映画「レジェンド 三蔵法師の秘宝」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
レジェンド 三蔵法師の秘宝の紹介：2002年中国, 香港, 台湾映画。伝説の秘宝を守るため、悪に立ち向かう女性の活躍を描くアクション＆アドベンチャー。アジアを代表するアクション女優ミシェル・ヨーが初のプロデュース業にも挑んでいる。華麗なアクロバット芸で有名なインとトンの姉弟は、選ばれし曲芸師の一族だった。彼らは敦煌の秘境に隠された三蔵法師の遺骨を発見し、いつの日かチベットの聖なる寺に戻す使命を担っていた。ある夜、３年前に失踪したインの元恋人エリックが突然現れたことで、姉弟の運命が動き出す。エリックは三蔵法師の遺骨を見つけるための手がかり「敦煌の心臓」を盗み出し、インに手渡したのだった。
監督：ピーター・パウ 出演者：ミシェル・ヨー（イン）、ベン・チャップリン（エリック）、リチャード・ロクスバーグ（カール）、ラン・シャン（僧）、ブランドン・チャン（トン）ほか
この解説記事には映画「レジェンド 三蔵法師の秘宝」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
舞台は現代、中国の山東省青島。各地を巡っているサーカス団「ザ・タッチ」が興行を行い、大盛況に包まれていました。中でも人気なのは、華麗なアクロバット芸を披露する曲芸師インとトンの姉弟です。インはトンを心配するあまり、少々過保護な面がありました。
そんなトンも20歳の誕生日を迎え、ザ・タッチのメンバーが祝福します。そこに思いがけない人物が現れました。３年前に失踪した、インの元恋人エリックです。彼は元々孤児だったところをイン達の父に拾われ、曲芸を教え込まれました。しかし父の死後はその技を使い、泥棒稼業に勤しんでいます。
静かな怒りを見せるインに、エリックは「敦煌の心臓」と呼ばれる石を差し出しました。「敦煌の心臓」は1242年にチベット僧が彫ったもので、今や神話の存在となっています。この石と、インの父が遺した巻物さえあれば、三蔵法師の遺骨を発見出来ると言われていました。三蔵法師の肉を食べれば、永遠の命を得られるという伝説さえ残っています。
その三蔵法師の遺骨を狙う者は当然いました。冷酷な富豪カールもその１人です。エリックはカールの部下として盗みを働いてきましたが、裏切って敦煌の心臓をインのもとへ届けに来たのです。敦煌の僧は、三蔵法師の遺骨を普通の人間にはたどり着けない場所に隠していました。取り戻せるのは、イン達選ばれた曲芸師の一族のみ。
そのために、一族は決定的な瞬間に必要な究極のジャンプ技術を何百年も受け継いで来たのです。インも自らの使命を感じていましたが、トンを危険な目に遭わせたくないためエリックを拒絶しました。
翌日。エリックの裏切りを知ったカールは、身辺を調べ上げサーカス団に刺客を差し向けます。刺客はイン達が返り討ちにしましたが、エリックが捕まりカールの屋敷に連れ去られてしまいました。インは単身カールの屋敷に乗り込み、拷問を受けていたエリックを救出します。しかしサーカス団に戻ると、トンとその恋人リリーの姿が消えていました。
いつまでも子ども扱いされることに不満を持っていたトンは、敦煌の心臓と巻物を持って、リリーと共に敦煌へ旅立ってしまったのです。２人を心配するインとエリックもすぐに後を追いかけました。
敦煌に到着したトン達は、何か知っている様子の老人に出会います。彼に話を聞こうとしたところ、尾行していたカール達に捕まってしまいました。カールはリリーを人質に取り、トンを老人の家へ行かせます。
訪ねて来たトンに、老人は700年以上この時を待っていたと語り出しました。老人は舞陽（ウーヤン）の林に行けとトンに指示します。そこで「敦煌の血」を内に秘めた木を見つけるのだと。情報を聞き出したカールは老人を殺害し、トンを無理やり連れて行きました。
翌日。一足先に舞陽の林に到着したインとエリックは、大きな古木を見つけます。枝をかき分けてみると地下に繋がっており、その先に謎の小部屋がありました。インが体を滑らせて入ってみると、壁に絵が描かれています。どうやら三蔵法師の遺骨が隠された場所を示すヒントになっているようでした。
壁には「たとえ石の心臓でも血がなければ脈打たない」「聖者の元へ行き敦煌の血を心臓に注ぎ入れよ」と書かれています。注意深く壁画を見ていたインは、遺骨はヤダン砂漠にあると読み解きました。彼女は敦煌の血が入っている瓶を見つけ、部屋の外にいるエリックに手渡そうとします。しかし部屋の外にはカールとその部下達が到着していました。
瓶を奪ったカールは小部屋に爆弾を投げ入れ、インを生き埋めにして逃げ去ります。エリックは発砲されたものの、運良く被弾は免れました。エリックは急いで小部屋に入り、インを救出します。２人は強く抱き合い、キスを交わしました。
その後、壁画に矢が描かれているのを見つけ、罠が仕掛けられているのだと気付いたインとエリック。２人はトンとリリーを救出するため、急いで後を追います。
ヤダン砂漠を車で走行していたカール達は、聖者の目印を見つけ、巨岩の中に入って行きました。カールは仏像に敦煌の心臓を嵌め、血を注ぎ入れます。すると仕掛けが動き出し、更に奥への道が開きました。床や壁を燐が流れ、あちこちで炎が上がります。
インとエリックが駆けつけたその時、仕掛けられた罠が発動しました。床から石柱がせり出し、壁からは何本もの火矢が放たれます。床は燐によって発火し、火の海と化しました。イン、エリック、トンは石柱から石柱へと飛び移りながら、カールの部下を１人ずつ倒していきます。
しかしトンを庇ったリリーが火矢を受け死亡してしまいました。深い悲しみの中、インはカールとの一騎打ちに勝利し更に奥を目指します。
イン達は深い穴と、その先に眠る三蔵法師の遺骨を見つけました。インはトンの協力を得て大ジャンプを成功させ、見事遺骨を入手します。その後、３人はチベットのラサを訪れ、三蔵法師の遺骨を聖なる寺へ戻しました。
使命を全うしたトンは、寺に残り修行の道を選びます。インは少し心配でしたが、トンももう大人だからと納得しました。インとエリックが帰路に就き、この映画は終わりを迎えます。
以上、映画「レジェンド 三蔵法師の秘宝」のあらすじと結末でした。
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