ディスコード -DISCORD-の紹介:2012年アメリカ映画。霊に導かれながら忌まわしい真相を暴いていく、新感覚ホーンテッドハウス・ホラー。母の死で久しぶりに実家に戻ったアニーは、次々に不可解な現象に襲われた。姉やいとこが忽然と消え、物が勝手に動き、視線を感じる。恐怖に震えるアニーの前に現れた女の霊は、あることを教えようとしていた。それはアニー達の母が必死に隠そうとした、おぞましい真実だった。
監督:ニコラス・マッカーシー 出演者:ケイティ・ロッツ(アニー・バーロウ)、キャスリーン・ローズ・パーキンス(リズ)、ヘイリー・ハドソン(スティービー)、サム・ボール(ジャイルズ)、マーク・スティガー(チャールズ・バーロウ/ジューダス)ほか
映画「ディスコード DISCORD」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「ディスコード DISCORD」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
ディスコード DISCORDの予告編 動画
映画「ディスコード DISCORD」解説
この解説記事には映画「ディスコード DISCORD」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
ディスコード DISCORDのネタバレあらすじ:不気味な家
舞台は現代アメリカ、カリフォルニア州サン・ペドロ。母ジュディ・バーロウの訃報を受け取ったニコールは、葬儀と遺品整理のため実家に戻っていました。ニコールと妹アニーはジュディから異常なほど厳しくされ、早々に家を出ています。姉妹は未だジュディを許せない気持ちを抱えていました。ニコールはパソコンを開いてビデオチャットを起動させ、いとこのリズを呼び出します。そして彼女に預けている娘エヴァと話しました。しかしエヴァは突然「ママの後ろにいるのは誰?」と言い出します。驚いて振り返ると、閉まっていたはずの物置部屋のドアが開いていました。ニコールは恐る恐る、真っ暗な部屋へ入っていきます。翌日。ニコールに説得されたアニーが嫌々実家に帰って来ました。ところがニコールの姿がありません。昔非行に走っていたニコールのことなので、アニーはあまり心配しませんでした。その夜、アニーは物が勝手に動いたり視線を感じたりして、落ち着かない時間を過ごします。結局ジュディの葬儀にもニコールは現れませんでした。アニーはリズとエヴァをバーロウ家に招き、一緒に泊まって貰うことにします。それぞれが寝静まった頃、トイレに起きたアニーは動く影のようなものを目撃。包丁を構えながら家を点検すると、リズの姿がありません。驚くアニーは突然後ろから突き飛ばされました。見えない何かがアニーの体を引きずります。必死に抵抗したアニーはエヴァを連れて家を飛び出し、警察署に駆け込みました。
ディスコード DISCORDのネタバレあらすじ:隠されていた部屋
アニーは警察にありのままを説明しますが、信じて貰えず変人扱いされてしまいます。エヴァは警察で保護されることになり、家に戻りたくないアニーはモーテルに泊まりました。夜、アニーのスマートフォンに突然住所が表示されます。住所をストリートビューで確認してみると、大きな木の下に女が座っていました。そして少し目を離した隙に、彼女のポーズが変わります。ぎょっとしたアニーはその夜悪夢に魘され、どんどん疲弊していきました。家の間取り図を見ていたアニーはふと妙なことに気付きます。部屋がひとつ多いのです。不思議に思ったアニーは、唯一まともに話を聞いてくれた刑事ビル・クリークと一緒にバーロウ家へ戻りました。間取り図に従い壁紙を破いてみると、隠し部屋が現れます。中は非常に暗く、壁中に覗き穴が空いていました。アニーはニコール達を探すためにジュディが導いてくれたのだと喜びますが、ビルは信じませんでした。そこでアニーは、霊能力を持つ高校時代の同級生スティービーに助けを求めます。バーロウ家を訪れたスティービーは、「中に誰かいる」と呟いて隠し部屋に入りました。そして「ここから彼らは下へ行ったのよ」「彼女は隠したかった!」と叫んで急に倒れてしまいます。様子がおかしい彼女は「ジューダス!」と絶叫。アニーがスティービーの視線を辿ると、天井に女の霊が張り付いていました。慌てて部屋を出たアニーは、恐怖に竦みながらも霊の顔を覚えます。
ディスコード DISCORDのネタバレあらすじ:霊の正体
アニーは「ジューダス」について調べ始めました。ジューダスは1975年から89年にかけて現れた連続殺人犯で、7人もの犠牲者を出したそうです。犠牲者の名前と顔写真を確認したアニーは、最後の犠牲者ジェニファー・グリックが家に出る霊の正体だと気付きました。そしてストリートビューの女もジェニファーだと考えたアニーは、翌日その場所まで行ってみることにします。ジェニファーが指差す方向には教会がありました。教会で古い集合写真を見つけたアニーは、一緒に写るジュディとジェニファーを見つけます。その写真にはチャールズ・バーロウという男も写っていました。調べてみると、驚いたことにチャールズはジュディの兄だと判明。スティービーに電話で事情を説明すると、ジェニファーはアニーを殺そうとしていたのではなく、あるものを見せたかったようだと教えられます。それはジュディがずっと隠してきた「何か」についてでした。
ディスコード DISCORDのネタバレあらすじ:バーロウ家の真実
アニーはスティービーから手順を教わり、隠し部屋でジェニファーとの交信を試みます。ジェニファーは自分がジューダスに殺害されたこと、そして「下へ」というメッセージを送って来ました。アニーが不思議に思っていると、突然ドアが閉まり部屋が暗くなります。そして隅の床板が開き、ぬっと腕が現れました。アニーは急いで物陰に隠れ息を殺します。地下から出てきたのは老いた男でした。彼がキッチンで食べ物を漁っている間に地下を見てみると、血まみれのビルが死亡しています。彼は独自に家を捜査している最中、男に襲われ殺害されました。アニーは地下に潜んでいた男こそが殺人犯ジューダスであり、その正体はチャールズだと理解します。ジュディはアニー達にすら知らせず、ジューダスをずっと家で匿い続けていたのです。
ディスコード DISCORDの結末:決別
地下へ降りたアニーは、ビルの遺体からそっと銃を抜き取ります。地下にはコリーン達の遺体もあり、アニーは声にならない悲鳴を上げました。隠し部屋に戻ったアニーは銃を落としてしまい、気付いたジューダスに殴られ昏倒。気付くと物置部屋に監禁されていました。襲いかかるジューダスに何とか抵抗していたアニーは、突然体を引っ張られます。隠し部屋に入った彼女は落ちていた銃を掴み、追って来たジューダスを射殺しました。すると扉が開き、家中が光に満たされます。まるでジェニファーの霊が解放を喜ぶかのように、風が玄関を通り過ぎていきました。アニーは無言で眼前に横たわるジューダスを見ています。色違いの彼の目は、アニーの目と同じ色をしていました。その後、アニーはバーロウ家を手放してエヴァを引き取ります。辛い過去は消えませんが、2人は穏やかに暮らし始めました。エヴァを抱きしめて眠るアニーは夢を見ます。バーロウ家の壁に覗き穴が空いていました。奥には闇が広がり、更に奥にはこちらをじっと見ている目があります。恐怖の再来を予感させながら、この物語は続編「ディスコード/ジ・アフター(2014年)」へ継承されます。
以上、映画「ディスコード -DISCORD-」のあらすじと結末でした。
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