愛の犯罪者の紹介:2013年フランス,スイス映画。教え子との気軽な情事を繰り返していた大学教授。ある日関係を持った女子学生が失踪する事件が発生したことで、自分でも知らなかった恐るべき真実が明かされ、破滅へと追い込まれる。
監督:アルノー・ラリユー、ジャン=マリー・ラリユー 出演:マチュー・アマルリック(マルク)、カリン・ヴィアール(マリアンヌ)、マイウェン(アンナ)、サラ・フォレスティエ(アニー)、ドゥニ・ポダリデス(リシャール)、ほか
映画「愛の犯罪者」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「愛の犯罪者」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「愛の犯罪者」解説
この解説記事には映画「愛の犯罪者」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
愛の犯罪者のネタバレあらすじ:起・女子学生の失踪
大学教授のマルクは、同じ大学で司書として働く妹マリアンヌと共に人里離れた雪深い山荘で暮らしていた。普通の兄妹以上の親密さを持つ2人だったが、女好きのマルクはろくに名前も覚えていない女子学生らとの情事を繰り返し、その晩も1人の女子学生を連れ帰り、一晩限りの情事に耽る。
翌朝目が覚めると彼女の姿がなく、大学へ行くと女子学生バルバラが失踪したという話を聞き、マルクが一晩を共にした相手がバルバラだったことを知る。
愛の犯罪者のネタバレあらすじ:承・近づく女性たち
漠然とした不安を覚えるマルクのもとへ、バルバラの継母だというアンナが失踪についての情報を得るために訪れる。マルクは何度も彼女に会ううちに次第に惹かれていき、やがて2人は体の関係をもつようになる。
アンナとの関係が続く一方で、マルクは教え子のアニーから執拗に個人指導を求められるが、アンナの目を気にして断ったことでアニーはマルクからセクハラを受けたと大学側に訴える。アニーの父親が有力者であったことからマルクは追放寸前となったが、マリアンヌが自分に好意を寄せる大学の人事担当者リシャールに口利きをしたおかげで事なきを得る。
愛の犯罪者のネタバレあらすじ:転・夢遊病
そんな中、彼はベッドの下からバルバラのものと思われる靴とバッグを発見する。慌てた彼はそれを持ち出し、山の中の深い穴へと放り込む。翌朝車の中で気がついた彼は、自分がなぜそこにいるのかが理解できず、マリアンヌからは夢遊病を指摘される。
リシャールの家でのパーティにマリアンヌとともに参加したマルクはそこでアニーに出くわし、再び執拗に迫られる。翌日に訪問する約束でその場から逃れ、アンナの元へ向かおうとした彼は運転中に激しい頭痛に襲われる。通りかかった警察官に職務質問されたマルクは途中から記憶が途絶え、気がつくとアンナとベッドを共にしていた。帰り道、彼は後部座席に警察官の死体があることに驚き、再び山の中の穴へその死体を遺棄する。その時、穴の入り口にバルバラの死体を見つけ、全て自分の手によるものだということに気づく。
愛の犯罪者の結末:愛と犯罪
動揺したマルクは自宅でくつろぐマリアンヌとリシャールの姿に苛立ちをぶつけ、リシャールに対する嫉妬をあらわにした彼はマリアンヌとも関係を持ってしまう。次第に自分の置かれた不安定な状況に助けを求めるかのようにマルクはアンナを旅行に誘う。
旅先のコテージについたところでアニーからの電話を受けたマルクはアンナが実は刑事であることを知る。全てをアンナに打ち明け、バルバラはたぶん自分が殺したが記憶がないこと、11歳の時に自分たち兄妹を虐待していた両親を殺害したことを話すと、アンナは既に包囲されていることを告げ、出頭するように行って部屋を出る。マルクは部屋にガスを充満させ、最期にマリアンヌへの言葉を手帳にしたためた後、煙草に火をつける。コテージは大音響と共に爆発、アンナは彼の最期に涙する。
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