シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢の紹介:2018年フランス映画。くせのある中年男性たちが男子シンクロで世界を目指す?家族や従業員を巻き込んで猛特訓の日々が幕を開ける。中年男たちの再起を懸けたアーティスティックスイミングに挑む姿を描くスポ根コメディ。
監督:ジル・ルルーシュ 出演者:マチュー・アマルリック(ベルトラン)、ギヨーム・カネ(ロラン)、ブノワ・ポールヴールド(マルキュス)、ジャン=ユーグ・アングラード(シモン)、ヴィルジニー・エフィラ(ディルフィーヌ)、レイラ・ベクティ(アマンダ)、マリナ・フォイス(クレール)、フィリップ・カトリーヌ(ティエリー)、ほか
映画「シンクオアスイム イチかバチか俺たちの夢」ネタバレあらすじ結末と感想
映画「シンクオアスイム イチかバチか俺たちの夢」のあらすじをネタバレ解説。予告動画、キャスト紹介、感想、レビューを掲載。ストーリーのラストまで簡単に解説します。
シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢の予告編 動画
映画「シンクオアスイム イチかバチか俺たちの夢」解説
この解説記事には映画「シンクオアスイム イチかバチか俺たちの夢」のネタバレが含まれます。あらすじを結末まで解説していますので映画鑑賞前の方は閲覧をご遠慮ください。
シンクオアスイム イチかバチか俺たちの夢のネタバレあらすじ:起・外に出た引きこもり
うつ病で二年間無職のまま、家で引きこもっているベルトラン。就職面接に失敗すれば「まだ早すぎた」と理解のある妻は優しい。しかし、妻の姉夫婦と夕食会をすれば肩身が狭い。そんな彼は近くプールへ泳ぎに行き、男子シンクロのチームに入ることにした。
若いデルフィーヌの指導するチームは個性的な中年男性ばかり。練習らしい練習も無く、デルフィーヌは泳ぐ彼らに朗読を聞かせるだけ。プールも水球チームの練習が無い合間に借りていた。そんな男子シンクロチームが舞台へ出るのは水球大会の前座の出し物くらいで、完璧主義者のメンバー、ロランは練習の度に怒っていた。
仕事では所長を務め、成功しているかに見えるロランだったが、息子に吃音がある事や、その息子が第二外国語にロランのオリジンだからとスペイン語を選ぶと、妻が自分に断りなく生い立ちを明かしたことを怒った。妻は息子を連れて出ていった。
シンクオアスイム イチかバチか俺たちの夢のネタバレあらすじ:承・デリケートな年ごろ
プールを売るマルキュスの会社は、給料を支払えないほど火の車。売れないミュージシャンのシモンはキャンピングカー暮らしの住所不定で、別れた妻から時々娘を預かっている。デルフィーヌへ秘かに思いを寄せるプールの従業員ティエリーは、それまでやっていた仕事をデジタル化されてしまい、慣れないコンピューターと向き合う日々。フランス語の不得手なアヴァニッシュは話が通じているのかいまいちわからない。コーチのデルフィーヌもアルコール依存症から抜け出そうとしている最中で、断酒会でかつて組んでいたパートナーが事故に遭ってしまい、競技から離れて酒に溺れたが、今は指導をして、恋人に救われたと語った。ベルトランは、妻の姉の夫が開いている家具屋で雇ってもらう事にした。
ある日、ティエリーが男子シンクロについて検索してみると、世界選手権が行われているのを見つけ、水を差すロランをよそに、フランス代表として出場することにした。そしてそれに向けて練習しようという矢先、プールに男性が怒鳴り込んできて「デルフィーヌにつきまとうな」と言い放った。恋人だと思っていただけだと突きつけられたデルフィーヌは指導に来なくなってしまった。
シンクオアスイム イチかバチか俺たちの夢のネタバレあらすじ:転・世界選手権に向けて
代わりにやって来たのは、それまで水球の指導をしていた車椅子のアマンダ。彼女は世界選手権に参加する事に意味があると言う彼らにゲキを飛ばし、近くの山道での走り込みなど体力づくりから徹底した指導をした。次第にメンバーは疲れ始め、ロランが怒ってアマンダを車椅子ごとプールへ落としたことで、少しだけしおらしくなったかに見えたアマンダだったが、厳しい指導は変わらず、誰も潜水ができず大技ができないと、改めて潜る指導も始めた。
衣装を揃えたいと言うマルキュスは、高すぎると言うメンバーと一緒にホームセンターで万引きを試みるも失敗、警察に届けない代わりにティエリーが小切手で支払う羽目に。ロランは情緒不安定な母親を預けている施設で働くジョンから、作業で臭いが耐えられず息を止めているという話を聞き、チームに誘うと、リフトの台として申し分ない潜水力を披露し、新しくメンバーに迎えた。
シンクオアスイム イチかバチか俺たちの夢の結末:頑張りは実るのか
シモンが曲を提供するも賛同が得られず決まらないまま、それぞれがプールでの練習以外でも振付の練習をした。ベルトランは男子シンクロをやっている事を茶化す義兄に耐えられず、怒りを爆発させた。ロランは母親を引きとったが、罵倒される日々を送り、ティエリーは現われないデルフィーヌのアパルトマンの前で語り掛けた。そして練習に戻って来たデルフィーヌと元バートナーのアマンダ、シモンの娘を乗せたキャンピングカーは会場へ向かった。
その途中で、ジョンの抗うつ薬をシモンが投げ捨ててしまい、会場で出番を待つ間に、採点審査が苦手でバイク選手を諦めた過去のあるジョンは緊張のあまりトイレに閉じこもってしまった。そんな彼をなんとか連れ出して一行は演技に向かった。厳しい練習の甲斐もあり、技を次々に決めた彼らは完璧に演技をし、拍手喝采を浴びた。またネット中継で家族や同僚たちもそれを見ていた
地元に帰った一行は、それぞれ勝ち取った金メダルを家族や職場で見せた。マルキュスは会社を立て直し、ジョンは再びバイク選手を目指し、アマンダは女子シンクロの指導も始めるのだった。
以上、映画「シンク・オア・スイム イチかバチか俺たちの夢」のあらすじと結末でした。
シンクオアスイム イチかバチか俺たちの夢のレビュー・考察:一つの成功
猛練習の結果、それまで前座でしかなかったチームは世界選手権で金メダルを取った。しかし競技がマイナーなせいかそれが新聞やネットに取り上げられることはなかった。それでも、負け犬呼ばわりされていた彼らに、努力の末にひとつの事を成し遂げたという経験は、何事も始める年齢は関係ないと思わせてくれる。
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