明日があるさ THE MOVIEの紹介:2002年日本映画。吉本興業創業90周年、日本テレビ開局50周年を記念して制作された作品です。坂本九の大ヒット曲であり、ウルフルズのカバーでリバイバルヒットした『明日があるさ』をモチーフにした吉本タレント総出演の缶コーヒー「ジョージア」のテレビCMを2001年にテレビドラマ化した作品の2年後を舞台に、平凡なサラリーマンたちがかつての夢を叶えるべく無謀なロケット開発に邁進していく姿を描きます。
監督:岩本仁志 出演者:浜田雅功(浜田課長)、東野幸治(東野主任)、柳葉敏郎(望月課長)、酒井美紀(上条沙紀)、伊東四朗(橋本部長)、青島幸男(加茂本部長)、相楽晴子(浜田貞代)、中村嘉葎雄(野口仁助)、間寛平(間室長補佐)、松本人志(謎の男)ほか
映画「明日があるさ THE MOVIE」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「明日があるさ THE MOVIE」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「明日があるさ THE MOVIE」解説
この解説記事には映画「明日があるさ THE MOVIE」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
明日があるさ THE MOVIEのネタバレあらすじ:起
中堅総合商社『トアールコーポレーション』の営業13課で働く浜田課長(浜田雅功)は、同期の望月課長(柳葉敏郎)率いる営業1課の活躍を羨ましく思いながらも日々営業活動に汗を流していました。
おりしもトアールコーポレーションは官民共同によるロケット開発プロジェクトに参加することになり、会社きってのエリート集団である営業1課はアメリカの超一流企業からロケット工学専門家・上条沙紀(酒井美紀)を引き抜きました。一方の落ちこぼれ集団である営業13課といえばファインセラミック製の陶器セットを売り歩く毎日で、平社員の遠藤(遠藤章造)や亮(田村亮)は営業1課を羨ましがるばかり、田中(田中直樹)は鬱気味、浜田課長はこれも立派な仕事だと檄を飛ばしますが、相変わらず冴えない営業13課の面々でした。
明日があるさ THE MOVIEのネタバレあらすじ:承
そんなある日、いつものように営業周りをしていた浜田課長は、とある営業先でファインセラミックに強い興味を示した野口仁助(中村嘉葎雄)という老人と出会いました。野口の夢は宇宙に行くことであり、たった一人で日本初となる有人ロケットの開発に本気で取り組んでいました。ファインセラミックのタイルをロケットに貼るという野口の姿に、浜田課長は子供の頃、宇宙飛行士になりたいという夢を抱いていたことを思い出していました。
一方、営業1課も加わっていた官民共同によるロケット開発でしたが、種子島の宇宙センターで行われていたロケット「あやなみ1号」の打ち上げは失敗に終わりました。一方浜田課長は野口の家に寝泊まりしてロケット作りを手伝いましたが、野口が開発したロケットエンジンの実験をしていたところ失敗して爆発、浜田課長は耳を傷めてしまいます。しかし、駆け込んだ近くの病院で胡散臭い医師(松本人志)の与太話を聞いているうちにいつの間にか耳も治ってしまい、浜田課長はさっさと帰っていきました。
明日があるさ THE MOVIEのネタバレあらすじ:転
浜田課長はますます野口のロケット開発にのめり込んでいき、家庭や仕事をも顧みなくなっていきました。そんなある時、浜田課長と野口の前に望月課長と上条がやってきました。二人はロケット開発のために宇宙開発事業団の退職者に声をかけに来たのですが、野口のロケットを見るなり「古い」「進歩がない」「飛ばない」「飛んだとしても大気圏で燃え尽きる」などとこき下ろしました。浜田課長は猛反発して「博士はブロや。セミプロのお前らに何が分かる!」と怒鳴りますが、望月課長は野口と契約するつもりはないとバッサリ切り捨てました。
浜田課長はロケット開発にのめり込んでいるうちに大事な仕事をすっぽかすようになっていき、せっかく決まりかけていた居酒屋チェーンの契約が破談となったことから浜田課長は部下からの信用をすっかり失っていきました。更に追い打ちをかけるように、浜田課長は娘の入学試験で面接官に「大人が夢見たらアカンのか?」とブチ切れてしまい、激怒した妻の貞代(相楽晴子)は浜田課長を家から追い出してしまいました。
明日があるさ THE MOVIEの結末
部下からの信用を失った浜田課長は、自分を心配してくれた田中だけにロケット開発の話を打ち明けました。一方、浜田課長の家では貞代が子供の誕生日を撮影したビデオを再生しようとしていきなりロケットが爆発した映像を見てしまい、そこで夫が何をしているのかに気付きました。
そして遂に野口のロケットは完成、野口を褒め称えた浜田課長は夢を叶えるため自ら操縦手を買ってでました。田中から事情を聞き付けて駆け付けた営業13課、そして家族らが見守る中、ロケットは無事打ち上げに成功しました。マスコミの取材に応じた野口は、打ち上げの成功は浜田のおかげと絶賛しました。
その時、浜田課長は無事帰還か、と思いきやとある無人島に着陸してしまい、浜田課長は「どうやって帰るんだ!」と絶叫していました。
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