウの無実を確信、協力して真犯人を探すことを決めました。
北川はかつて天神製薬社長・酒井の指示を受けて違法な向精神薬の開発に携わっていましたが、北川はその事実を世間に公表しようとしたことから酒井親子はレインら暗殺者を雇って北川を自殺に見せかけて殺害していたのです。
北川は向精神薬の完成のカギを握る処方コードを真由美の牧場に隠しており、ドゥ・チウは事件の真相を暴くため真由美と共に再び大阪に乗り込み、天神製薬の研究施設に潜入しましたが、そこでドゥ・チウが見たものは強制的に人体実験を課せられていたホームレスたちの姿でした。しかし、真由美はレインにさらわれてしまい、ドゥ・チムも捕らえられて完成間近の新薬の実験台にされました。
マンハントの結末
警察内部に天神製薬と繋がっている者がいることを知った矢村は、肩の怪我をおして天神製薬の研究施設に向かいました。実は矢村は数年前に最愛の妻を天神製薬の社員が運転する車に撥ねられて失っており、その事を今でも引きずっているのです。
矢村は新薬の副作用で自我を失いかけたドゥ・チウを助け、更には捕えられていた真由美も救い出しました。天神製薬の悪事に失望したレインも味方に加わり、矢村とドゥ・チウは事件解明と新薬の流失を阻止すべく酒井親子と対峙します。そして、ドゥ・チウが罪を着せられた殺人事件の真犯人は、ドゥ・チウと希子の関係を疑った宏の犯行であることが明らかになりました。激しい攻防の末にレインは命を落とし、宏も死亡して研究施設は壊滅しました。全てを失った酒井社長は自殺、やがて事件の全容は明るみとなりドゥ・チウの無実も無事照明されました。
真由美と新しい人生を送ることを決意したドゥ・チウは、とある駅で矢村の見送りを受け、それぞれの祖国の言葉で別れを告げました。
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