ミラノ、愛に生きる の紹介:2009年イタリア映画。『フィクサー』でアカデミー賞助演女優賞を受賞したティルダ・スウィントン主演映画。英人女優が全編英語とロシア語で熱演する。イタリア人の富豪に嫁いだロシア人の女性が今までの生き方に疑問を感じ、愛に生きることを決意する。
監督:ルカ・グァダニーノ 出演:ティルダ・スウィントン(エンマ)、フラヴィオ・パレンティ(エドアルド / エド)、エドアルド・ガブリエリーニ(アントニオ)、マリサ・ベレンソン(ローリ)、アルバ・ロルヴァケル(エリザベス / ベッタ)、ピッポ・デルボーノ(タンクレディ)、マリア・パイアーロ(イダ)、ほか
映画「ミラノ、愛に生きる」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ミラノ、愛に生きる」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ミラノ、愛に生きる の予告編 動画
映画「ミラノ、愛に生きる」解説
この解説記事には映画「ミラノ、愛に生きる」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ミラノ、愛に生きる のネタバレあらすじ:起
ミラノで紡績会社を営む富豪に嫁いだロシア人の美しいエンマ。3人の子供たちが成人し、一見幸せそうに暮らしていた。ある夜、病を患った義父の誕生日会で、家督を夫のタンクレディと長男のエドアルド2人に譲ると発表された。
半年後、義父は死去し夫と息子が経営のかじを取っていた。芸術家である娘はイギリスへ留学し、エンマは今までイタリア人になるよう、富豪の妻である責務を果たそう、いい母であろうと努力してきた事に疑問、孤独を感じるようになった。さらに、娘からレズビアンであることを告白され、抑えていたものが止められなくなっていた。そんな中、エドアルドの友人である、才能あふれたシェフのアントニオに出会う。アントニオの料理を食べたエンマは一瞬で心を奪われてしまった。
ミラノ、愛に生きる のネタバレあらすじ:承
アントニオが新しくサンレモでお店を開くと知り、娘の個展の見学を口実にエンマは少しの期待と後ろめたさを感じながらサンレモへ向かう。街でアントニオを見つけ、偶然出会ったかのようにふるまう。新しく作るレストランに招待され、そこでアントニオとキスしてしまう。ミラノにもどってからも、エンマは高揚感を抑えきれず、アントニオのことばかり想う。
一方、夫と息子は経営方針がかみあわずにいた。2人はイギリスで買収の話を持ち掛けられていた。祖父の遺志を継ぎたいエドアルドは買収に強く反対していたが、父の考えを曲げることはできなかった。その頃エンマは夫の不在の中でアントニオとの逢瀬を重ね深い仲になっていた。
ミラノ、愛に生きる のネタバレあらすじ:転
イギリスから戻ったエドアルドは会社を守れなかったことにひどく落胆していた。帰国後に行われた夕食会でシェフとして雇われたアントニオは、エンマの得意料理であるスープを出した。子供のころから好物だった母の料理が、アントニオの手で作られたことで、エドアルドは母とアントニオの関係を察知する。動転したエドアルドは外に飛び出し、エンマとの口論の中で、転倒し頭を打ち、亡くなってしまう。
ミラノ、愛に生きる の結末
エンマはあまりのショックで生気を失っていた。エドアルドの葬儀後、エンマは夫にアントニオとの関係を打ち明ける。大事な息子を失い、自分のアイデンティティを奪う夫とはもうやっていけなかった。エンマはすべてを捨て、身一つでアントニオの元へ向かった。
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