ランダウン ロッキング・ザ・アマゾンの紹介:2003年アメリカ映画。「タフでなければ生き残れない!!」というキャッチコピーで、ボスの命令でアマゾンの奥地で宝探しをしている放蕩息子を連れ帰ることになったバウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)が、ジャングルで遭遇する様々なトラブルを乗り越える姿をコミカルなテイストを入れながら描いたアクション・アドベンチャー映画です。主演はWWE人気レスラー「ザ・ロック」ことドウェイン・ジョンソン。そしてアーノルド・シュワルツェネッガーがカメオ出演しています。
監督:ピーター・バーグ 出演:ザ・ロック(ベック)、ショーン・ウィリアム・スコット(トラビス)、ロザリオ・ドーソン(マリアナ)、クリストファー・ウォーケン(ハッチャー)、ほか
映画「ランダウン ロッキングザアマゾン」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ランダウン ロッキングザアマゾン」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ランダウン ロッキングザアマゾン」解説
この解説記事には映画「ランダウン ロッキングザアマゾン」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ランダウン ロッキング・ザ・アマゾンのネタバレあらすじ:1.バウンティ・ハンター“ベック”
屈強な体を持ち正義感が強いタフガイのベックは、ギャングに借金をしていました。ベッグは借金を返し、自分のレストランを経営する夢を叶えるため、バウンティ・ハンター(賞金稼ぎ)をしていました。
ある夜、ベックは有名クラブに向かい、そこでNFL(アメリカンフットボールリーグ)のスター選手から借金の取り立てに行きました。しかし、相手はNFLの花形スター選手、ベックの申し出など一蹴しました。任務遂行のためベックは力づくで、そのスター選手と屈強な仲間たちをぶちのめし、何とか借金の肩を奪い取り、雇い主のビリー・ウォーカーのもとに戻りした。
ベックはもうこの稼業から足を洗いたいと思っていましたが、それにはビリーと解約しなければなりませんでした。ビリーはベックに解約の条件として、自分の息子トラビス・アルフレッド・ウォーカーを、連れて帰ってくるように命じました。放蕩息子のトラビスはアマゾンの奥地で何やら宝探しをしているそうでした。ベックは乗り気になれませんでしたが、一刻も早く夢を叶えるため、アマゾンへと旅立ちました。
ランダウン ロッキング・ザ・アマゾンのネタバレあらすじ:2.大乱闘~逃走
ベックは現地に詳しいデクランのオンボロ飛行機に乗り、アマゾンの奥地に飛びました。しかし、場所はアマゾンの奥地のジャングルで、まともな飛行場などありませんでした。着陸しようとすると、そこには牛の大群がいましたが、そこはプロのデクランの操縦で何とか無事に、ベックは現地に降り立ちました。
ベックはデクランの案内で早速、トラビスを探しにハッチャーの町に向かいました。その町は厳重な警戒が敷かれていました。銃が嫌いで丸腰のベックは、すんなりとパスしました。ベッグはそこでその町を牛耳っているギャング王・ハッチャーという男に挨拶に行きました。ハッチャーはその町で多くの原住民を奴隷のように使い、金鉱山から金を採掘し、それで莫大な利益を得ていました。
ベックはとりあえず一息着こうと、近くのバーに入りました。そこは西部劇に出てくるバーのようでした。店の美しい女店主・マリアナがベックに声を掛けてきました。ベックはとりあえず、ビールを頼みました。ベックはビールを飲みながら、カウンター内にひっそりと飾られた綺麗な花束について尋ねると、マリアナはバカな男が置いていったと語りました。
マリアナからベックは何しに来たのかと訊かれたので、トラビスと言う男を探していると答えました。すると偶々、一人の男が店に入って来ました。その男はトラビスでした。思いがけないチャンスを逃すまいとベックは、トラビスに2つの提案を持ち出しました。
