クラッシュ・ゾーンの紹介:2016年ノルウェー映画。世界各国の名車たちが2,000キロ以上にもわたる公道で違法レースを繰り広げる様を描き、本国ノルウェーで大ヒットした痛快カーアクション「キャノンレース」(2014年)の続編です。前作のスタッフとキャストが再結集、前作で違法レースから足を洗った主人公は娘が恋人と共にレースに参戦すると聞きつけ、再び無謀で過酷な公道レースに舞い戻る姿をド迫力のカーバトルと共に描きます。
監督:ハルヴァルド・ブレイン 出演者:アンドレス・バースモ・クリスティアンセン(ロイ・グンダーセン)、ジョナス・ホフ・オフテブロ(チャーリー)、オットー・イェスパーセン(ニーバッケン)、ヴェガール・ホール(カイザー)、イーダ・ヒューソイ(ニーナ)ほか
映画「クラッシュ・ゾーン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クラッシュ・ゾーン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クラッシュ・ゾーンの予告編 動画
映画「クラッシュ・ゾーン」解説
この解説記事には映画「クラッシュ・ゾーン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クラッシュ・ゾーンのネタバレあらすじ:起
違法公道レースの罪で服役していた元凄腕レーサーのロイ・グンダーセン(アンドレス・バースモ・クリスティアンセン)は2年の刑期を終えて出所しました。ロイは妊娠中の恋人シルビア(ヤニ・スカヴラン)や最愛の娘ニーナ(イーダ・ヒューソイ)のために公道レースから足を洗うことを決意、ホットドック屋で働き始めました。ニーナは公道レーサーのチャーリー(ジョナス・ホフ・オフテブロ)と交際しており、ニーナからチャーリーを紹介されたロイは戸惑いの表情を見せました。
そんなある日、ドイツのカリスマレーサー、カイザー(ヴェガール・ホール)がロイに挑戦状を叩きつけてきました。ロイにはその気はありませんでしたが、カイザーは2年も待ったとして中々引き下がりません。そこでロイに代わってチャーリーが受けて立つことになりました。
レースのコースはノルウェー、スウェーデン、フィンランドを股にかけ、ロシアのムルマンスクをゴールとする全長2,068kmにも及ぶ大規模なものでした。ロイはまだ16歳のニーナにレースには同行するなと説得しましたが、チャーリーは既にニーナを連れて行くつもりでした。
クラッシュ・ゾーンのネタバレあらすじ:承
レースのスタート当日。ロイは元妻でニーナの母でもあるイングリッド(マリー・ブロックス)を愛車の1967年式マスタングに乗せてスタート地点に向かいました。ロイはイングリッドとともにニーナを連れて帰ろうとしましたが、ニーナはチャーリーの車に乗ったままスタートしてしまいました。ロイは慌てて阻止しようとしましたが振り切られてしまい、やむを得ずイングリッドと共にマスタングで後を追いました。
レース参加者たちは凍てつく冬道に苦戦を強いられ、次々とリタイヤする者が続出していました。警察も出動、参加者たちはゲレンデに突入して振り切りました。ロイはスノータイヤに履き替えて必死でニーナの後を追いますが、当のニーナはチャーリーと熱いキスを交わし、まるで父の車に乗っているみたいだとチャーリーの運転技術を評価しました。
このレースには2年前の公道レースで事故死したはずのニーバッケン(オットー・イェスパーセン)も参戦していました。あの時、ニーバッケンが死んだと思い込んだ仲間たちは弔いのために車に乗せたまま崖から落としたのですが、一命を取り留めていたニーバッケンはおかげで重傷を負い、今は車椅子生活となっていたのです。折しも仮釈放中だった相棒のドフェン(スヴェーン・ノルディン)がドライバーを買って出ました。
クラッシュ・ゾーンのネタバレあらすじ:転
スウェーデンではフィリップ・モルク(ヘンリク・メスタド)率いる警察特殊班が特別検問を実施、公道レース参加者らを一網打尽にすべく待ち構えていましたが、参加者たちは全く怯むことなく突き進んでいきました。次々と捕らえられる車が続出するなか、チャーリーやカイザーらは車両進入禁止路を突っ走って振り切り、よいやく追い付いたロイも亀裂が走り始めた氷上を持ち前のドライビングテクニックでクリア、モルクらの追跡を何とか振り切りました。
ガソリンスタンドでようやくニーナに追い付いたロイとイングリッドでしたが連れて帰ることはできず、イングリッドと口論になったロイは彼女を置き去りにして走り出しました。一方のチャーリーはロイを負け犬呼ばわりし出したことから、キレたニーナはチャーリーこそ甘ったれ小僧だと罵って車を降り、ようやく追いついたロイの車の助手席に乗り込みました。ニーナはロイに普通の父親になってくれることを望んでいないと伝え、自分だけの父でいてほしいと本心を明かしました。その言葉に闘争心に火が付いたロイは、家には戻らずこのままレースを完遂する決意を固めました。
クラッシュ・ゾーンの結末
パスポートの有効期限が切れていたロイは秘密のルートを通ってロシア入りしました。その後、追いついたチャーリーはニーナに謝罪、ロイの後押しもあってカイザーを打ち負かすことを条件にニーナはチャーリーに再び同行することにしました。一方、イングリッドは追跡してきたモルクの車に乗せてもらい、そのまま国境を強行突破しましたが、乗っていたパトカーが故障したことから、たまたまガソリンスタンドに置いてあったトラックを奪ってロイらの後を追いました。
ゴールまで残りわずか、他の車が通過する列車に足止めされる中、ロイは別の道を通って何とかゴールに到着しました。ところが、既にニーバッケンとドフェンが先着しており、ロイはまた負けたのかと嘆きましたが、ノルウェーに残してきた恋人シルビアは女の子の赤ん坊を出産していました。
ロイやニーナ、チャーリーらのもとにモルクやイングリッドも追いつきましたが、モルクとイングリッドはロシア軍のトラックを盗んできてしまったことから軍に取り囲まれました。ロイらが一目散に逃げ出すなか、ドフェンは車に衝突しとうになり急ブレーキをかけ、その弾みで車外に車椅子ごと投げ出されたニーバッケンの前にバスが迫ってきたところで栄華は幕を閉じます。
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