跪く女(ひざまずくおんな)の紹介:2013年スウェーデン映画。スウェーデンを舞台に、訳ありな学校教師同士の同棲カップルの激しく欲望に満ちた愛を、同僚の女性教師との関係も交えて描いたラブストーリーです。
監督:マニ・モータセット 出演者:グスタフ・スカルガルド(クリステル)、アンナ・オーストレム(イダ・カールソン)、レベッカ・ファーガソン(リンダ)、ステン・リュングレン(マクラーレン)、ケビン・バズ(少年)ほか
映画「跪く女」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「跪く女」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
映画「跪く女」解説
この解説記事には映画「跪く女」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
跪く女のネタバレあらすじ:起
スウェーデンのとある学校に女性教師のイダ・カールソン(アンナ・オーストレム)が赴任してきました。教職員らのミーティングで挨拶するイダを、教師のクリステル(グスタフ・スカルガルド)が見つめていました。イダの受け持つクラスは問題児が多く、授業中も騒ぎ続けていましたが、イダはクリステルに頼んで静めてもらい、それがきっかけで二人はデートに行き、成り行きで唇を重ねるなど急接近していきました。
やがてイダはアパートを借り、クリステルとの同棲生活をスタートさせました。引っ越し初日から二人はじゃれ合っては愛の言葉を交わし、そのままベッドに入って激しい行為をしました。しかし、その頃からクリステルはイダに対しての独占欲を抱くようになっていきました。
跪く女のネタバレあらすじ:承
クリステルは同棲当初は部屋のリフォームを手伝ってくれるなど優しく協力的でしたが、次第にイダの父が部屋を訪れることを極度に嫌がり、強圧的になったかと思えば急に優しくなるなど本性を露わにするようになりました。クリステルからの抑圧と担任クラスでの不良生徒の扱いに悩むイダはひとりバスタブで自慰行為に耽り、同僚の女性教師リンダ(レベッカ・ファーガソン)に救いを求めるようになっていきました。
クリステルの性格が異常であることを見抜いていたリンダはイダの悩み相談に気軽に応じ、イダに息抜きするよう勧め、クリステルの目が気になるイダを励ましました。しかし、クリステルはそんなリンダを快く思わず、イダもまたころころ変わるクリステルの性格に翻弄されていきました。イダとの行為を終えたクリステルは、夜中の2時過ぎにも関わらず母に電話を入れるなど極度のマザコンぶりを発揮していました。
ある日、リンダはイダに飲みに行こうと誘い、自らイダに赤いルージュを引いてあげ、軽くキスを交わしました。その夜、イダは解放されたかのような明るい表情でリンダと飲み歩きますが、アパートではクリステルは一睡もせずただひたすらイダの帰りを待ち続けていました。翌朝、帰宅したイダをクリステルは問い詰め、リンダは普通の人間じゃないから二度と付き合うなとまくし立てました。
跪く女のネタバレあらすじ:転
ある日、リンダはイダに近くの学校が教師を募集しているとのことで一緒に面接を受けてみないかと誘ってきました。その夜、イダはいつものようにクリステルと身体を重ねましたが、その感情は付き合い始めた頃よりも暗く沈み切っていました。
面接を翌日に控えた日、飲み物をこぼして服を汚してしまったイダにリンダが服のシミ抜きをしてあげているところにクリステルが通りがかり、「君は上辺だけの女だ」と罵るクリステルにリンダは「あなたは気難しくてケチな男ね。器の小さな人で残念だわ。イダはいずれあなたの元から離れていくでしょうね」とやり返しました。
その夜、クリステルはイダに泣きながら「君がリンダと一緒にいると混乱するんだ。耐えられない。リンダは全てを壊そうとしているんだ。彼女は精神を病んでいるんだよ」と愚痴り、イダに二度とリンダとは付き合わないことを約束させました。
翌日、イダはリンダを無視、例の学校からオファーがあったことを伝えるリンダに「あなたとはもう二度と会わない」と告げました。しかし、相変わらずイダのクラスで彼女にちょっかいをかけてくる不良生徒がおり、もはや精神的に錯乱状態となっていたイダは生徒から小便をかけられたと妄想の作り話を語ってきました。
跪く女の結末
クリステルはイダとリンダの前に姿を現し、イダはクリステルと子作りでもしようかと話しかけました。その後、イダとクリステルは会話をするうちに口論となり、クリステルは「君は嘘を繰り返す。現実と妄想の区別がついていない。今すぐ出ていけ!」とブチ切れました。イダは「私は病んでいるの。私にオシッコをかけて」と迫り、狂気に満ちたクリステルは彼女の望み通りにしてやると今すぐ荷物をまとめて出ていけと怒鳴りました。
イダはシャワーを浴び、服を着替えて荷物をバッグに詰め込んだ途端にクリステルは人が変わったかのように「待って、本気で出て行くつもりだったのか?」と引き留めようとしましたが、イダはクリステルを振り切るとアパートから走り去っていきました。その表情はまるで解放されたかのようでした。
以上、映画「跪く女」のあらすじと結末でした。
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