A案は「大人しく俺とここを出て、一緒にロスに帰る。血も流れず、骨折もなし」、B案は「Aの真逆だ。お薦めできない」とベックは彼に言いました。するとトラビスは、飄々と「僕はCを選ぶ」と訳の分からない交渉してきました。ベックは即座にトラビスを殴り倒し、ロスに連れ戻そうとしました。
その時でした。突然、ハッチャーとその部下が店内に押し入って来ました。ハッチャーはどうやらトラビスが探し当てた秘宝の在り処を狙っていたのでした。今ここでトラビスがハッチャーたちに捕まっては、任務が果たせないと思ったベックは、仕方なくハッチャーたちを蹴散らしていきました。
その騒動の隙をつき、トラビスは逃走を図りましたが、ベックの目から逃れることはできませんでした。ベックはハッチャーの部下たち全員をあっという間に蹴散らすと、ジープに乗り、トラビスを連れて逃走しました。
トラビスはベックに取引を持ち掛け、自分を見逃すように頼みました。しかし、ベックは彼の話に乗りませんでした。全くジャングルのことを知らないベックは、方向を見失ってしまいました。すると、ベックに両手に手錠をかけられたトラビスが、急にベックのハンドルに手をかけ、ジープもろとも、二人は断崖絶壁から転げ落ち、川へと転落してしまいました。
川に転落し一命は取り留めた二人は、ジャングルを彷徨い歩きました。ベックは逃げるトラビスを逃すまいと必死で追いかけました。トラビスは力でベックにかなわないと知るや、「悪魔の猫・ガトー」という値のつけようのない純金製の猫を発見したことをベックに教え、それで取り引きを持ち掛けました。
しかし、ベックはトラビスの話を信じず、一刻も早くジャングルから抜け出し、飛行機で彼を連れて帰ることだけを考えていました。ハッチャーたちはそんな二人を執拗に探し回りました。
ランダウン ロッキング・ザ・アマゾンのネタバレあらすじ:3.騙し騙され
ベックはトラビスを連れて、飛行場へ向かって歩き出しました。トラビスは小便がしたいと言い出しました。ベックがトラビスの用が済むまで待っていると、ベックは突然、蔦が脚に絡まり付き、宙づりになってしまいました。それは豚をしとめるための罠でした。
宙づりで何もできないベックから、トラビスは手錠の鍵をとり手錠を外し、ベックに自力で抜け出してみろとからかいました。トラビスは有頂天になっていましたが、彼自身も同じ罠に引っかかってしまいました。結局二人とも宙づりになってしまいました。
二人が抜け出そうともがいていると、辺りから急にキーキーと言う鳴き声が聞こえてきました。それはモンキーたちの泣き声でした。興奮したモンキーたちは、ベックに襲いかかってきました。パニック状態になり、二人が叫び声をあげていると、遠くから銃声が聞こえました。モンキーたちは驚いて、その場から消えていきました。
するとライフル銃を持った男たちが現れました。それは地元のゲリラでした。トラビスは「友達がきた」とベックに囁きました。二人は男たちに降ろしてもらいましたが、今度はトラビスがお友達と言ったそのゲリラたちに囚われ、基地に連れて行かれました。
ベックはトラビスに通訳を頼み、ゲリラたちに「俺は敵じゃない。だから戦わない」と言わせますが、トラビスはデタラメな通訳をして、ベックを「殺し屋」だとゲリラに告げました。それを聞いたゲリラはベックの縄をほどくと、ベックを袋叩きにしようとしました。戦意のないベックは、ゲリラたちのスピーディーでアクロバティックな攻撃に成すすべもなく、倒されてしまいました。
トラビスはそんなベックを見て喜んでいましたが、ベックはそんな柔な男ではありませんでした。タフなベックは、むくっと起き上がると、ゲリラたちに自慢の剛腕で反撃を開始、ゲリラたちを次々と倒していきました。次第にベックが熱くなっていると、そこに一発の銃声が鳴り響きました。現れたのは、バーの女主人・マリアナでした。
