いつだってやめられる 闘う名誉教授たちの紹介:2017年イタリア映画。イタリアで社会的問題となっている、定職に就けない博士や教授ーポスドク。ピエトロ率いる高学歴だが不遇の知能ギャングの逆襲に始まった物語『いつだってやめられる』の最終章。前作でイタリア各地にばらばらに収監されることとなった仲間たちが、神経ガスのテロを阻止するために再び集結。今度は宿敵ムレーナとも手を組み最後の名誉挽回に向かって闘う。2作目の『いつだってやめられる 10人の怒れる教授たち』と同時並行で撮影された本作。イタリアが直面した厳しい現実をコメディで痛快に描く。
監督:シドニー・シビリア 出演:エドアルド・レオ(ピエトロ・ズンニ)、ヴァレリオ・アブレア(マッティア・アルジェリ)、パオロ・カラブレージ(アルトゥーロ・フランティーニ)、リベロ・デ・リエンツォ(バルトロメオ・ボネッリ)、 ステファノ・フレージ(アルベルト・ ペトレッリ)、ロレンツォ・ラヴィア(ジョルジョ・シローニ)、ピエトロ・セルモンティ(アンドレア・デ・サンティス)マルコ・ボニー二(ジュリオ・ボッレ)、ほか
映画「いつだってやめられる 闘う名誉教授たち」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「いつだってやめられる 闘う名誉教授たち」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
いつだってやめられる 闘う名誉教授たちの予告編 動画
映画「いつだってやめられる 闘う名誉教授たち」解説
この解説記事には映画「いつだってやめられる 闘う名誉教授たち」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
いつだってやめられる 闘う名誉教授たちのネタバレあらすじ:起
食器洗い機を買う金欲しさから、イタリア中の優秀な学者たちでギャング団を結成し麻薬密売及び製造、誘拐、殺人未遂で起訴、レビッビア刑務所に服役中の神経学者ピエトロ。ヴァルテルの真の狙いは神経ガスを使ったテロだと訴えますが、誰も耳を貸しません。そんな中、面会に来たフリージャーナリストのアリーチェから数年前にテクノポリスで起きた爆発事故で大怪我を負った科学者が、かつての仇敵で犯罪組織のボスでもあるムレーナだったことを聞かされます。爆発事故がテロにつながる手がかりになることを知ったピエトロは詳しい情報を聞き出すために獄中のムレーナと接触を図りました。ムレーナの話からヴァルテルの目的が研究室の爆発事故で恋人を失ったことによる復讐だと確信。しかもテロが行われる場所はピエトロの恋人ジュリアも参加する名誉学位の表彰式を狙ったサピエンツァ大学であることを突き止めます。テロを阻止すべく再び仲間を終結させる決意をします。
いつだってやめられる 闘う名誉教授たちのネタバレあらすじ:承
しかし仲間はイタリア各地の刑務所へ別々に収監されています。弁護士ヴィットリオより審判のため仲間を集められることを知ったピエトロはあっさり罪を認めます。こうして仲間がレビッビア刑務所へ終結。猶予は72時間。監視がつかないシャワーの時間を狙い仲間に脱獄を持ちかけます。レビッビア刑務所では服役者更生のため演劇をしており、その発表会を控えていました。監視が手薄になるこの発表会を狙って脱獄を決行することに。それぞれの専門知識を生かし爆弾を作り、 通信ケーブル用のトンネルに通じる壁を爆破。トンネルを抜けた一行は修道士に変身し、事前にヴィットリオが根回しをした修道士の巡礼に合流し脱獄に成功。刑務所では脱獄を知らせる警報が鳴りますが、すでに一行は地下鉄へと乗り込みました。
いつだってやめられる 闘う名誉教授たちのネタバレあらすじ:転
ヴァルテルと同じように大学に恨みを持つムレーナは、テロを救う気はないと途中で下車しました。1人欠いたギャング団は大学へと急ぎます。彼らの脱獄を知ったパオラ警部は上司より彼らを捕らえるよう命令され出動しますが、ピエトロになんらかの考えがあることを察していました。一方、厳しい警備で大学の講堂に入れない一行はガスが流せるエアダクトが全て塞がれていることから、すでにガスは講堂の中にあることを確信します。その頃ピエトロは別行動し業者に扮したヴァルテルを見つけ追い詰めていました。ヴァルテルと対峙したピエトロは同じ学者の立場から、困窮したイタリア経済が自分たちのような学者たちをいかに苦しめているか共感し説得を試みます。しかしヴァルテルはピストルを片手に、最後に頼みの綱だった予算を絶ったのはピエトロだったと告げます。ピエトロは記憶の片隅にわずかに残る記憶から、テロは自分が引き金になったことを知ります。
いつだってやめられる 闘う名誉教授たちの結末
ピエトロ以外の仲間たちはガスが液体化され持ち込まれたことを推測。解剖学者ジュリオの案で献体から神経ガスの中和剤を作ります。しかし、講堂の入り口には断固として入室させない警備員がいます。そこへやってきたのはパオラ警部でした。保全のためにアルベルトとともに中に入れるように命令し、入室するといたるところに置かれたウォーターサーバーに目をつけます。次々に中和剤を注入。これでテロを阻止することができたとホッと胸をなでおろした瞬間、皆が注目している表彰台の後ろにも1台あることに気づきます。一方、ヴァルテルより銃を向けられ後がないピエトロの元へ現れたのはムレーナでした。ムレーナは途中で降りた駅で見かけた大学生に、過去の自分とヴァルテルの姿を重ねました。彼らがいる限りまだこの国にも希望はあると思い直し戻ってきたのでした。しかし手元の端末で次々と液体ガスが中和されていくのを知ったヴァルテル。怒りに震え最後の1台を起動させようとした時、銃を構えたパオラ警部が現れこれを阻止。ピエトロも機転を利かせ停電を起こさせた隙にアルベルトは最後の1台にも中和剤を注入することができました。こうして、優れた頭脳を持ったギャング団により、テロを未然に防ぐことができました。再び集結したギャング団は審判のために再び刑務所へと向かうのでした。
以上、いつだってやめられる 闘う名誉教授たちのあらすじと結末でした。
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