スイッチ・オフの紹介:2015年カナダ映画。エヴァとネルの姉妹は父親のロバートと共に、人里離れた森でごく普通の暮らしを送っています。しかし、突如世界中の電気がなくなり生活が一変します。そう遠くない近未来、文明の恩恵を享受できなくなった姉妹は最愛の父を失い、自らの力だけで生き延びようとするもがき始めます。ジーン・ヘグランドが1996年に発表した小説「森へ 少女ネルの日記」をもとにしています。
監督:パトリシア・ロゼマ 出演者:エレン・ペイジ(ネル)、エヴァン・レイチェル・ウッド(エヴァ)、マックス・ミンゲラ(イーライ)、カラム・キース・レニー(ロバート)、マイケル・エクランド(スタン)ほか
映画「スイッチ・オフ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「スイッチ・オフ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
スイッチ・オフの予告編 動画
映画「スイッチ・オフ」解説
この解説記事には映画「スイッチ・オフ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
スイッチ・オフのネタバレあらすじ:起・大停電
今からそう遠くない未来。エヴァとネルの姉妹は、父ロバートと共に緑豊かな森の奥に住んでいます。インターネットの恩恵で、平穏無事な生活を送っています。受験勉強に励んでいるティーンエージャーのネルには、イーライという彼氏がいます。ダンスのオーディションのために練習に励んでいるエヴァは、年齢がいきすぎていることを気にしています。そんなある日、原因不明の大規模停電となり、3億人以上もの人たちの生活に影響が出始めています。復旧のめどは未定です。停電から10日。ロバートは、チェーンソーと靴紐で車のエンジンベルトを始動させ、町まで降りていきます。ガソリンは売り切れており、陳列棚の商品はまばらです。
スイッチ・オフのネタバレあらすじ:承・森の中の姉妹
この非常時に何が起こるか分からないと警戒したロバートは、しばらく町には降りないと2人の娘に伝えます。チェーンソーで樹木を切っていたロバートは、太ももを切ってしまい失血死してしまいます。復旧するめどもないまま、姉妹は不自由な生活を強いられます。停電から2か月。無音の中、メトロノームのリズムで踊り続けるのに飽きたエヴァが、音楽で踊りたいために自家発電機にガソリンを入れようと提案します。それに対しネルは、非常時のために必要だと反論し物別れとなります。姉妹は家にあるもので、日々の生活を凌いでいきます。それでも諍いが絶えなない姉妹の家に、ネルの恋人イーライがやってきます。
スイッチ・オフのネタバレあらすじ:転・ささやかな幸せ
町の浄水システムもダウンしたままで病気が蔓延しており、ライフラインはすべて絶たれている状態だと、イーライは姉妹に話します。久々の再会となったネルとイーライは、親密なひと時を過ごします。エヴァはイーライがいると、食料が必要以上に減っていくことやネルの妊娠を懸念します。“アメリカ東部では復興が始まっている”という噂を信じているイーライは、ここから居ても埒が明かないとネルとエヴァに提案します。エヴァは残る事を決断し、ネルはイーライと荷物をまとめて出発します。しかし、エヴァが心配となり始めたネルは、イーライと別れエヴァの元へ戻ります。停電から半年。植物図鑑を片手に姉妹は、自由自足の生活をしています。余裕ができた姉妹は発電機にガソリンを注ぎ、父母が健在だった頃のホームビデオを観ながら穏やかな時間を過ごします。
スイッチ・オフの結末:姉妹の決断
生活も軌道に乗り始めたある日、エヴァは雑貨店主のスタンにレイプされます。スタンはその後、ガソリンタンクを持ち出し、唯一の交通手段である姉妹の車で立ち去ります。停電から8か月。レイプ後、精神不安定なエヴァの妊娠が判明します。妊娠中絶の方法を模索していたネルに対し、これ以上もう何も奪われたくないと思ったエヴァは出産を決意します。停電から1年3か月。ネルはエヴァの赤ちゃんのため、罪悪感を抱きながら食料となるイノシシ狩りをします。長期にわたる電気がない生活の中で、姉妹は家の老朽化に直面します。陣痛が起こったエヴァは、ネルの助けもあり家から離れた小屋で元気な男児を出産します。しばらくして戻った家は、老朽化がさらに進行しています。この家が、赤ちゃんを育てるのに適していないと判断したエヴァは、食料を運び出してガソリンを撒いて家を焼きます。姉妹と赤ちゃんは、赤ちゃんを出産した小屋で新生活をスタートさせます。
以上、映画スイッチ・オフのあらすじと結末でした。
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