マリアナは男たちに、ベックは殺し屋ではないと一喝しました。実はマリアナはゲリラのリーダーでした。マリアナはハッチャーたちのもとで困窮に苦しむ地元民を助けたいという信念をもっていました。ベックはそこでついさっき戦ったゲリラの一人から、本物のファイターの証というペンダントを受け取りました。
ベックはトラビスを連れて飛行場へ向かおうとしましたが、マリアナはそれを許しませんでした。彼女たちもトラビスが発見した秘宝が必要でした。
そこに突如、ハッチャーたちが襲撃をかけてきました。ゲリラたちは次々に殺されていきました。ベックとトラビスは、マリアナの助けを得て、ボートで辛くも逃げ出すことに成功しました。ベックは単にトラビスを連れて帰るだけでしたが、トラビスの案内でマリアナと秘宝「ガトー」を共に探すはめになりました。二人はトラビスについていきました。
ランダウン ロッキング・ザ・アマゾンのネタバレあらすじ:4.自由のために
三人は美しい滝のある水辺に辿り着きました。トラビスに導かれ、ベックとマリアナもその滝つぼの中に入っていきました。滝の裏側には洞窟がありました。どうやらこの洞窟の奥に秘宝「ガトー」が眠っているようでした。
しかし、その洞窟には罠が仕掛けられていました。トラビスはこの洞窟自体が巨大な金庫になっていることを発見・解読し、三人は命からがら、何とか黄金の秘宝「ガトー」を手に入れて、持ち帰ることに成功しました。
秘宝を手に入れた三人は、焚き火をして、夜明けを待ちました。お腹が減っているベックとトラビスに、マリアナは果物をくれました。二人は何の疑いもなくそれを食べていると、次第に意識が消えていきました。それは一時的に神経がマヒする毒入りの果物でした。
意識が遠のくなか、マリアナは「ガトー」を手にすると、ベックとトラビスに感謝の気持ちを伝え、町の為にと言い、持ち去って行きました。
翌日、ベックはトラビスを引き連れ、ジャングルをようやくくぐり抜けて、飛行機に乗り込み、帰国しようとしました。すると、ハッチャーによってマリアナが捕らえられ、秘宝「ガトー」もハッチャーの手に落ちたことを知りました。マリアナを救出するため、ベックとトラビスは共にハッチャーのもとに向かいました。
ベックはハッチャーの町に辿り着くと、ハッチャーに宣戦布告しました。ハッチャーは町に戒厳令を敷き、ベックたちを迎え撃つ準備をしました。秘宝を奪われたマリアナはハッチャーに手錠をかけられ捕らえられていました。
ベックとトラビスは力を合わせて、マリアナを救い出すために牛の大群を使って、ハッチャーたちの部下たちを次々に倒していきました。しかし、トラビスがハッチャーの部下たちの銃撃の嵐に巻き込まれ、危機一髪の状態に陥ってしまいました。
それを見ていたベックは「銃は使わない」という自身の信条を破り、トラビスを助けるため銃を取り、トラビスを助け出しました。銃を手にしたベックは無敵でした。ハッチャーは銃を手に、自らの手でベックを抹殺しようと試みましたが、トラビスに助け出されたマリアナたちゲリラの手によって、葬り去られました。
ランダウン ロッキング・ザ・アマゾンの結末:5.解放
ハッチャーは亡くなり、トラビスは秘宝「ガトー」をマリアナの手に渡しました。マリアナは「ガトー」を町の人々に高々と挙げて見せました。町の人々は歓喜の声をあげ、喜びました。
ベックはトラビスを連れて、マリアナに別れを告げ、ロサンゼルスへと戻りました。ビリーは放蕩息子のトラビスにお仕置きをしようとしていました。ミッションを終えたベックは晴れてビリーから25万ドルの大金を貰い、解放されました。
ベックは最後にビリーを懲らしめ、トラビスを父の手から解放するため、マリアナから貰ったフルーツをビリーたちに御馳走しました。何も知らないビリーたちはそれを食べ、一時的に意識を失いました。ベックはどこまでもひょうきんで憎めないトラビスを車に乗せて、その場から立ち去りました。
以上、映画「ランダウン ロッキング・ザ・アマゾン」のあらすじと結末でした。
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