もういないの紹介:2012年フランス 映画。娘を殺害された母親が、犯人がわからないまま悲しみと苛立ちに囚われながらも、家族とともに前を向いて生きようと決意するまでの苦しみに満ちた日々を描く社会派ドラマ。
監督:ティエリ・ビニスティー 出演:パトリシア・カース、セルジュ・アザナヴィシウス、マリエ・ビンセント、ジャン-ポール・コマート、ほか
映画「もういない」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「もういない」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「もういない」解説
この解説記事には映画「もういない」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
もういないのネタバレあらすじ:娘を失って
キャシーは娘エバの20歳の誕生日プレゼントとして、勤め先の自動車整備工場のマネージャー、シモンに車を納品してもらい、息子のロランとともに車をガレージに隠してパーティの準備をしていた。
別れた夫リチャードもやってくるが、当のエバはどこにもおらず、バースデーパーティーが始まってもエバの行方は分からないままだった。不安にかられたキャシーは探しまわるが、やがて農場で顔を激しく殴打されたエバの遺体が発見される。
もういないのネタバレあらすじ:募る苛立ち
翌日には遺体の身元がマスコミに漏れ、家の前には多くのマスコミが押しかけ、TVのニュースで姉の死を知ったロランは黙っていたことでキャシーを責める。
キャシーとリチャードは事件の詳細は知らされないまま機械的に法的な手続きに追われ、苛立ちが募る。やがて容疑者が浮上し逮捕されるが、アリバイがあってすぐに釈放、その後の調べで事件前夜にエバが訪れたパブのマスターから、エリックとエバが口論していたという目撃情報からエリックを逮捕するが、すぐに容疑は晴れ、釈放される。
もういないのネタバレあらすじ:娘の真実
そんな中、エバが借りていた部屋の家賃が支払われていない、という連絡があり、キャシーはエバが男性との密会のために部屋を借りていたことを知る。キャシーはエバの友人やエリックから、エバは既婚者と付き合ってことを知り、その相手ファブリースと会う。そこでキャシーはエバが死ぬ1週間前に彼は離婚していて、エバが妊娠していたことを知らされる。
その後もキャシーは霊能者に頼ったり、情報提供を呼びかけるビラを配ったりマスコミに依頼したりするが、段々と人々の関心は薄れていき、人々の記憶から事件は消えていく。
もういないのネタバレあらすじ:残された人たち
事件から3ヶ月が過ぎたころ、ロランが万引きで捕まる。未だに事件のことしか頭にないことを責められ、母と離れて暮らすことを望むロランに、キャシーは改めてロランに向き合っていなかったことを反省し、ロランの希望で一家で暮らした家を出る。
1年後、キャシーは落ち着きを取り戻し、事件に執着することをやめ、リチャードとともに被害者の会に参加するようになる。エバに贈るはずだった車も手放す決心をし、買い手に譲り渡すが、その時、車の中からエバのネックレスが見つかる。それを見たキャシーの疑惑はやがてシモンに向けられる。
もういないの結末:それぞれの進む道
事件当夜、エバを見かけて送ろうと車に乗せたシモンはエバに性的行為をしようとして騒がれた末、犯行に及んだのだった。数日後、シモンは逮捕されるが5日後に自殺。
リチャードはもとの仕事にもどり、キャシーとロランはパリに移り住み、キャシーは被害者救済のボランティアをする一方で本を出版する。
以上、映画「もういない」のあらすじと結末でした。
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