マイ・レフトフットの紹介:1989年アイルランド映画。脳性麻痺を患いながら左足を使って絵や文章を書き続けた実在の芸術家クリスティ・ブラウンの自伝をもとにしたヒューマンドラマ。第62回アカデミー賞においてダニエル・デイ=ルイスとブレンダ・フリッカーがそれぞれ主演男優賞、助演女優賞を獲得しました。撮影中は車椅子で生活するなど徹底した役作りで作品に挑んだダニエル・デイ=ルイスの名演が光ります。
監督:ジム・シェリダン 出演者:ダニエル・デイ=ルイス(クリスティ・ブラウン)、ブレンダ・フリッカー(ブリジット・ブラウン)、レイ・マカナリー(パディ・ブラウン)、フィオナ・ショウ(アイリーン・コール)、ルース・マッケイブ(メアリー・カー)、ほか
映画「マイ・レフトフット」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「マイ・レフトフット」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
マイ・レフトフットの予告編 動画
映画「マイ・レフトフット」解説
この解説記事には映画「マイ・レフトフット」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
マイ・レフトフットのネタバレあらすじ:起
舞台は1930年代のアイルランド・ダブリン。レンガ職人の父パディと母ブリジットの10番目の子供として生まれた少年クリスティ・ブラウンは脳性小児麻痺の障害を抱え、歩くことも話すこともできません。22人もの子を育てるブリジットは多忙な生活の中でもクリスティを献身的に支えますが、父パディは障害を持つ息子を受け入れることができずにいました。そんなある日パディに馬鹿にされ、憤ったクリスティは唯一動かせる左足の指にチョークを持ち、渾身の力を使って床に「MOTHER」と書いて見せました。これを見た両親は涙を流し、パディはクリスティを抱きかかえて酒場に行くと、俺の息子は天才だと仲間に紹介します。
マイ・レフトフットのネタバレあらすじ:承
17歳になったクリスティは左足で筆を持ち、絵を描き始めるようになります。近所の若い娘レイチェルに淡い恋心を抱いているクリスティは愛を込めた絵を彼女にプレゼントしますが、突き返されてしまい、ショックを受けます。やがて父が仕事をクビになり、一家の生活はひっ迫していきます。寒さの中で石炭すら買えず、麦がゆで飢えをしのぐ日々が続きます。そんな中でもブリジットはクリスティの車椅子を買うため貯金を続けるのでした。19歳になったクリスティは絵の才能を世間に認められ始めます。クリスティは脳性小児麻痺の専門医であるコール女医のもとでリハビリを受けることになりました。コールの献身的な看護のおかげでクリスティは言葉をうまく発することができるようになり、性格も以前より明るくなっていきます。しかしクリスティがコールに好意を寄せていることを知る母は息子が傷つかないかと心配でなりません。
マイ・レフトフットのネタバレあらすじ:転
コールが画廊のオーナーであるピーターに掛け合ってくれたおかげで、クリスティは初めての個展を開くことができました。個展を祝う食事会でクリスティはコールへ愛を告白しますが、コールが恋人のピーターと結婚すると知り、深く傷つきます。泥酔したクリスティはピーターに暴言を吐き、コールを責めたて、食事会を台無しにしてしまうのでした。それからというものクリスティは部屋に引きこもるようになり、自堕落な生活を送るようになってしまいます。ブリジットは落ち込む息子のために庭にクリスティの部屋を作ろうと考えはじめます。そしてレンガ職人の腕を持つ父と兄弟達が立ち上がり、クリスティの部屋作りが始まります。しかしその矢先父は病に倒れ、そのまま帰らぬ人となってしまうのでした。
マイ・レフトフットの結末
クリスティは足でタイプライターを打ち、自伝を書きはじめます。そして稼いだお金を母にプレゼントします。ブリジットから受け取れないと拒絶されますが、クリスティは遠慮する母に好きなものを買ってほしいと告げます。ブリジットは息子の心遣いに涙するのでした。クリスティは久しぶりに訪ねてきたコールから慈善会に出席してもらえないかと頼まれます。慈善会の会場で出番を待つクリスティは付き添いの看護師メアリーを気に入り、彼女を熱心に口説きますが、自分には恋人がいるからとメアリーは拒絶します。しかしクリスティの自伝を読んだメアリーは彼が深い孤独を抱えながら創作活動に打ち込んできたことを知り、次第にクリスティに関心を抱きはじめます。慈善会ではクリスティとともに彼を支え続けてた母ブリジットも功績を讃えられました。クリスティが母や兄弟達を先に帰らせて会場に一人でいると、メアリーがやってきました。二人は小高い丘へ上がり祝杯をあげます。1972年10月クリスティはメアリーと結婚しました。
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