偉大なるアンバーソン家の人々の紹介:1942年アメリカ映画。衝撃的なデビュー作『市民ケーン』に続く監督第2作の原作としてオーソン・ウェルズはブース・ターキントンの1918年発表の小説を選び、ナレーターも務めた。不幸にも撮影所によって大幅にカットされたうえにウェルズの意図しない追加撮影されたハッピーエンドが付加されてしまったが、監督自身のルーツである中西部の地方都市を舞台に富豪一家を翻弄し没落に導く時の流れ・時代の変化を、複雑な視覚的効果、精細なセット、そして監督の演劇・ラジオ時代からの仲間を中核とする俳優たちによってフィルムに刻み付けている。
監督:オーソン・ウェルズ 出演者:ティム・ホルト(ジョージ・アンバーソン・ミニファー)、ジョセフ・コットン(ユージン・モーガン)、ドロレス・コステロ(イザベル・アンバーソン)、アン・バクスター(ルーシー・モーガン)、アグネス・ムーアヘッド(ファニー・ミニファー)、レイ・コリンズ(ジャック・アンバーソン)、リチャード・ベネット(アンバーソン少佐)、ほか