映画「大いなる陰謀」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
大いなる陰謀の紹介：2007年アメリカ映画。次期大統領候補としての呼び声が高いジャスパー・アーヴィング上院議員は女性ジャーナリストのジャニーン・ロスを事務所に呼び出します。彼女に与えられた時間は1時間。ジャスパー議員はアフガニスタンで展開されているある軍事作戦について話し始めます。祖国に尽くしたいと自ら軍へと志願をしたアーネストとアリアン。彼らの恩師であるスティーヴン・マレー教授は2人の選択に誇りを感じながらも戸惑いを隠せません。大学教授、上院議員、ジャーナリストの3つの視点から対テロ戦争の裏にある大いなる陰謀が浮かび上がってきます。
監督：ロバート・レッドフォード 出演：ロバート・レッドフォード（マレー教授）、メリル・ストリープ（ジャニーン・ロス記者）、トム・クルーズ（アーヴィング上院議員）、マイケル・ペーニャ（アーネスト）、デレク・ルーク（アリアン・フィンチ）、アンドリュー・ガーフィールド（トッド・ヘイズ）、ピーター・バーグ（ファルコ中佐）、ほか
この解説記事には映画「大いなる陰謀」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ジャスパー・アーヴィング上院議員は次期大統領候補としての呼び声が高い人物です。彼は自分の選挙事務所に経験豊富なジャーナリストのジャニーン・ロスを呼び出します。アーヴィングがロスに対テロ戦争に関わるある軍事作戦について語り始めるのです。その軍事作戦とは、アフガニスタンの山岳部で展開される危険な軍事作戦だったのです。
同じ頃、大学生のトッド・ヘイズはスティーヴン・マレー教授から呼び出しを受けるのです。マレー教授は自分が担当する講義にトッドが欠席を繰り返していることを指摘します。彼が提示した成績を受け入れるのならば、今後は自分の担当する講義に出席しなくてもよいと告げるのです。しかし、トッドはマレー教授の申し出を断ります。そこでトッドはマレー教授が戦場に行った2人の教え子について語り始めるのです。
大学生のアーネスト・ロドリゲスとアリアン・フィンチはスティーヴン・マレー教授の講義に出席していました。ある日のこと、プレゼンテーションの最中に驚くべき行動に出たのです。2人は軍隊へと志願したことを告げるのです。スライドに映し出されたのはアーネストとアリアンの軍隊への志願書だったのです。講義後、マレー教授、アーネスト、アリアンの3人はレストランへと行き、食事をするのです。2人の教え子が軍隊に志願したことを誇りに思うと同時に戸惑いを隠すことができないことを彼らにマレー教授は伝えるのでした。
そこでマレー教授はある話を2人に聞かせるのです。それは第一次世界大戦中、勇敢に戦場で戦うイギリス軍兵士達の姿を目にしたドイツ軍兵士達の言葉でした。愚かなイギリス軍の司令官、つまりライオンのために兵士達、つまり羊達が命を投げ出していると。権力の座にいる者達にとっては、兵士の1人や2人が亡くなったとしても、それは何でもないことだと。鼻血が出たくらいだなと。
雪に覆われているアフガニスタンの山間部ではアメリカ軍兵士達が軍事作戦の説明を上官から受けていました。その兵士達の中にアーネストとアリアンの2人がいました。戦闘服に身を包み、上官からの説明を聞いています。
やがて作戦開始の時間となり、2人はヘリコプターに乗り込んでいきます。しかし、敵からの攻撃を受けて雪に覆われたアフガニスタンの山間部に投げ出されるのです。2人はどこから来るのかわからないタリバン兵士達と激しい戦闘に巻き込まれてしまうのです。
負傷しながらも必死にタリバン兵士達と戦うのですが、弾薬が尽きてしまいます。
そして2人はタリバン兵士達が放つ銃弾の嵐に向かっていくのでした。
約束の1時間が経ち、アーヴィング上院議員の事務所をジャーナリストのロスが出ていきます。職場に戻る途中、タクシーの窓から見えたのはアーリントン国立墓地でした。次期大統領候補としての呼び声が高いジャスパー・アーヴィング上院議員が語った軍事作戦の背後に彼女は大きな陰謀を見抜いていました。職場の上司にそれを伝えるも、彼は取り合おうとしませんでした。
マレー教授から呼び出されていたトッドも教授と別れます。そしてテレビを見ていた彼の目にアフガニスタンでの軍事作戦のニュースが流れるのでした。
友人から講義に行くのかと聞かれるのですが、トッドはニューステロップを見つめたままでいたのです。
以上、映画『大いなる陰謀』のあらすじと結末でした。
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