笛を吹く男の紹介:2015年韓国映画。息子の肺炎の治療のため山越えの道を歩いていたウリョンは、途中で小さな村に立ち寄りました。親切な村長のためにネズミ退治をするウリョンでしたが、この村には凄惨な過去がありました…という内容の韓国ミステリーホラー映画です。『ハーメルンの笛吹き男』を題材にした作品です。
監督:キム・グァンテ 出演者:チョン・ウヒ(ミスク)、イ・ジュン(ナムソ)、リュ・スンリョン(ウリョン)、イ・ソンミン(村長)、ほか
映画「笛を吹く男」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「笛を吹く男」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
笛を吹く男の予告編 動画
映画「笛を吹く男」解説
この解説記事には映画「笛を吹く男」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
笛を吹く男のネタバレあらすじ:起
戦後間もない時期、ウリョンは肺炎の息子ヨンナムの治療のため、山越えの道を二人で歩いていました。空腹と疲労が頂点に来たとき、小さな村にたどり着きました。村人は二人をジロジロ見ました。そこへ村長がやって来て家に案内しました。二人に食事を与えて話をしました。ウリョンはヨンナムの病気の治療の話をし、少しの間ここに居させてくれと頼みました。
村人が村長に何かを訴えていました。それは村に住みつくネズミたちの事でした。ネズミが飢えて村人を襲わないようにと、ネコを殺して肉を与えていました。そこで薬売りと笛吹が得意のウリョンは、自分がネズミ退治をしようと言い出しました。村長も退治してくれたら牛一頭分のお金をやろうと言い、ネズミ退治まで村で住むことになりました。
笛を吹く男のネタバレあらすじ:承
詳しい話を聞きたいとウリョンが言うと、村長はある日を境にネズミが増えたと言いますが、ある日のことは言いませんでした。ウリョンはネズミの好きな薬の粉と、嫌いな薬の粉を作り、風向きを調べる風車を作りはじめました。ヨンナムは村の巫女のミスクを母のように慕い、いつも一緒に居ました。そしてウリョンはネズミを誘導する道に粉を撒き、洞窟の前に大きな石を置きました。
ネズミ退治が実行されました。風向きを呼んでネズミの嫌いな粉を村に散布し、笛を吹きました。笛につられてネズミが出て来ると、今度はネズミの好きな粉に沿ってネズミの大群が進みました。ものすごい数のネズミが洞窟に入ると、大きな石で蓋をして、隙間を小石で塞ぎ、村のネズミをすべて退治しました。
笛を吹く男のネタバレあらすじ:転
ネズミのいなくなった村で宴が始まりました。ウリョンはミスクと話しました。ヨンナムの事もあり、一緒に村を出てソウルへ行こうと誘いました。二人の動きを察知した村長はミスクに約束を守れと叱りました。かつてこの村は巫女が村長をしていました。しかしライ病が流行し、今の村長が村人を連れて出て行きますが、食料が無くなり巫女に詫びを入れて戻って来ました。そして巫女が居なくなり、自分が村長になった時、ミスクに巫女役をやらせていました。
村長はウリョンを呼び、ネコの死体を見せました。ネズミは退治されていないと言い、金は渡せないと言いました。金を取ろうとしたウリョンの指を村長の息子のナムソが、ナタで切り落としました。その時、ミスクが巫女の姿になり、お腹に槍を突き立て、血まみれで歩いてきた、以前いた巫女と同じ言葉を発して死にました。
笛を吹く男の結末
ウリョンとヨンナムは握り飯とお金を渡され、村を追い出されました。かつてこの村では、今の村長の命令でライ病になった村人をネズミ小屋に放り込んで、餌として食わしていました。そして巫女もライ病になり、ネズミ小屋に放り込み、火を付けました。その時、巫女は『太陽も月もない日に全員死ぬ』といって絶命しました。そして燃えた小屋から大量のネズミが逃げ出したのでした。
ヨンナムがウリョンの笛を取り戻しに村長の家に戻りますが、帰ってくる途中、食べた握り飯に毒を盛られており、死にました。ウリョンは復讐の為、ヨンナムを風上で燃やし、ネズミの好きな粉を混ぜて村に飛ばしました。そして洞窟の小石を取り除き、笛を吹きました。ネズミの大群が村に向かいました。村人を食いつくし、村長も食われました。
翌朝、生き残った子供たちはウリョンの笛の音を聞き、追いかけました。ウリョンは洞窟へ子供たちを誘導し、大石で蓋をして閉じ込めました。
以上、映画「笛を吹く男」のあらすじと結末でした。
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