クレイジー・リッチ!の紹介:2018年アメリカ映画。ケヴィン・クワンの小説『クレイジー・リッチ・アジアンズ』を原作として映画化したロマンティック・コメディです。中国系アメリカ人の女性教授が恋人の実家が大富豪の一族であることを知ったことから様々な災難に巻き込まれていきます。
監督:ジョン・M・チュウ 出演者:コンスタンス・ウー(レイチェル・チュー)、ヘンリー・ゴールディング(ニック・ヤング)、ジェンマ・チャン(アストリッド・レオン=テオ)、リサ・ルー(シャン・スー・イー)、オークワフィナ(ゴー・ペイク・リン)、ミシェル・ヨー(エレノア・スン=ヤング)ほか
映画「クレイジー・リッチ!」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「クレイジー・リッチ!」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
クレイジー・リッチ!の予告編 動画
映画「クレイジー・リッチ!」解説
この解説記事には映画「クレイジー・リッチ!」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
クレイジー・リッチ!のネタバレあらすじ:起
中華系アメリカ人でニューヨーク大学の経済学教授、レイチェル・チュー(コンスタンス・ウー)は長年交際している恋人のニック・ヤング(ヘンリー・ゴールディング)と一緒に、ニックの故郷・シンガポールへ行くことになりました。ニックの親友コリン(クリス・パン)の結婚式に出席するためであり、ニックはこれを機にレイチェルを実家に紹介しようと考えていました。しかし、とあるブログサイトを運営している女性がレイチェルとニックのツーショット写真を撮ってアップロード、二人の関係はシンガポールに住むニックの母エレノア(ミシェル・ヨー)の知るところとなりました。
ニックとともに空港に向かったレイチェルは、彼がファーストクラスの席を予約していたことに驚き、これまで家族のことについて語っていなかったニックが実は裕福な家庭の出身であることを知りました。ニックの一族はシンガポールでも有数の不動産王であり、レイチェルの想像を遥かに超える莫大な資産を有しているのです。
クレイジー・リッチ!のネタバレあらすじ:承
シンガポールに到着したレイチェルとニックを空港でコリンと婚約者のアラミンタ(ソノヤ・ミズノ)が出迎え、二人は豪勢な食事を共にしました。翌朝、レイチェルは旧友のペイク・リン(オークワフィナ)に会いに行きました。ペイク・リンの家もまた裕福な家庭であり、レイチェルがニックと付き合っていることを知ったペイク・リンは非常に驚きました。ペイク・リンはニックの実家がいかに凄いかということと、ニックの祖母の家でパーティーが開かれることを伝えると、ごく普通の家庭の出身であるレイチェルのためにパーティーに相応しい服装を選んでくれました。
パーティーの席上、かつてアメリカに家族旅行した時に人種差別を味わったことのあるエレノアは、アジア系でありながらアメリカ人であるレイチェルを露骨に見下す態度を取り、ニックの家族や友人たちはどうせ金目当てで付き合っているんだろうとタカをくくっていました。
クレイジー・リッチ!のネタバレあらすじ:転
実はレイチェルの知らないところで大富豪の御曹司であるニックを狙っている女は沢山おり、レイチェルはニックの元恋人アマンダ(ジン・ルージ)ら女たちの羨望と嫉妬の矛先を一身に向けられ、執拗な嫌がらせを受けることとなりました。
そんな中、レイチェルはニックの従姉妹であるアストリッド(ジェンマ・チャン)と知り合い、打ち解け合って仲良くなりました。アストリッドは夫マイケル(ピエール・プン)との間に子供をもうけており、マイケルは金目当てで結婚したわけではないとのことでしたが、マイケルは密かに浮気をしていました。
コリンとアラミンタの結婚式が終わった後、エレノアはニックにレイチェルの過去を調査していることを伝えました。レイチェルの母・ケリー(タイ・ケンハー)はレイチェルの実の父である元夫から虐待を受けており、その後精神的な支えとなってくれた元クラスメートと恋に落ち、そして元夫から逃げるためアメリカに渡ったということでした。レイチェルはシンガポールを訪れたケリーから事実を聞かされ、父は死んだと思い込まされていたレイチェルは大いに驚きました。
クレイジー・リッチ!の結末
ニックはレイチェルにプロポーズしようとしましたが、シンガポールのあまりにもリッチすぎる上流階級の軋轢に苦しんだレイチェルはこれを拒否しました。レイチェルはケリーと共にアメリカに帰国する決意を固め、エレノアにニックのプロポーズを拒否したことを伝えました。
レイチェルはケリーとニューヨーク行きの飛行機に乗り込んだところ、その場にニックが駆け付け、全ての財産を手放してでもレイチェルと一緒になりたいと再びプロポーズをしてきました。今度はレイチェルもそれを受け入れ、二人はもう一日だけシンガポールに滞在することにしました。
ニックはレイチェルのために豪勢なパーティーを開き、さすがにエレノアや家族、友人たちもレイチェルを歓迎する意思を見せました。そして夜空を花火が彩るなか、レイチェルとニックはキスを交わしました。そしてアストリッドも元恋人のチャーリー(ハリー・シャム・ジュニア)と再会を果たしていました。
オール・アジア系キャストながら全米ヒットという『クレイジー・リッチ!』、ほぼ何の予備知識もなく観に行ったら予想以上にエンターテイメントとして面白かった。ニューヨーク育ちの中国系アメリカ人のレイチェルは、大学で教えるキャリアウーマンだけれど、優しくハンサムな彼氏ニックとの将来を夢見る女子でもあった。そんなある日、ニックが友達の結婚式に招待されたのに伴い、シンガポールのニックの実家へ行ってみると、彼のファミリーは地元で大変なセレブ一家なのだった。親族は伝統を守って生活し、アメリカ国籍でよそ者のレイチェルには何処かよそよそしい。そしてニックを狙う現地の娘達も次々に現れ、妬み、嫉みや駆け引きに巻き込まれる。これは華僑に限らずどの民族だろうと、どこの国だろうとありそうな光景。伝統か自由か、家業を継ぐか故郷を捨てるか、カップルの前に立ち塞がる壁は高く決して正解などはない。レイチェルにしても自立したキャリアウーマンであり、ニックはお坊っちゃまであっても自分の意見をしっかり持ち行動する青年。はてレイチェルとニックの決断と運命はいかに、という、ある意味アジア文化特有の境遇の中、ハラハラドキドキのラブストーリー。