ザ・カンニング[IQ=0]の紹介:1980年フランス映画。あの手この手のカンニングで大学入試資格試験に挑む予備校生達を描いたコメディ作品。ルイ14世予備校に通うベベル達は、勉強が大嫌いでイタズラを仕掛けては授業を妨害し続けていた。しかし勉強を嫌がるあまり、とある事件を引き起こしてしまう。刑務所か大学かの選択を迫られた彼らは、全力でカンニングを実行するのだった。
監督:クロード・ジディ 出演者:ダニエル・オートゥイユ(ベベル)、フィリップ・タッシーニ(ジュリアン)、マリア・パコム(ルシエ校長)、カトリーヌ・エラルディ(ジャンヌ)、マチュー・スチフマン(エコロ)ほか
映画「ザ・カンニング[IQ=0]」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ザ・カンニング[IQ=0]」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「ザ・カンニング[IQ=0]」解説
この解説記事には映画「ザ・カンニング[IQ=0]」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ザ・カンニング[IQ=0]のネタバレあらすじ:勉強嫌いの予備校生
舞台はフランス、ヴェルサイユ。大学入学資格試験の成績が発表され、受験生やその身内が笑ったり泣いたりしています。そんな中、ルイ14世予備校の合格率が0%だったとテレビで報道されました。予備校の校長ルシエは激怒し、これまでの自由放任教育を捨てスパルタで生徒達をしごくことにします。しかし生徒は勉強嫌いのイタズラ好きばかり。中でも4浪中の古株ベベルにはルシエも手を焼いていました。ルシエは夫と娘、屈強な大男ブリュスら教師陣と共にスパルタ教育を徹底します。ところがどんなに厳しい授業と罰を用意しても、ベベル達からあの手この手の仕返しを受けてしまいました。近隣の警察署長グロッセ警部もベベル達に振り回され、ノイローゼ気味になっています。周囲の大人達から白眼視されようと、勉強をサボりたいベベル達の徹底抗戦は続きました。
ザ・カンニング[IQ=0]のネタバレあらすじ:生徒達の日常と非日常
ベベルのクラスには一筋縄ではいかない変わり者が揃っています。皆を平等に愛してしまうジャンヌは、美形のジュリアンとセックスしたがっていました。一方、ベベルはジュリアンの恋人カロリーヌに惹かれています。そこでベベルは、ジュリアンとジャンヌを浮気させてカロリーヌを横取りしようと計画しました。しかしカロリーヌにあっさり見抜かれてしまい、イタズラを返されてクラス中の笑い者になります。後日、ジャンヌがクラスメイトに妊娠を告げました。父親は誰かと聞かれると、ジャンヌは嬉しそうに「あなたたちよ」と答えます。自由過ぎる青春を送るベベル達なので、当然テストも惨憺たる結果です。そこでルシエは更なるスパルタ教育を実施することにしました。ある日、予備校にアメリカから取り寄せたという新しい教習機が導入されます。大きな箱のような形をしていて、中に入り椅子に座ると機械が問題を出します。その問題に正解すればキャンディのご褒美が、不正解ならパンチが飛んでくるという仕掛けでした。なかなか正解を出せないベベル達は、何度も叩かれ鬱憤を募らせていきます。
ザ・カンニング[IQ=0]のネタバレあらすじ:爆弾騒ぎ
新しい教習機に不満を持つベベルは、授業を中断させようと悪知恵を働かせます。予備校に爆弾が仕掛けられている、という嘘の通報をして、授業を強制的に中止させました。しかし次の通報からは警察も信じてくれません。そこでベベル達は本当に爆弾を仕掛けてみることにしました。もちろん大爆発を起こすようなものではなく、イタズラで済ませられるようなほんの小さな爆弾です。それを鍋に隠してセットしておく計画でした。ところがその計画をテロリストに盗み聞きされてしまいます。テロリスト達はベベル達が使用したものと同じ鍋に、強力な爆弾を仕込んで大使館に運び入れようとしました。ところが見た目が全く同じであることが災いし、取り違えが起きてしまいます。それに気付いたベベル達は慌てて警察に駆け込み、事情を説明。警察が駆けつけると爆弾が大爆発を起こし、ルシエ達は幸い無事だったものの、予備校は木っ端微塵に吹き飛んでしまいました。
ザ・カンニング[IQ=0]のネタバレあらすじ:カンニング計画
裁判が開かれ、ベベル達は有罪判決を受けます。刑務所行きを回避する条件として、入試に合格することが課せられました。そこで彼らはカンニングに全力を注ぐことにします。試験当日。監督役のグロッセ警部達が目を光らせる中、ベベル達の試験、もといカンニング作戦が始まりました。ベベル達は警部達の目を盗み、様々なカンニングを実行します。試験の答えを上着の柄の中に忍ばせたり、靴底に仕込んだり。どこか不自然な彼らの様子にグロッセ警部は怪しみますが、証拠を見つけられません。そんな中ジャンヌが産気づき、その場で出産することになりました。これも仕込みで、赤ん坊を取り上げる医師が試験問題の答えをそれとなく教えていきます。ジャンヌは無事に女の子を出産。他にも鞄に投影機を仕込んで気付かれないよう壁に映したり、マイクとスピーカー付きのシャツを着て口パクで答えたり、ジャンヌは赤ん坊の尻に答えを書いて、おむつを替える振りをして試験を受け続けました。
ザ・カンニング[IQ=0]の結末:運命の試験結果
再び裁判が開かれ、試験の合否が発表されます。ベベル達は見事全員合格し、無罪放免となりました。グロッセ警部は納得出来ずに暴言を吐き続けます。それから10年後、同級会兼ジャンヌの娘の誕生日パーティが開かれました。久々に集まったベベル達は俳優になったり某国の大統領になったり、それぞれに出世しています。唯一落ちぶれたのはグロッセ警部で、今は交通整理の仕事に追いやられていました。ベベルは彼をパーティに招きます。大きなバースデーケーキが登場しますが、ジャンヌの娘が上手く吹き消せないため、グロッセ警部が代わることに。するとケーキが爆ぜて警部はクリームまみれになりました。イタズラが成功したベベル達は大笑いし、この映画も終わりを迎えます。
以上、映画ザ・カンニング[IQ=0]のあらすじと結末でした。
この映画の感想を投稿する