アジアンタムブルーの紹介:2006年日本映画。日本とニース(フランス)を舞台に、阿部寛と松下奈緒がおりなす美しく、せつないラブストーリー。この作品が、映画初出演となった松下奈緒。二人の繊細な演技と、美しいニースの街並みがマッチした作品です。
監督:藤田明二 出演:阿部寛(山崎隆二)、松下奈緒(続木葉子)、小島聖(ユーカ)、佐々木蔵之介(川上音彦)、村田雄浩(五十嵐)、小日向文世(沢井速雄)、高島礼子(川上由希子)、ほか
映画「アジアンタムブルー」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「アジアンタムブルー」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「アジアンタムブルー」解説
この解説記事には映画「アジアンタムブルー」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
アジアンタムブルーのネタバレあらすじ:起
2005年春。成人雑誌の編集者として働く山崎隆二(阿部寛)。カメラマンの続木葉子(松下奈緒)を、SM女王ユーカ(小島聖)から紹介されます。葉子が写真に撮るのは水たまりばかり。そんな葉子の撮る写真はエロ雑誌には合わないと、上司から即却下。
ある日ドタキャンしたカメラマンの代わりに、隆二は葉子に連絡します。撮影が終わり、もう二度と会うことがない隆二と葉子。
そんな中、編集長の妻がガンになり、代わりに隆二が編集長として働くこととなりました。しかし以前から仕事に対して疑問を感じていた隆二。このままこの仕事を続けるか悩みます。そしてたまたま立ち寄ったコンビニで働いていた葉子と再会する隆二。隆二は葉子と親密な仲になり、一緒に暮らし始めます。
アジアンタムブルーのネタバレあらすじ:承
すさんだ隆二の心に、さわやかな空気を送る葉子。葉子は植物のアジアンタムが好きで、育てていました。そしてアジアンタムが枯れることを“アジアンタムブルー”と言うのだと隆二に説明する葉子。
ある日、不倫相手だった女性から電話がかかってきます。隆二はもう終わった話だと言いますが、葉子はそのまま出ていきます。高校時代の友人の妻と不倫をしていた隆二。隆二は過去を清算し、ユーカの家に身を寄せていた葉子を迎えに行きます。
アジアンタムブルーのネタバレあらすじ:転
葉子の母親は姉を連れて出ていき、祖母に育てられた葉子。複雑な家庭環境で育った葉子は、隆二と一緒にいるだけで幸福を感じていました。
そんなある日、葉子は撮影途中にお腹を押さえて倒れ込みます。病院へ走る隆二に医者は、胃がんと宣告。目覚めた葉子に隆二は、もっと大きな病院で検査して、籍を入れようとプロポーズします。そして葉子に病気のことを伝え、二人で乗り切ろうと誓いました。
後日、東京の病院でも検査を受けましたが、結果は同じ。余命わずかなことを知った葉子は、最後まで病院で過ごすことは嫌だと言い、静かに二人で過ごしたいと願います。
アジアンタムブルーの結末
隆二はこのまま二人でどこかへ行こうと言い、どこがいいか聞かれた葉子はフランスのニースと答えました。退職し、ニースに行く隆二。葉子の余命は1か月です。
二人で訪れたニースは美しく、しばらくは二人で穏やかな時間を過ごします。衰弱していく葉子は、死ぬのが怖いと言い、そんな葉子に「一緒に死のう」と、どこまでも葉子に寄り添う隆二。
最後まで葉子のことを愛した隆二。日本に帰って水たまりを見ると、葉子のことを思い出します。葉子からの最後の手紙には、隆二への感謝の言葉であふれていました。
以上、映画「アジアンタムブルー」のあらすじと結末でした。
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