思えば遠くへ来たもんだの紹介:1980年日本映画。九州から、秋田の荒れた高校に赴任した熱血教師が、不良学生を柔道を通じて更生させ、二人の女性に恋焦がれながらも、わが道を進んでいく、心温まる人情ドラマです。主演は武田鉄矢で、題名と同じ曲の『思えば遠くへ来たもんだ』もヒットしました。
監督:朝間義隆 出演者:武田鉄矢(青田喜三郎)、あべ静江(高橋百合子)、熊谷真実(清水鹿子)、志方亜紀子(秋山道)、山田隆夫(黒須昭一(カラス))、吉田次昭(本間茂)、村田雄浩(高橋松男(根性))、山谷初男(檜山大八郎)、たこ八郎(大曲のやくざ)、山本圭(雫石先生)、大滝秀治(千厩校長)、泉ピン子(渡辺よし子)、大山のぶ代(よし子の母)、乙羽信子(本間あや)、植木等(本間得治)ほか
映画「思えば遠くへ来たもんだ」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「思えば遠くへ来たもんだ」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「思えば遠くへ来たもんだ」解説
この解説記事には映画「思えば遠くへ来たもんだ」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
思えば遠くへ来たもんだのネタバレあらすじ:起
青田喜三郎(武田鉄矢)は列車で九州から秋田県へ、秋田県角館東高校に臨時講師としてやってきました。早速下宿先の呉服屋の『越後屋』に向かいました。父親の得治と母親のあやが快く向かえてくれました。娘も親切でしたが、長男の茂が反抗期で両親が手を焼いているようでした。早速喜三郎が喝を入れ得治に感謝されました。教師としての初登校の日を迎えました。喜三郎の担任の教室は、カラスをリーダー格にした、学校一番の不良の集まりで、荒れた教室でした。着任早々喜三郎はカラスたちにバカにされ、怒った喜三郎は、カラスたちを追いかけまわしました。ある夜、得治が布団の配達を忘れていると言って、代わりに喜三郎が配達すると、可愛い女性の清水鹿子(熊谷真実)がいて、てっきり高校生と思い手伝いをさせると、実は先生だったことがわかり、二人の距離は急接近しました。
思えば遠くへ来たもんだのネタバレあらすじ:承
喜三郎が学校の道場で、カラスたちが柔道をやっているのを見ました。そしてカラスが挑発し試合をすることになりました。喜三郎は柔道3段で、カラスたちの相手にはならず、全員倒しました。このことで雫石先生(山本圭)から柔道部の監督を要請されました。柔道部を教えることになったものの、カラスたちのさぼり癖は治らず手を焼いていました。ある日、美人女性の高橋百合子(あべ静江)を学校で見かけました。雫石先生によると、留年して高校を辞めるという弟の松男の事で話をしていたようで、松男は柔道2段でした。喜三郎は松男の家に通いました。喜三郎の熱心さに松男は学校へ行くようになり、柔道部の主将にもなりました。百合子は喜三郎に感謝するとともに、喜三郎に好意を寄せ始めました。
思えば遠くへ来たもんだのネタバレあらすじ:転
ある日、百合子が越後屋を訪ねてきました。弟の事のお礼と、祭りを一緒に見ようとの誘いでした。喜三郎は喜んで祭りを見に行きました。祭りを見ていると、清水先生がやってきて喜三郎は気まずい雰囲気になりました。そして百合子は喜三郎に、弟も学校に復帰したので、そろそろ結婚をしろという周りの声にとまどっていると話しました。数日後、百合子から相談があると言ってデートの誘いがありました。二人は遊園地で遊び、喫茶店で向かい合いました。そして百合子が、見合い結婚をするかしないかの決断を喜三郎に相談に乗ってほしいと言いました。百合子は喜三郎からの結婚の申し込みを待っていましたが、喜三郎は結婚して幸せになった方がいいと話し、別れを告げました。その日以来、喜三郎は寝込みました。清水先生がお見舞いに来ました。この様子を見ていた、越後屋の長男の茂は、ラブレターの代筆が得意だったため、清水先生に、喜三郎からのラブレターとして代筆して送りました。
思えば遠くへ来たもんだの結末
清水先生が、体調の良くなった喜三郎の所に来ました。そして手紙を見せ、ずっと友達でいたかったと言って出て行きました。手紙を見た喜三郎は、茂を怒らずに感謝しました。いよいよ柔道の県大会が始まりました。雫石先生は優勝も狙えるんじゃないかと言いましたが、喜三郎は冷静に2回戦までいけば上等だと言いました。試合は全敗で、松男を始め全員が泣きました。慰める雫石先生でしたが、喜三郎は柔道を辞めろと突き放しました。しかし松尾が今度の試合は絶対勝ってやるといい、部員全員が同じように宣言しました。喜三郎は部員をしごきました。1年が経過し、居酒屋で雫石先生に、高校を辞めて九州に帰ると相談していました。そこに校長がやって来ました。一杯飲んで、喜三郎に本採用にすると言いました。喜三郎は辞表を提出したいと言いますが校長は受け取らんと断言しました。春を迎え、今日も喜三郎と部員たちの練習が行われていました。
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